18日の厚生文教委員会協議会での新図書館整備についての報告は、「駅前新図書館のオープンが9月」、3月末に現行図書館を閉めてから5カ月は「図書館がない」。
それだけでも、かなりショックでしたが。
問題はそれだけではなく、「工事費がさらに3651万1200円も余分にかかる」ということです。
24日開会の市議会の議案として提案されることになります。
工事請負契約の変更の理由は「設計当初では確認できない部分の、天井塗装、床の不陸調整、壁下地の使用変更等による追加工事が必要になった」という説明。
昨年の9月議会前に開示を求めて資料として提供された「契約書」(アルザ4階の賃貸契約)によれば、「市が使用するために必要な修繕は施設所有者が行う」こととなっています。
「不陸」とは聞きなれない言葉で、ネットで調べると「水平でないこと」「凹凸があること」。「ふろく」とも読むらしい。「住宅の経年劣化で起こる」ともありました。
2019年の6月議会の一般質問で「1994年にオープン、既に25年たっているアルザ施設。20年の契約期間満了時には筑後47年。・・・・」老朽化する施設についての懸念も質問した。それに対する答弁は、「施設の大規模改修は当然所有者が行うということになっておりますので、これで20年間は問題なく使用できるとお互い確認しています。」というものだった。
ここへきて、まだ工事にとりかかったところで、「雨漏り」の改修のために開館延期。雨漏りの対策は「共用部分」ということで管理組合が行うということだが、床、壁は「図書館のためのリフォーム」なので市の負担で工事?。
なんのための契約書か。
これが通るなら、25年以上たった施設の不具合で、これからも様々な費用負担があるのかもれない。
何よりもそうしてたお金をかけて、19年間も使えない図書館。
19年が経過したときには「現状復帰」をして返還するなら、その数年前から行先を探すか?
その時点で新しくつくるのか?
「賃貸借の方が将来負担が軽減される」どころか、将来に財政負担とともに「図書館がなくなる」不安をもたらすのが駅前図書館整備計画ではないのか。