元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

フランス・テロ事件 「シャルリー・エブド」紙の風刺画にムハンマドの霊が抗議

2015-01-17 21:47:35 | 日記

フランス・テロ事件 「シャルリー・エブド」紙の風刺画にムハンマドの霊が抗議

 http://the-liberty.com/article.php?item_id=9049

言論の自由は無制限に許されるか?

「言論の自由」を超える「信仰の価値」

「ムハンマドよ、パリは燃えているか。―表現の自由VS.イスラム的信仰―」

2015年1月15日収録

「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のこと。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊媒現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。また、外国人の霊の霊言には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。 詳しくは⇒⇒⇒大川隆法のスーパー霊能力 「霊言」とは何か

 

 

 2015年の幕開け早々、痛ましいテロ事件が起きた。ムハンマドを冒瀆する風刺画を掲載したフランス週刊紙「シャルリー・エブド」のパリ本社にイスラム過激派「アルカイダ」の関係者が押し入り、編集者や警備の警察官など12人が殺害された。逃亡した犯人が人質をとって立てこもり、さらに4人の命が奪われた。亡くなった方々の冥福を祈りたい。

 この事件を受け、フランスでは大規模なデモが行われ、欧米諸国を中心に40カ国以上の首脳も参加。「反テロ」と「表現の自由」を訴えた。

 これについて、イスラム教徒にも「言い分」や「疑問」があるのではないか。テロ行為は肯定できないが、ムハンマドを冒瀆する行為が「表現の自由」なのかと。イスラム教徒ならずとも、この事件についてムハンマド本人の考えを知りたいところだ。

 幸福の科学グループ・大川隆法総裁は、今回の事件についての考えを尋ねるため、ムハンマドの霊を呼んだ。世界初にして、他では決してできないインタビューが実現した。

 

 

「シャルリー・エブド」紙とは?

 今回襲撃された「シャルリー・エブド」紙は、フランスの左派系週刊新聞。タブーを知らず、今回の事件前から、広告や名画などのパロディ、宗教指導者の風刺画などを多く掲載して物議をかもしてきた。

 

「バカに愛されるのもラクじゃない」というせりふをつけたムハンマドの風刺画を掲載した際には、イスラム団体から訴訟を起こされている。

 その後も、ムハンマドを同性愛者のように描いたり、ヌード姿で取り上げたりして、イスラム教徒の心情を逆なでしてきた。事務所に火炎瓶が投げ込まれたり、ハッキングの被害を受けたりしたこともある。フランス当局からも警告を受けながら、「表現の自由」を盾に、その編集スタンスは変わらなかった。

 

 風刺の対象はキリスト教にもおよび、聖母マリアが、ブタに似た顔をしたイエス・キリストを出産する様子を描いた風刺画を掲載するなど、無神論的傾向も強いようだ。

 

 こうした背景があって、今回のイスラム過激派による襲撃事件が起きたといえる。

 

 

冒瀆は「言論の自由」ではない

 このテロを受け、フランスではテロに屈せず、「表現の自由」「言論の自由」を守ることを訴えるデモが起こっており、この動きは収まらない。

「シャルリー・エブド」紙は、抗議の意味を込めてか、「私はシャルリー」と書いたプラカードを持ち、涙を流すムハンマドの風刺画を掲載した。

 事件で注目が集まった最新号は飛ぶように売れ、買い求める人々の行列もできた。同紙の発行部数は通常5、6万部だが、500万部までの増刷が決まったという。

 

 こうした風刺画について、ムハンマド本人はどう思っているのか?

