◆安倍談話に向けた有識者メンバー発表 「戦後体制」を正すべき
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9216
安倍晋三首相は戦後70年の今夏、日本の歴史認識を示す「安倍談話」を出す。この談話に関する有識者懇談会のメンバー16人が発表された。20日付の各紙は「中国に配慮した人選」「未来志向」など、さまざまに論評している。だが、忘れてはいけないのは、この談話が持つ意味だ。
有識者懇談会の正式名称は「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」。菅義偉官房長官は記者会見で、「英知を結集して考え、新たな談話に書き込んでいきたい」とした。メンバーは、日本郵政社長の西室泰三氏や、国際大学長の北岡伸一氏のほか、学識経験者や経済人、メディア関係者などが選ばれた。
座長に就任予定の西室氏は、日中両国の有識者による「新日中友好21世紀委員会」の日本側の座長を務め、2009年からは中国投資有限責任公司の顧問も務めるなど、中国と太いパイプを持つ。安倍首相がこうした人物を座長に据えることで、懇談会の中立性を印象づけようとしている、などと各紙は報じる。
しかし、戦後50年の村山談話や60年の小泉談話では、こうした懇談会は設置されていない。国内外に向けて、「有識者の助言を参考にした」と、どちらにも取れる形で責任を曖昧にし、自虐史観をベースにした談話をつくるつもりなのか。
現時点では、慰安婦の強制連行を認めた「河野談話」、アジアへの侵略を謝罪した「村山談話」を踏襲した談話になりそうだが、そうであってはならない。なぜならば、戦後70年の節目に、改めて首相が謝罪することは、これまでに戦勝国がつくり上げた「戦後体制」に、これからも従い続けていくという意思表示になるからだ。
だがそれは、人種差別の思想でアジア・アフリカを植民地支配し、目を覆いたくなるような圧政や虐殺を行ってきた欧米のキリスト教国や、軍事大国化して周辺国を脅かす中国などがつくる「体制」に膝を屈することになる。
戦後70年の新談話は、単なる一国の首相の「見解」ではない。欧米に歴史の見直しを迫り、中国の軍事独裁を否定する役割がある。つまり、「戦後体制」に終止符を打ち、世界を新たな時代へと導く役割が期待される。安倍首相には、新談話が持つ重い意味について、思いを馳せていただきたい。(居)
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2015年2月14日付本欄 幸福の科学がユネスコに「南京」「慰安婦」の記憶遺産登録の中止を申し入れ
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2015年1月1日付本欄 戦後70年 歴史の見直しが世界を救う
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2015年3月号記事 日中戦争では残虐だったのか? - 日本軍は世界一人道的だった - 「永遠の0」も描かなかった真実 Part1
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9098
イタリアがイスラム国による侵略を懸念 憎しみの連鎖を止めよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9217
「イスラム国」が、北アフリカのリビアで、キリスト教の一派であるコプト教徒のエジプト人21人を殺害し、国際社会が強く非難している。公開されたビデオは「血塗られた十字架の国」に宛てられたもので、「我々はローマの南にいる」というメッセージが盛り込まれていた。
リビアとイタリアは、地中海を挟んで国境を接している。リビアからイタリア南部のシチリアまでは約500キロメートル程度で、これは東京‐大阪間とほぼ同じ距離だ。この状況に、イタリアはイスラム国の暴力の流入に神経を尖らせている。実際2014年に、リビアやトルコからイタリアに入国したのは17万人に上る。その中にイスラム国の武装勢力が紛れ込んでいたとしても特定することは難しい。
イスラム国のメッセージに対し、イタリアのマッテオ・レンツィ首相は、リビアの首都トリポリにある大使館を閉鎖し、将来的に軍事行動を起こす可能性を示唆した。
しかし、イタリアは2年前の欧州経済危機の後、軍事支出を40%削減しており、展開できる兵員はせいぜい5000人と言われている。その結果、レンツィ首相は、「今は軍事介入の時ではない」「我々は国連安全保障理事会の提案を待つ。国連の力は、単なる過激派武装集団の力を遥かに上回る」とした。
