こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「自治体学校」2日目

2012-07-22 13:46:27 | 活動報告
昨日の全体会はパネル討論から。

パネラーは4人。
学校給食の現場から。開催地、浜松市の学校給食員として働く宮下早紀子さん。12市町村が大合併し政令市となった浜松市で、合併前にはそれぞれの地域の特色を生かした献立で給食が提供できたいたことが「今はその形も崩れてしまった。」と言いつつ、「子ども達の笑顔が見たい」と安心・安全な給食作りに情熱を傾ける。発言の最後に、秋に開催する「学校給食祭り」の開催を紹介された。学校給食を守ることも市民の理解があってこそ・・・「市民とともに・・・」という取り組みに感動する。

福祉事務所の現場から。東京大田区区役所の生活保護面接員、渡辺 潤さん。「日々、仕事で接する人たちは、最初から生活保護を受けたいという人は極く少数。できれば、生活保護は受けたくないが、このままでは生きて行けない・・・」と窓口を訪れる。生活保護に対するバッシング、それ口実にした基準の切り下げ、抑制策がいかに根拠のないものか。札幌市で福祉事務所に相談に行ったにも関わらず支援の手を差し伸べられることなく命尽きた姉妹を思う、自作の「傷名(きずな)」という歌を歌ってくださった。大ホールに響く熱唱は「2度と再び、私達の目の前でこんな悲劇を繰りかえさない」という決意にあふれていた。

商工業者の立場から。愛知県商工団体連合会副会長の服部守延さん。自身は印刷業を営むという服部さん、全商連の方針決定のなかに「中小業者がその地域で商売をしていること自体が社会貢献です。」という一文が入ったということを誇らかに語る。

そして被災地福島からふくしま復興共同センターの小川英雄さん。事故から16ヶ月たって、何が収束したいうのだろうか!!と鋭く問う。原発事故の中で、浮き彫りになった基礎自治体の役割と、広域合併の弊害についても触れられた。

パネル討論のあとの総括講演は「『分権改革』と地方財政」と題して川瀬憲子氏。
「地方分権」といいながら上からの市町村合併、そして「三位一体改革」の名で自治体財政の切捨て、それらが市民の暮らしに何をもたらしたかを静岡、浜松の例で検証。講演の結びは「小さな自治体による大きな挑戦」の事例。そこには、“顔の見える町、村”だからこそ、「人間らしい暮らしを支えあう」努力が形としてあり、それこそが守り抜くべき「地方自治の本旨」なのではないかとあらためて思う。

ナイター企画は「生活保護抑制策にどう対抗するか」のテーマの交流会に参加した。



今日は、午前、午後を通じて分科会。12の分科会のどこに参加するか、最後まで迷ったが、「なるほど・ザ・自治体財政」。大阪自治体問題研究所の初村尤而さんを講師に、自治体財政の基礎を勉強する分科会に参加した。新潟県津南町の、住民の手で自治体の財政分析をまとめた発言を聞き、刺激を受けた。
コメント
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