こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

なぜ「市立病院」なのか?

2011-09-27 21:14:02 | 市政&議会報告
きょうで決算審査特別委員会が終わりました。
3連休をはさんで、開催は5日間。
第一目の9月20日からは8日間。
正直、疲労困憊(難しい漢字こんな字だったんだぁ読めるけど書けないな

昨日から、市立病院の決算をめぐって、かなり激しいやりとりが交わされました。

一言で言えば、私以外のほとんどは「待ったなしで経営形態の見直しを」求めているようです。
「ようです」というのは、微妙にニュアンスが違うので、紹介するのが難しい。
「経営形態」の見直しとは、現在の「泉大津市立病院」を「市立」ではない病院にすること。

理由は、赤字続きの病院に一般会計からの多額の繰り入れ。こんなことを続けていたら市そのものが破綻する。ぐずぐずしている時間はないぞ・・・大合唱に。

私自身はどんな風にこの問題を考えるか?ずいぶん、悩み、考え、迷い・・・。結局、最後の質問者になりました。悩みながら、考えながらの質問になりました。
しかし、「迷い」は消えました。
立ち位置は「すべての情報を開示し、どうするのが現在と将来の市民にとって一番いいのか?
市民が選択できるようにすること。
その議論ができる条件作りに今は力を尽くすこと」です。

H22年、一般会計から13億2千万円の繰り入れです。
昨年度だけでなく、毎年度7億、8億・・・と繰り入れをしています。
「これだけつぎ込んでまだ赤字か」という意見もありました。

繰り入れのための財源の一部は、国が地方交付税で財源措置をしています。40億円余りの「地方交付税」という名の市の収入の一部は「市立病院があるため」に、国から入ってきたものです。
私以外の委員は、このことを度外視して、多額の繰り入れを「税金をつぎ込んでいる」というのは「ちょっと待ってよ」という思い。
なので、まず、この「地方交付税措置されている金額」を財政当局に聞きました。

ところで国は、この財政支援をどんどん削減してきました。
1997年から2006年、10年間で3分の2にまで削減。
その上に、診療報酬の引き下げ。
医師不足。
これら国の医療政策が自治体病院の経営を困難にしてきました。
このことにも、私以外の委員はふれませんでした。

しかし、それにしても、繰り入れは国の財政支援を上回って膨らんでいます。

だから「民営化」したらいいのか?
それは簡単に答えの出せない問題です。
「市立病院」でなくても「病院」が残ればいい。という意見もありました。
しかし、「市立病院」でなくすにも大変な財政負担があります。
お隣の忠岡町もその例です。

大切なのは「自治体病院の存在意義」をどう見るか?です。

「採算がとれないけれど地域に必要な医療」を自治体病院は担ってきました。
だから、国や市がお金を入れることに道理があります。
それが、市民の健康、福祉を支えることになるから。

これまで「市立病院」の対応についての苦情をお聞きすることが何度かありました。
医師、看護師、あるいは受付窓口の応対など。
その都度、「直接、病院に伝えてください」とお願いし、同席して病院の担当者と話し合いを持ったこともあります。「今さら、もういいよ」とおっしゃる方にも「いい病院にするために、ぜひ経験したことを話してください。」とお願いしてきました。
これができるのも「市立病院」だからです。

全国を見回せば「自治体病院」として、財政的にも健全経営を続けている病院はまだあります。
そういうところの実績もしっかり勉強しながら、それを皆さんにお知らせしながら、これからも考えていきたいと思います。

明日は、「上下水道料金引き上げ問題」で2回目の建設水道常任委員会が10時から開かれます。
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