 登場したムハンマドの霊に尋ねてみると「何で、涙を流さなきゃいかんわけ? わしが泣かないかん理由はないな」と抗議。「表現の自由」ばかりを声高に主張する西洋諸国のスタンスに激しい憤りを示した。

 

 確かに表現の自由や言論の自由は無制限に許されるものではなく、責任が伴う。

 今回のテロで犠牲になった編集長兼風刺画家のステファン・シャルボニエ氏は、「自分の書いていることがそこまで人を苦しめているわけではない」「面白いものを提供したい、人生を気軽に楽しみたい」と雑誌のインタビューで語っていた。

 また、犠牲者の一人で、風刺漫画家だったカボニエール氏は、ムハンマドの風刺画について、「ムハンマドは私にとって聖なる存在ではない」と述べていた。

 

 これらのコメントからは、宗教への正しい見識や敬意、信仰者への理解が感じられない。

 信仰者にとって、その信仰の対象を傷つけられるということは、自らの身が切られるような悲しみや苦しみを伴う。面白ければ、信仰者の誇りや尊厳を傷つけてもかまわないというスタンスは言論を扱う者の姿勢として疑問符が付く。

 

 ムハンマドの霊は、「聖なる人を侮辱する漫画を描く者が、何が、表現の自由ですか」「自由の流れは、神の自由と悪魔の自由と両方あるけど、悪魔の自由を守ってどうする」と怒りをぶちまけた。

 信教と言論の自由の対立についても、「信教の自由が上に決まっているでしょう?」「信教の自由は神様に対する義務なんだ。言論のほうは、人間対人間の問題ですよ。神様に対して言論の自由なんかありませんよ」と信仰の優位を強調した。

 

 

侵略行為を繰り返してきた欧米諸国への怒り

 さらにムハンマドの霊は、「空爆や近代兵器を使って、イスラム教徒をいっぱい殺しているから」「イスラムは、欧米の先進兵器でボコボコにされてきた」と、今回のテロの被害のみを主張する欧米諸国に不満をあらわにした。

 

 昨年に始まった過激派組織「イスラム国」への空爆作戦には、フランス軍も参加している。

 歴史的にも、欧米諸国は中東の資源を奪い合い、自分たちに都合のよい形で国境を引いて、混乱を生じさせてきた。

 第一次大戦中、フランス、イギリス、ロシアの間で結ばれた「オスマン帝国領をどう分割するか」という秘密協定、「サイクス・ピコ協定」は、その代表的な協定だ。

 

 イスラエルとパレスチナの紛争も、イギリスの相矛盾する不誠実な外交姿勢が発端となっている。アラブ人にはパレスチナでの居住を認めつつ、ユダヤ人には「パレスチナにユダヤ人国家をつくる」と宣言し、結局この問題の解決を投げ出した。

 アメリカも、石油資源を押さえる目的のために、イランとイラクを相互に支援。両国の争いの種をつくった。

 

 欧米による“侵略"で、今までどれほど多くの人が亡くなり、富が奪われたのか。今回の犠牲者の比ではないはずだ、というのがムハンマドの意見だ。

 

 ムハンマドの霊は、イラクのフセイン大統領の処刑についても納得がいかないという。そもそも、イラク戦争の理由となった「大量破壊兵器」など出てこなかったにもかかわらず、民主主義的に選ばれた大統領を処刑しておいて、アメリカは何の責任も取っていない。「犯罪人はブッシュ大統領だ」「濡れ衣で、選挙で選ばれた大統領が処刑されたことに対して、イスラム系の人たちは怒るべきだ」と主張した。

 

 ムハンマドは、「テロなんか応援していない」と言いながらも、ISISをはじめとするイスラム過激派グループが欧米諸国に“反撃"していることについて、一定の理解を示した。

 もちろんテロ行為は許しがたいことだ。だが、「欧米的価値観こそ正義」というスタンスのもと、欧米諸国の介入が正当化されてきたことについては、検証の余地があるかもしれない。

 

 

欧米諸国こそ人権を抑圧してきた

 とはいえ、イスラム系諸国の人権抑圧的な面には問題が多い。戒律が厳しく、戒律を破った時の刑罰も、罪の重大さに比してややバランスを欠いている。特に女性は教育をまともに受けられず、自由な外出がままならないケースもある。

 こうした姿勢が、欧米諸国の理解を得られない面もあるのではないか。

 

