なんと一般質問から1ヶ月。
一番大切に思っている定例会の一般質問なのですが、終わってからこのブログではとりあげていません。
言い訳をすれば、ブログを書くのは、たいてい夜もふけた頃。エネルギーがあまり残っていません。
今日はエネルギーが余っているというわけではないのですが・・・。
前置きはこのくらいにして本題です。
病児保育について初めて質問でとりあげたのは22年以上前。議員になって2年目の1993年9月定例会でした。
私自身が子育て中で、保育所の保護者会活動を一緒にしてきた仲間の皆さんからの「子どもが病気のとき」の苦労をいっぱい聴きました。「子どもの病気で休んだら、もう来ないでいいと言われクビになった。」「両親のどちらも休めないときには、遠くのおばあちゃんにSOS。新幹線で朝、来てもらう。」「休まず働いてやっと家賃を払って暮らせる。心を鬼にして子どもだけおいて仕事に出る。」・・・・
そのころは「病児保育」と言う言葉も、あまり理解されませんでした。
何度か取り上げ、5年後の1998年9月、「必要性を充分認識している。今後、整備する大規模保育所の中で対応できるように・・・」という答弁があり、さらに10年後、2007年に、老朽化した公立保育所の廃園とともに誘致された民間保育所(今は認定子ども園)に市が委託して、初めて「病後児保育」が実施されることとなりました。
切実な要望があり、永年の保護者会の運動もあって実現したものですが、年間の利用件数はたとえば、2014年度では20件。「一日の定員4人」となっていますが、利用が多いとはいえません。
ニーズがないのではなく、利用するためのハードルが高いのではないかと思います。
利用の大半は、実施保育所に元々在籍している子どもさんです。病気の子どもを、病院に連れていき、さらに遠くの、なじみのない施設に預けるというのは大変なことだと思います。
病児保育を全国に先駆けて実施した枚方に、以前、視察に行ったこともあります。今回は、直接行って話しを聞く時間がなかったの残念でした。、
枚方市は、市立病院を含む4ヶ所、合計で一日の定数23人で、病児・病後児保育を実施しています。ここまでは市のHPでわかりますが、利用実績がわからないので、FBでつながっている枚方の議員さんに資料提供をお願いしました。お互い議会中でしたが、すぐに送ってくださって感謝。
年間利用の延べ件数は、3151人。枚方の人口、就学前児童数は、それぞれ泉大津の約5倍。それにしても、泉大津の利用件数の100倍以上です。
保護者は、4ヶ所の施設のいずれかに申し込みますが、感染症の流行する季節などは、定員がいっぱいになるということ。場合によっては施設間で調整することもあるということです。
働く保護者のセーフティネットになっていることがわかります。
泉大津では「病児保育」は実施されていません。病後児保育が1ヶ所だけです。
病後児保育は「病気の回復期」の子どものための保育です。
子どもの病気は、前触れなく「ある日突然」のことが多いもの。
そして仕事は、たいていの場合、急に休むことは難しく、休むための段取り、引継ぎなどの時間がいります。
だから、働き続けるためには「病児保育」が必要なのだと思います。枚方の「病児・病後児保育」と泉大津の「病後児保育」の一番の違いは、そこにあるのだろうと思います。
「病気のときくらい、親がそばにいてあげれば・・・」という声も聴きます。
市が行ったアンケート調査で、「子どもが病気のとき」の対応で「母親(父親)が休んだ」「祖父母に頼んだ」などのなかで「仕方なく子どもだけで留守番させた」という答えがあります。
本当に「仕方なく」なんだと思います。
必ず誰かおとなの手で守られなければならない幼児が、しかも病気の子どもが、一日をひとりでカギのかかった部屋の中で過ごす。
こわいことです。あってはならないことです。でも現実に、アンケートでは0.08%が「仕方なく子どもだけで留守番」。就学前の子どもたちの0.08%は、30人以上になります。
労働者には休暇の権利もあり、「子どもの病気のときくらい安心して休める」ことも大切だと思います。
そうだとしても、職業を持って生きる人にとって「この日は休めない。穴をあけることも、代わってもらうこともできない。」ということがあります。私にもありました。議会のある日の朝、熱のある子どもを知人宅にお願いしたこともありました。支えて下さった方への感謝とともに、不安を抱えて議場にいた日を思い出します。
保護者にとっては病児保育は、「病院の中、あるいは病院に併設した保育室」が一番です。
朝、診察を受けてそのまま出勤できるということ、そして医療が保障される安心。
泉大津には市立病院があり、小児科があります。それを充分に生かした「子育て支援」として、病気や障害のある子ども達の発達支援とともに、病児保育を検討して欲しいと思っています。
市議会のHPから一般質問は録画で視聴できます。お時間と興味のある方は、よろしかったらコチラから。