イスラム国の支配圏が広がれば、多くの不幸が生まれる。しかし、イスラム国がここまで広がった背景には、それなりの理由がある。それは、第1次大戦後、欧米の植民地政策で分裂させられたイスラム圏を「再統一したい」という思いに共感する人々が多いからだ。人質の殺害などの残虐な行為には必ずしも賛同しなくとも、統一というイスラム圏の人々の悲願は依然として存在する。
だが、イタリアの対応には目を覆うばかりである。イタリアは、欧州連合(EU) と共同安全保障防衛政策を掲げており、ソ連崩壊後、大きな軍事的脅威もなくなったため、長年国防をおろそかにしてきた。そのツケが回ってきたと言えるかもしれない。
日本が学ぶべき教訓は、国連や他国に頼っても、最終的に国を守ることはできないということだ。たとえ守れたとしても、それは自らの努力の結果ではなく、他国に自分の運命を委ねているに過ぎない。
一方、日本はこのイスラム圏と欧米圏の対立の仲裁役を担うべきだ。
現在、欧米諸国は、イスラム過激派を「悪魔の化身」と見立てて、民間人もろとも虐殺することを「正義」と見ている節がある。これまでの欧米の軍事介入は外科手術的な側面も見せてきたが、キリスト教的価値観に照らして理解できないものは、殲滅も辞さないという過激さがある。第2次大戦の日本への原爆投下がそれを示している。
かたやイスラム教国も、人命を軽んじる傾向が強い。古い慣習や恐怖心で人を縛り、それに反した人を簡単に殺すなどしているが、もっと人間の幸福について考える信仰へと、改革を図るべきだろう。
もちろん、宗教や民族、国や家族のために敵を倒したり、命を投げ出すことが美しい場合もある。だが、そこに「正しさ」や「真理」が失われ、「憎しみ」や「怒り」だけが増幅するのであれば、片方がもう一方を殲滅するまで争いは終わらない。
この憎しみの連鎖を止めるべく、キリスト教国とイスラム教国のどちらにも属さない日本は、「正しさ」を掲げ、双方の歩み寄りに尽力すべきである。それを実現するための智慧は、すでに存在している。(中)
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2015年3月号記事 イスラム・テロをなくす道 - スッキリわかる中東問題【後編】 Part1
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Web限定記事 テロをなくすための考え方 「イスラム国」は悪魔なのか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9183
2015年2月12日本欄 オバマ氏 イスラム国に地上兵 信仰への理解も必要
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9193
2015年2月7日本欄 霊言を読み解く イスラム国をヒロシマ・ナガサキにしてはならない
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9176
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9156 より転載
後藤さんたちは今何を思う? イスラム国、日本人人質事件の真相に迫る
大川隆法・幸福の科学総裁 霊言抜粋レポート
追悼
イスラム国 日本人人質事件の真相に迫る
2015年2月2日収録 (全編は120分)
幸福の科学出版
スピリチュアル・エキスパートによる徹底検証 「イスラム国」日本人人質事件の真相に迫る
大川隆法著
「罪を償わせる」――。
イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が、日本人ジャーナリストの後藤健二さんの殺害映像を流したことを受け、安倍晋三首相はイスラム国に対し、そう断じた。衝撃のニュースは世界をかけめぐり、国際社会はイスラム国への非難を強めている。
その混乱の中で、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は2月2日、東京都内で、後藤さんと先日亡くなった湯川遥菜さんの死を悼みつつ、2人の霊言を行った。
霊言を自ら希望して現われた後藤さんの霊
日本政府は、2月1日午前5時前後(日本時間)、イスラム国に人質として捕まっていたジャーナリストの後藤健二さんの殺害映像を確認した。約1週間前の1月24日深夜、湯川遥菜さんが殺された画像が流されたこともあり、日本国内では、多くの新聞やテレビが、イスラム国に関する話題を取り上げ、批判をくり返した。
非難声明を発表した安倍晋三首相は、「罪を償わせるために国際社会と連携していく」と、珍しく強い調子で訴えた。国連の安全保障理事会、アメリカのオバマ大統領、フランスのオランド大統領なども、相次いでイスラム国を非難する声明を発表。イギリスのキャメロン首相にいたっては、「こうした行為は、イスラム国が人命を顧みない、悪の化身であることを改めて示すものである」と断じた。