 だが、それを指摘されたムハンマドの霊は「(欧米諸国は)黒人と称するアフリカ人を捕まえて縛り上げて、人身売買して売りさばいたんですよ」「今頃になって、人権を盾にしている。よく言えたもんだ。反省してから言いなさい」と声を荒げた。

 

 2011年8月に収録したムハンマドの霊言(『中東で何が起こっているのか』所収)では、「立宗から千数百年たっているのに、そのころの考え方や行動のままでは、イスラムは取り残されてしまう」と語り、イスラム社会の改革の必要性を語っていたが、「人権」を都合よく振りかざす欧米諸国には怒りがおさまらないようだ。

 

 実際、フランスの人権思想には問題がある。王権神授説を激しく批判し、王族をギロチンにかけた「フランス革命」の流れを引いているためか、宗教なき人権思想が根付いている。

 例えば、「ブルカ禁止法」の問題がある。フランスでは、イスラム教徒の女性が顔のすべてを覆う「ブルカ」を公共の場で着用することを禁じるいわゆる「ブルカ禁止法」が2011年4月から施行された。この法律は、女性の人権問題と信教の自由をめぐり、大きな議論を巻き起こしている。

 

 サルコジ前大統領は、「ブルカは女性の自由と尊厳の問題だ。ブルカは隷属の表徴であり、フランス共和国の領土内では歓迎されない」などと演説。イスラム教徒からすれば、「余計なお世話」であり、「信教の自由」の侵害に見えるだろう。治安上の理由もあるだろうし、イスラム教徒にも柔軟性が求められる面もあるが、信仰者として守ってきた行為を一方的に「人権の侵害」などと断罪されるのは、イスラム教徒には納得がいかないだろう。

 

 

お互いの理解を深める「智慧」を求めよ

 ムハンマドの主張は、イスラム教徒の本音が表れている。特に今回は、イスラムが冒瀆されたとあって、現在のキリスト教会への批判も強めるなど、やや過激な発言も見られた。

 

 とはいえ、お互いに怒りや憎しみをぶつけ合っていては平行線だ。欧米とイスラム社会の融和の道はないのか。

 大川隆法総裁は、1月11日に行われた法話「『智慧の法』講義」で、この事件に触れ、結局は「智慧の問題」であり「理解の問題」だと述べた。

 幸福の科学は、世界宗教となった教えはある程度受け容れながら、異なるところは合理的に理解していこうとする寛容さを持っており、その対立を乗り越える教えも説かれている。そうした幸福の科学の教えをイスラム教徒が学んでいれば、このような暴力的手段に訴えることはしなかっただろうし、「自由」や「人権」を訴える人たちも「自由と宗教の対立」とは捉えなかっただろう。

 

 もともと「表現の自由」や「言論の自由」は「信教の自由」から生まれてきたものだ。内心の自由が最も重要で、それを表明しても不利益を受けないよう「表現の自由」「言論の自由」が生まれた。こうした経緯を考えた時、宗教への尊重や畏敬の念を置き去りにはできない。

 また、神や宗教を打ち捨てた「自由」は歯止めがきかず、「人間の欲望」や自分勝手な姿勢を正当化することにつながる。本物の宗教は、真の自由をもたらすものだ。

 

 もちろんイスラムの側にもイノベーションが必要だ。食事や礼拝についての細かな戒律や、「利子を取ってはいけない」といった教えが、自由な経済活動の阻害要因となり、欧米諸国の発展から取り残されている。繰り返されるテロ行為も、無理解と憎しみを引き起こす。

 イスラム教国にもう一段の発展をもたらすためにも、欧米の優れた面に学ぼうとする姿勢を持ち、暴力的な手段以外での問題解決を図る努力を怠ってはならない。

 

 結局、お互いの宗教や文化を理解しようとする「愛」と「知」の心、自らの過ちを認めて改める「反省」の心を持つべきではないか。それが双方の「発展」につながる。

 

 今、キリスト教が「天の父」と呼び、ムハンマドが「アラー」と呼んだ存在が、世界宗教を融合する教えを説いている。この奇跡を多くの人が受け入れることが、無理解とテロの連鎖を止める道となるだろう。

