本書の発行は2016年1月。
著者が亡くなった2014年1月の2年後。
生前に書き残されたものを「小林カツ代キッチンスタジオのご協力を得て、刊行」と扉に記されている。
「ひと工夫編」の名の通り、ちょっとしたコツが随所にちりばめられている。
文章の歯切れがよく、単なる「料理本」というよりエッセイ集として一気に読んだ。
なんとも魅力的な表現の数々。
たとえばミートソース・・・「一度煮立ったら、あとは弱めにして、表面がフツフツして、あたかも微笑しているような感じにしておく。無表情になってはだめです。」
たとえば炒め物・・・「ピッと背筋を伸ばして力強く炒める、これがコツ。背をかがめて炒めてると、水分は逃げ場がありません。大事なのは空気」
新書版の小さな1冊に、創ること、食べることを心から楽しみ、大切にした著者の心意気があふれています。
著者:小林カツ代(料理家、エッセイスト。1937年大阪生まれ。2005年にクモ膜下出血で倒れ、2014年逝去。)
発行所:文藝春秋
著者が亡くなった2014年1月の2年後。
生前に書き残されたものを「小林カツ代キッチンスタジオのご協力を得て、刊行」と扉に記されている。
「ひと工夫編」の名の通り、ちょっとしたコツが随所にちりばめられている。
文章の歯切れがよく、単なる「料理本」というよりエッセイ集として一気に読んだ。
なんとも魅力的な表現の数々。
たとえばミートソース・・・「一度煮立ったら、あとは弱めにして、表面がフツフツして、あたかも微笑しているような感じにしておく。無表情になってはだめです。」
たとえば炒め物・・・「ピッと背筋を伸ばして力強く炒める、これがコツ。背をかがめて炒めてると、水分は逃げ場がありません。大事なのは空気」
新書版の小さな1冊に、創ること、食べることを心から楽しみ、大切にした著者の心意気があふれています。
著者:小林カツ代(料理家、エッセイスト。1937年大阪生まれ。2005年にクモ膜下出血で倒れ、2014年逝去。)
発行所:文藝春秋