イスラム国の手口に非難が集まる中、亡くなったばかりの後藤さんの霊が、先に亡くなっていた湯川さんの霊を伴って、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の元に現われた。
後藤さんの霊は、1月31日に大川総裁が行ったイスラム国の最高指導者アブバクル・バグダディ氏の霊言について、イスラム国側の主張だけを発表するのは中立的ではない、私たちの言い分も言わせてほしいと主張。今回は、大川総裁が、スピリチュアル・エキスパート(チャネラー)に、後藤さん、湯川さんの霊を入れる形で霊言が行われた。
「いちジャーナリストとしては、分を超えた」
「くやしい。なんで、オレが殺されるんだよ」――。
現われた後藤さんの霊は、自分の足を強くかきむしりながら、殺されたくやしさを込めた言葉を繰り返した。自分たちが人質になっているにもかかわらず、安倍首相が、中東諸国にイスラム国対策費の支援を決めたことへの不満や、イスラム国の過激さを、次のように指摘した。
「『断固非難する』とか、安倍も菅も言っていたが、一切の情報を漏らさないで、結局、何もやってなかったんだよ!」
「(イスラム国が)人を拉致して、殺したりするとか、YouTubeとか使って、大々的にネットを使ってやるっていうやり方自体は、やっぱり卑劣だと思う」
亡くなったばかりで混乱している後藤さんの霊に対して、目を瞑って話を聞いていた大川総裁は、ジャーナリストとして自ら死地に向かった覚悟や、政府関係者が、昼夜を問わず、後藤さんたちのために交渉に走り回ったことなどへの感想を尋ねた。
すると、神妙な面持ちを見せた後藤さんの霊は、「他の日本人より、(戦地での振る舞い方については)知っているという自負はあった。確かにいちジャーナリストとしては、分は超えたと思う」と反省の弁を述べた。
人質事件をきっかけに、国際社会が考えること
また、大川総裁は、後藤さんを含めた複数の人質たちの死を悼みつつ、事件をきっかけに、欧米中心の国際社会が、イスラム国の人々を数万単位で殺してもかまわないというような雰囲気に包まれることに懸念を示した。
「今、見る限りは、オバマさんのやり方は、空爆を中心に、3年から5年ぐらいまでの間に、イスラム国を絶滅させたい、という感じに見えます。(中略)あなたが死んだことは残念だけども、あなた方ジャーナリストの殺害をきっかけにして、イスラム国の住人、皆殺し作戦を始めようとして、包囲網をつくろうとしているように見えます」
なお、後藤さんの霊は、霊言の中盤で、関係する人々に次のようなメッセージを遺した。
「家族たち、あるいは、日本の国民、また世界で私たちのことを祈ってくださった方に対しては、本当にありがとうございます。力不足ですみません」「(イスラム国の人々に対しては)どうか、今、捕えている人質たちを平和裡に返してやってほしい」「安倍総理に対しては、(中略)これまでの日本の戦後と別れを告げて、一国平和主義を抜け出して、世界に対して、毅然とした国になろうと、そういう一歩を踏み出したのは立派だと思う。ただ、それは、本当に重い、重い、重い使命がその両肩にかかっているから、身命を賭してこの日本を変えてほしい」
紛争地域に足を踏み入れた湯川さんの思い
続いて、湯川さんの霊は、現われるなり、泣き崩れるように、「あいつらは人を人とも思わない悪魔だ」と、恐怖と怒りがない交ぜになった感情を露わにした。
湯川さんの霊は、紛争地域に足を踏み入れた理由について、自身が民間の軍事会社を立ち上げるために、さまざまな資料が必要であり、実際に、戦地の様子や武器の使い方などを知るためだったと話した。
殺害された恨みが強いためか、イスラム国に対して、手厳しく批判する一方、アメリカの強さを称賛した。「アメリカは正義ですから。(中略)悪魔の人間たちをバッサバッサ殺していくんですから、正しいじゃないですか。(イスラム国の人々は)自分たちのことしか考えてないですよ」「助けを求めるところには、僕の軍隊で持って突入して、助けるんじゃないですか」
「イスラム教を悪魔と断定するなら、イエス以上の認識力が必要」
大川総裁は、そうした湯川さんの霊のつらさや悔しさに一定の同情を見せながら、国際社会が偏った見方に流れている現状を踏まえて、大局的な視点でこう語った。
「(イスラム国が)本当に中東地域を支配して、ヨーロッパ、アフリカまで支配して、大オスマン帝国を再興するというなら、被害が出る人のほうが多すぎるから、賛成ではありません。ただ、フセイン政権が倒れたことによって、スンニ派が迫害を受けていることは事実なので、彼らが何とか生きていけるような体制をつくること自体は、国連などいろいろなところが入って、考えてあげるぐらいの義務はあると思います。極端になり過ぎるのはよくない。これでスンニ派皆殺しとか、そういう考え方を持つべきではありません」