 

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『中東で何が起こっているのか 公開霊言 ムハンマド/アリー/サラディン』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=913

 

幸福の科学出版 『世界紛争の真実 ミカエル vs. ムハンマド』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=95

 

幸福の科学出版 『国際政治を見る眼』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1307

 

 

【関連記事】

2015年1月号記事 未来への羅針盤「真のイスラムの教えとは」

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8790

 

2014年12月号記事 イスラム国 サダム・フセインの呪い スッキリわかる中東問題【前編】 Part1

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8605

 

2014年12月号記事 イスラム国 サダム・フセインの呪い スッキリわかる中東問題【前編】 Part2

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8604

 

2015年1月9日付ニュースクリップ 宗教への冒涜は「言論の自由」か? イスラム勢力による仏「シャルリー紙」襲撃事件

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9028


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フランス銃撃事件 キリスト教圏から「私はシャルリーではない」の声

2015-01-17 21:17:58 | 日記

ムハンマドの風刺画を掲載したフランスの週刊紙「シャルリー・エブド」の銃撃事件の背景には、「宗教 対 表現の自由」「イスラム教 対 ユダヤ教・キリスト教」などの対立軸があるといわれている。

だが、「表現の自由」を強調する側に回ると思われたキリスト教圏のマスコミでさえ、シャルリー側と距離を置く媒体も多い。

事件を受け、フランス全土で「私はシャルリー」と書かれたプラカードを掲げたデモが行われ、各国首脳を含め約370万人が参加した。

しかし、米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は9日付の紙面で、「私はシャルリーではない」と題するコラムを掲載。事件で命を落としたシャルリーの関係者について、言論の自由の殉教者であるかのように扱う国際社会の雰囲気に疑問を呈した。

また、言論の自由は尊重されるべきだが、アメリカでは、そもそもシャルリー紙のような過激な風刺を掲載する新聞は、「子供」の議論としてまともに取り合われないとした。

他にも、アメリカのAP通信は、「故意に挑発する画像は掲載しない」方針で、ニュースの画像としてムハンマドを題材にしたシャルリー紙の風刺画は配信しない。「一貫して人種差別的な表現や、宗教的、性的な中傷表現は避けている」(15日付読売新聞)という。

他にも、フランスの保守系の「フィガロ」紙が、事件発生直後はそれまでのシャルリーの風刺画を転載したものの、特別号の画像の転載を見送るなどしている。

事件発生当初は、被害者への同情が集まり、メディアも「反イスラム」の機運を盛り上げたが、次第にバランスを取り始めていることが分かる。

ただ今後、国際社会が考えるべきは、「シャルリー」の風刺画を扱うか否かなどの瑣末な問題ではなく、「神とはいかなるものか」「イスラム教とユダヤ・キリスト教はなぜ対立するのか」などの根源的な問題であろう。

だが同時に、その問いに対する「答え」は、すでに説かれていることにも気づいてほしい。(居)
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9052



【関連記事】
2015年1月9日付本欄 宗教への冒涜は「言論の自由」か? イスラム勢力による仏「シャルリー紙」襲撃事件
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9028

2015年1月号記事 真のイスラムの教えとは —大川隆法 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8790

2015年2月号記事 ユダヤの神の正体とは —大川隆法 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8948

2014年12月号記事 イスラム国 サダム・フセインの呪い スッキリわかる中東問題【前編】 Part1
http://the-liberty.com/article.php?it


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映画「アンブロークン」アンジェリーナ・ジョリーに伝えたい「海の武士道」

2015-01-17 17:26:15 | 日記

◆アンジェリーナ・ジョリー監督「アンブロークン」の上映

昨年12月25日より米国にて映画「アンブロークン」が上映されています。元々、この映画は製作発表の段階から日本内外で大きな話題になりました。

著名な女優、アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めている事も話題になっていますが、原作に大きな問題があります。

五輪出場経験のある英国の陸上選手が、大東亜戦争で日本軍の捕虜になるのですが、その中に、日本軍が人肉を食べたり、または連合国側兵士である捕虜に対して、非人道的な扱いがなされていた、といった事実をねつ造している描写があり、映画製作にあたり、批判を受けていたのです。