一番大切に思っている定例会の一般質問なのですが、終わってからこのブログではとりあげていません。
言い訳をすれば、ブログを書くのは、たいてい夜もふけた頃。エネルギーがあまり残っていません。
今日はエネルギーが余っているというわけではないのですが・・・。
前置きはこのくらいにして本題です。
病児保育について初めて質問でとりあげたのは22年以上前。議員になって2年目の1993年9月定例会でした。
私自身が子育て中で、保育所の保護者会活動を一緒にしてきた仲間の皆さんからの「子どもが病気のとき」の苦労をいっぱい聴きました。「子どもの病気で休んだら、もう来ないでいいと言われクビになった。」「両親のどちらも休めないときには、遠くのおばあちゃんにSOS。新幹線で朝、来てもらう。」「休まず働いてやっと家賃を払って暮らせる。心を鬼にして子どもだけおいて仕事に出る。」・・・・
そのころは「病児保育」と言う言葉も、あまり理解されませんでした。
何度か取り上げ、5年後の1998年9月、「必要性を充分認識している。今後、整備する大規模保育所の中で対応できるように・・・」という答弁があり、さらに10年後、2007年に、老朽化した公立保育所の廃園とともに誘致された民間保育所(今は認定子ども園)に市が委託して、初めて「病後児保育」が実施されることとなりました。
切実な要望があり、永年の保護者会の運動もあって実現したものですが、年間の利用件数はたとえば、2014年度では20件。「一日の定員4人」となっていますが、利用が多いとはいえません。
ニーズがないのではなく、利用するためのハードルが高いのではないかと思います。
利用の大半は、実施保育所に元々在籍している子どもさんです。病気の子どもを、病院に連れていき、さらに遠くの、なじみのない施設に預けるというのは大変なことだと思います。
病児保育を全国に先駆けて実施した枚方に、以前、視察に行ったこともあります。今回は、直接行って話しを聞く時間がなかったの残念でした。、
枚方市は、市立病院を含む4ヶ所、合計で一日の定数23人で、病児・病後児保育を実施しています。ここまでは市のHPでわかりますが、利用実績がわからないので、FBでつながっている枚方の議員さんに資料提供をお願いしました。お互い議会中でしたが、すぐに送ってくださって感謝。
年間利用の延べ件数は、3151人。枚方の人口、就学前児童数は、それぞれ泉大津の約5倍。それにしても、泉大津の利用件数の100倍以上です。
保護者は、4ヶ所の施設のいずれかに申し込みますが、感染症の流行する季節などは、定員がいっぱいになるということ。場合によっては施設間で調整することもあるということです。
働く保護者のセーフティネットになっていることがわかります。
泉大津では「病児保育」は実施されていません。病後児保育が1ヶ所だけです。
病後児保育は「病気の回復期」の子どものための保育です。
子どもの病気は、前触れなく「ある日突然」のことが多いもの。
そして仕事は、たいていの場合、急に休むことは難しく、休むための段取り、引継ぎなどの時間がいります。
だから、働き続けるためには「病児保育」が必要なのだと思います。枚方の「病児・病後児保育」と泉大津の「病後児保育」の一番の違いは、そこにあるのだろうと思います。
「病気のときくらい、親がそばにいてあげれば・・・」という声も聴きます。
市が行ったアンケート調査で、「子どもが病気のとき」の対応で「母親(父親)が休んだ」「祖父母に頼んだ」などのなかで「仕方なく子どもだけで留守番させた」という答えがあります。
本当に「仕方なく」なんだと思います。
必ず誰かおとなの手で守られなければならない幼児が、しかも病気の子どもが、一日をひとりでカギのかかった部屋の中で過ごす。
こわいことです。あってはならないことです。でも現実に、アンケートでは0.08%が「仕方なく子どもだけで留守番」。就学前の子どもたちの0.08%は、30人以上になります。
労働者には休暇の権利もあり、「子どもの病気のときくらい安心して休める」ことも大切だと思います。
そうだとしても、職業を持って生きる人にとって「この日は休めない。穴をあけることも、代わってもらうこともできない。」ということがあります。私にもありました。議会のある日の朝、熱のある子どもを知人宅にお願いしたこともありました。支えて下さった方への感謝とともに、不安を抱えて議場にいた日を思い出します。
保護者にとっては病児保育は、「病院の中、あるいは病院に併設した保育室」が一番です。
朝、診察を受けてそのまま出勤できるということ、そして医療が保障される安心。
泉大津には市立病院があり、小児科があります。それを充分に生かした「子育て支援」として、病気や障害のある子ども達の発達支援とともに、病児保育を検討して欲しいと思っています。
市議会のHPから一般質問は録画で視聴できます。お時間と興味のある方は、よろしかったらコチラから。