そして霊言の終盤、大川総裁は、湯川さんの父親がマスコミを前にして語った言葉に触れ、「やはり、『ご迷惑をおかけしました』という言葉には、万感の思いが入っていると思いますよ」と諭し、殺されたことに憤慨する湯川さんの霊に、宗教的な見地から、「イスラム教を悪魔だと断定するなら、イエス・キリスト以上の認識力は必要です」と語りかけた。
人質殺害事件によって、国際社会には、「イスラム国」に対して、どのような非難も許されるかのようなヒステリックな状況が生まれている。
しかし、バグダディ氏の守護霊霊言でも触れられたように、キリスト教国の価値観で地球を染め上げることが果たして正義なのか。また、欧米がミサイルでイスラム教徒を大量に殺せば正義で、イスラム教徒がナイフで少数の異教徒を殺せばテロなのか。
いま国際社会が模索すべきは、今回の霊言の中で大川総裁が指摘した、「ワールド・ジャスティス(世界的な正義)」の実現ではないだろうか。
他にも、後藤さんの霊、湯川さんの霊は、以下の論点についても語った。
■後藤さんの霊
- 人質のヨルダンのパイロットについて
- 海外からイスラム国に集まる人々の心情
- 今後、イスラム国がどうなってほしいか
- 日本のジャーナリズムに言いたいこと
- 日本に残してきた子供への思い
■湯川さんの霊
- 民間の軍事会社を立ち上げようとした理由
- 北朝鮮の日本人拉致事件について
- イスラム国の人質への扱い
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2015年1月31日Web限定記事 イスラム国 バグダディ氏守護霊霊言 「イスラムにも大義がある」
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イスラム国 人質事件 日本は善悪の価値判断を示せ (2015.01.25付Web限定記事)
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【関連書籍】
幸福の科学出版 『ムハンマドよ、パリは燃えているか。―表現の自由VS.イスラム的信仰―』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1394
幸福の科学出版 『中東で何が起こっているのか 公開霊言 ムハンマド/アリー/サラディン』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=913
幸福の科学がユネスコに「南京」「慰安婦」の記憶遺産登録の中止を申し入れ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9199
中国政府が、「南京大虐殺」と「慰安婦の強制連行」に関する資料を、「世界記憶遺産」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録申請したことが、昨年6月に明らかになり、日本でも大きく報じられた。この動きに対し、「幸福の科学」の武川一広・国際広報局長が10日(現地時間)、パリのユネスコ本部を訪問し、ユネスコ記憶遺産事務局に登録の中止を求める申し入れを行った。
武川氏は、同事務局のパネブスカ氏に面会。南京大虐殺や慰安婦の強制連行が戦後のつくり話であることなどについて説明を行い、登録によって新たな差別や紛争を生み出さないよう訴えた。また、特定の国に政治利用されることなく、公正中立な視点で判断することを求め、ユネスコ事務局長や諮問機関のメンバーへの手紙や資料を渡した。
武川氏によると、パネブスカ氏は、「今回の幸福の科学の動きを真剣に受け止め、ユネスコ事務局長に本日中に報告を入れる」と返答。その後、武川氏のもとに、事務局の担当者から、資料を受領したことを知らせるメールが届いた。
登録に関する最終審議は、今年の夏ごろに開かれるユネスコ記憶遺産国際諮問委員会で行われる予定だ。
「南京大虐殺」とは、1937年の南京戦で、日本軍が一般市民を含む30万人を虐殺したという主張。しかし、当時の南京の人口は20万人であり、日本軍が統治したことで治安が回復し、その後、南京の人口は5万人増えている。また近年の研究で、大虐殺の証拠とされていた当時の写真がねつ造や無関係のものであった事実が明らかになり、日本国内では、戦勝国のプロパガンダ(政治的な宣伝)であることが認知されている。