残念ながら、この映画をみて日本を好きになる方はいないと思われます。今年は、戦後70年という節目の年を迎える事になりましたが、この時期に合わせてこのような反日攻勢が行われているのです。

1942年2月28日、スラバヤ沖海戦での出来事

さて、今回は、まさにその大東亜戦争で、真の武士道を体現した日本の軍人がいた事をお伝えしたいと思います。

大東亜戦争勃発後、日本海軍は、一気に原油国のインドネシアを目指し、1942年(昭和17年)2月28日、連合国艦隊との海戦に臨みました。スラバヤ沖海戦と言います。この海戦は、日本側の一方的な勝利に終わり、原油確保という目的を達成することができました。

この戦いで、英艦「エンカウンター」に乗船していたのが、後に著名な外交官として活躍するサムエル・フォール卿(当時は少尉)でした。「エンカウンター」も勇敢に日本帝国海軍に立ち向かいましたが、日本軍の砲弾が、のエンジン部に命中し、停止。乗員は、直ちに脱出しました。

フォール少尉(当時)を含む乗員合計約450名はボートに分乗し、ひたすら、味方が助けてくれるのを待っていたのです。

◆駆逐艦「雷」工藤俊作艦長の決断

漂流から20時間以上たった3月2日、フォール達は、一隻の艦船が近づいてくるのを発見しました。しかしながら、それは敵国であった日本海軍の駆逐艦「雷」(いかづち)でした。

実は海戦の最中に敵兵を救助することは、自らの防御体制を放棄する事になるため、必ずしも義務ではなく、今回の「雷」のケースでも、連合国からの攻撃の可能性があったために、英兵を見過ごす事はできたはずです。

または、最悪の場合、彼らを射殺する可能性もあったのです。残念なことに、戦争末期の多くの米国艦船が、漂流している日本人に対して機銃掃射を行い、多くの犠牲者が出た事が記録されています。

さて、この時の帝国海軍「雷」の艦長が、工藤俊作少佐(当時)でした。

工藤艦長は、英国兵が漂流している状況を確認した時点で、自らの艦が危機に陥るにも関わらず、何の躊躇もなく、敵兵を救助する決断を行いました。

フォール少尉たちは、敵国の駆逐艦が近づいてくるのを見て、最悪の事態を覚悟しました。ところが、「雷」のマストには「救難救助中」を示す国際信号旗が掲げられ、直ちに救助活動が始められたのです。

結果として、乗員220名の「雷」には、450名の英国兵が救助され、甲板は捕虜となった英国兵で一杯になりました。

◆日本軍人の武士道は存在していた

この日の夜、工藤艦長は、まだ疑心暗鬼で、今後に大きな不安を持っていたフォール少尉ら捕虜となった英国士官に対して流暢な英語で次のように話しました。

「You have fought bravery.(諸官は勇敢に戦われた。)
Now, you are the guests of the Imperial Japanese Navy.(諸官は日本海軍の名誉あるゲストである。)」

一時は、自らの死を覚悟した英国兵たちは、工藤艦長の武士道的な精神の元、翌日、無事に捕虜としてオランダの病院船に引き渡されました。

フォール少尉をはじめとする英国士官たちも、工藤艦長の配慮により、敬意をもった待遇をされ、終戦の後、無事に帰国する事が出来ました。

冒頭に掲げた米国映画では、日本の軍人による「捕虜虐待」もテーマの一つのようですが、アンジェリーナ・ジョリー監督には、上記のように「武士道精神」を発揮した感動的な実例も知って欲しいのです。

◆フォール卿の来日

英海軍士官フォール少尉は、戦後外交官として活躍、中東、マレーシア勤務を経て、スウェーデン大使を歴任し、その功績によって「サー」の称号を与えられました。

フォール卿の心の中には、戦争で生命を救ってくれた恩人、工藤俊作艦長の事が終生忘れられず、外交官としてのキャリアを終えたあと、その消息を追い求めていました。

そして残念なことに、1987年(昭和62年)、工藤艦長がすでに8年前に他界していた事を知りました。工藤氏は、戦争を生き延びることはできたのですが、その後は、地味な人生を選択し、親戚が経営する病院の事務員として、ひっそりと戦後の高度成長期を生きていたのです。

そして、自らが帝国海軍で艦長を勤めていたことや、英国兵を救助したことなど、一切語る事なくその生涯を終えていたことも明らかになりました。

工藤艦長の親戚は、フォール卿の訪日によってはじめてその偉業を知る事となり、大きな驚きを持ったそうです。

その後、フォール卿は、2003年にかねてからの念願であった工藤艦長の墓前(埼玉県川口市の薬林寺)に訪れることができました。そして、そこで以下のような話をしたのです。

「最初、日本の駆逐艦が現れた時には、銃撃されるのではないかと恐怖を覚えました。ところが、駆逐艦は救難活動中の信号旗をマストに掲げた。困っている人がいれば、それが敵であっても全力で救う。それが日本の誇り高き武士道だと認識した瞬間でした。」

この物語は、拓殖大学客員教授恵隆之介著「海の武士道」(産経新聞社刊)として出版されていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

◆戦後70周年、今一度日本人の誇りを取り戻そう

今年は、戦後70周年という区切りの一年となりました。中国・韓国はもちろんの事、欧米においても、残念ながら、反日の動きが強まる可能性があります。

私たち幸福実現党は、「南京大虐殺」「従軍慰安婦問題」に関し、内外に対して正しい歴史認識を伝えていくと共に、国際的に見ても立派な日本人が数多く存在していた事もしっかりお伝えし、「日本の誇りを取り戻す」活動を今後もさらに進めて参ります。

1人でも多くの国民の皆さまのご理解をお願いする次第です。

http://hrp-newsfile.jp/2015/1963/

文/政務調査会チーフ 小鮒将人
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古代インドにUFOが存在した? インド科学会議での発表に波紋

2015-01-17 17:25:11 | 日記

インド・ムンバイで、このほど行われた第102回インド科学会議で、7000年前の古代に惑星間航行ができる航空機がインドにあったことが発表され、波紋が広がっている。発表したのは、インドの元パイロット養成学校長のアーナンド・ボダス氏。

米ワシントン・ポスト紙によると、ボダス氏は「古代インドの航空機テクノロジー」という講演で、「世界初の飛行機はライト兄弟でなく、約7000年前の古代ヒンドゥーの賢人がつくっていた」「その航空機は、前後左右に自由に動き、惑星間も移動できた」と発表。それは、サンスクリット語で書かれたヴェーダに記述があり、エンジンや排気システムなど、現代の科学技術を超えたレベルのものであったと主張した。

しかし、これに対し、NASAの科学者ラム・プラサド氏が、「神話と科学を混同している」と猛反発。内容を撤回するようネットで署名を募った。ノーベル賞学者などにも連絡し「疑似科学を認めると、科学への信頼や子供たちへの裏切りになる」と指摘している。

地元のムンバイ・ミラー紙によると、サンスクリット語の古代文献には、航空機の作り方、パイロットの制服、食事、7種の燃料などの記述があるという。

関係する学会などはこれを無視しているが、サンスクリット語で書かれた他のインドの古代神話には、超古代文明が核戦争で滅びたと読める記述があるという説もあり、関係者の間で議論を呼んでいる。

また、時代は新しくなるが、旧約聖書のエゼキエル書にもUFOと思しき記述がある。7000年前のインドに現代よりも優れた科学技術が存在していたのであれば、紀元前約600年頃の程度の昔に、UFOが存在してもおかしくはないだろう。

UFOや予知、念力や転生輪廻といったスピリチュアルなものは、pseudo-science(疑似科学)と称され、“正統派科学"とは区別されている。しかし近年、臨死体験やエイリアン・アブダクションなどの報告が急増し、正統派科学者たちが研究する事例も多く、無視できない状況になってきている。

そうであるならば、こうした不思議な世界を無視し続けるのでなく、その謎へと切り込むことこそが、本来の科学の使命ではないか。(純)http://the-liberty.com/article.php?item_id=9044

【関連記事】
2013年10月号記事 そもそモグラの宇宙人入門 - 世界の常識に日本は遅れるな!
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6536

Web限定記事 月の裏側を大川隆法総裁が遠隔透視 何があったのか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=5742

2015年1月12日付本欄 火星には、微生物どころか「人間がいる」? 元NASA職員が告白
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9039


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◆「消費増税」で国民をミスリードしてきた人たちの名前 GDPマイナス成長への責任を

2015-01-17 17:24:36 | 日記

政府は12日、2015年度の経済見通しを閣議了解した。

閣議では、2015年度の実質GDPが1.5%程度のプラスと見込む一方で、昨年度の実質GDPは前年度比でマイナス0.5%と大きく下方修正。マイナス成長になる見通しが立つのは、2009年のリーマン・ショック以来、実に5年ぶりのことだ。


◎消費増税では内需はさらに冷え込む

だが、昨年度のマイナス成長は、消費税8%を導入する時点で予測できた。日本ではGDPの6割が家計消費などの内需で占められている。デフレ不況下で、ただでさえ国民の購買意欲は低く、消費増税を実施したところで、家庭の財布の紐はますます堅くなり、内需はさらに冷え込むだけだ。3%から5%に増税した際も景気が冷え込み、多くの企業が倒産した。

実際、消費増税導入直後の昨年4~6月期のGDPは年率換算で7.3%の減少。東日本地震が起きた当時を上回る落ち込みだ。


◎日本経済をミスリードしてきた学者たち

それなのに、学者や専門家たちは、消費増税しても景気は回復すると主張し、日本経済をミスリードしてきた。

内閣府からは今回のGDP成長率の減少に関して、「個人消費が予想以上に弱かった」というコメントが出るなど、まるで他人事かのような態度だ。(13日付朝日新聞)

大和総研の執行役員でチーフエコノミストを務める熊谷亮丸氏は、「景気対策をやったとしても、それは1年限りです。増税をすればその先もずっと税収は上がります」と発言し、アベノミクスの方向性を評価(2014年9月11日付日経ビジネスオンライン)。熊谷氏は、消費増税による景気後退が顕著に現れても、消費増税を推進している。

政府の有識者点検会合で消費増税に賛成し続けたエコノミスト、経済学者は、熊谷氏の他にも、武田洋子氏(三菱総研チーフエコノミスト)、菅野雅明氏(JPモルガンチーフエコノミスト)、西岡純子氏(アール・ビー・エス証券会社東京支店チーフエコノミスト)、高田創氏(みずほ総合研究所チーフエコノミスト)、伊藤隆敏氏(政策研究大学院大学教授、東京大学名誉教授)らがいる。

加えてマスコミも「消費増税響く 5年ぶりのマイナス」(13日付読売新聞)などと、消費増税導入を煽り、国民をミスリードしたことに対する反省の色は全く見られない。

内閣府やエコノミストと呼ばれる有識者、マスコミなど、国民を啓蒙していくべき立場にある人たちが、消費マインドを読み間違い、消費税のマイナス影響を正しく認識できなかったことは大きな問題だ。

こうしたことが続くようでは、彼らの存在に大義はない。消費増税による経済後退が明らかになった以上、彼らは自分たちの言論に対して責任を取る必要があるだろう。(冨)

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9042

 


【関連書籍】
幸福の科学出版 『資本主義の未来』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1353

【関連記事】
2014年12月12日付本欄 自民党の消費増税に経済界からも批判の声 真の「減税」を訴えているのは幸福実現党だけ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8889

2014年11月14日付本欄 消費増税先送りを「勇断」? 国民を騙し続けた責任回避の増税"大連立"
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8727

2012年1月25日付本欄 【新聞読み比べ】野田首相の増税演説を応援する社説 チェック機能を放棄したマスコミ
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