また、「慰安婦の強制連行」については、昨年8月、問題に火をつけた記事について、朝日新聞が当時の男性の証言は虚偽だったことを認め、記事を取り消している。「南京大虐殺」「慰安婦の強制連行」が歴史的な事実ではないことは、本欄でもくり返し訴えてきた。
それでも中国や韓国が、日本への非難をやめないのは、事実上、日本政府が「河野談話」で慰安婦の強制連行を認め、「村山談話」で日本軍によるアジアの侵略を認めているからだ。
戦後70年の今年は、夏に安倍晋三首相が新しい首相談話を出す予定だが、憲法改正を実現させるためには、談話の内容を「河野・村山談話」に沿ったものにトーンダウンさせることもやむを得ないという声も聞こえてくる。
しかし、日本人に自虐史観を押しつけた両談話を抱きしめたまま、中国や韓国の嘘に反論できなければ、たとえ日本国内で憲法改正の機運が高まっても、結局は、国際社会の圧力に屈して、改正が潰される可能性は高い。また、歴史問題を解決しないまま憲法改正を進めれば、「日本は戦争をしようとしている」という形で、中国に日本侵略の口実を与えることにもつながる。
結局、歴史問題を正すことができなければ、憲法改正の実現も難しい。日本の政府や国民は、一致団結して、間違った歴史の「世界記憶遺産」登録を阻止し、日本をアジアの平和と繁栄に責任を持つ「強い国」へと変えなければならない。(晴)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『南京大虐殺と従軍慰安婦は本当か 南京攻略の司令官・松井石根大将の霊言』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1272
幸福の科学出版 『天に誓って「南京大虐殺」はあったのか 『ザ・レイプ・オブ・南京』著者 アイリス・チャンの霊言』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1183
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2015年1月18日付本欄「自虐史観」が「国防危機」につながる3つの理由
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◆民主党がNHK籾井会長の発言を糾弾 民主党議員の批判は「くだらん」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9214
民主党は18日の総務・内閣部門会議にNHKの籾井勝人会長を呼び、過去の発言をただした。19日付各紙が報じた。
籾井氏の「過去の発言」とは、会長就任後の2013年1月にNHKの理事全員に日付のない辞表の提出を求めたことについて「世間ではよくあることだ」と言ったことや、慰安婦問題に関して「政府のスタンスが見えないので放送は慎重に考える」と発言したことなどだ。
慰安婦報道について「政府寄りだ」と批判する民主党議員に対し、籾井氏は「政府の言うことを聞くのではない。外交問題に発展する恐れがあるので、慎重に検討しなければいけないというのが真意だ」と強調した(産経新聞)。籾井氏は、こうした応酬の後に、「くだらん」とつぶやくなど、本音をのぞかせる場面もあったという。
民主党幹部は籾井氏の適格性を問題視し、辞任も要求。安倍内閣時にNHK会長に就任した籾井氏を糾弾し、安倍首相の歴史認識と重ね合わせて政権の責任を追及することが狙いと見られている。
◎籾井氏の慰安婦報道に関する主張は真っ当
籾井氏の発言に対し、民主党議員は、「政府のスタンスによって放送内容を変えるのか」「ジャーナリズムは、政府とは一定の距離を置き、権力をチェックするべき」と批判した。
しかし、籾井氏の発言からもわかるように、外交問題に配慮しているだけだろう。過去、NHKが国益に反する反日報道を繰り返していたことの方が問題だ。仮に、「国益を損なわない」という点で、籾井氏と安倍首相の考えが一致していても何の問題もない。
これまでの籾井氏の発言内容を見ても、「日本だけが戦時中のことを非難され続けるのはおかしい」「尖閣諸島や竹島は日本の領土であることが明確」「韓国への補償は日韓基本条約で国際的に解決している」など、事実に基づいた真っ当なものばかりだった。
籾井氏に失言をさせて、辞任に追い込もうと執拗な質問を繰り返す民主党議員や、左翼のマスコミの方が問題だ。
◎地上の本人以上に豪快な本音を語る籾井氏の守護霊
実は、2013年1月末の籾井氏のNHK会長就任記者会見直後、大川隆法・幸福の科学総裁は、籾井氏の守護霊霊言を行い、地上の本人以上に豪快な本音を聞き出している。
籾井氏の守護霊は、自虐史観を植え付けるNHKの偏向報道や、国益よりも権力者の利益を重視する放送内容が問題であると指摘し、社風を変えたいと宣言。「NHKのエセ紳士たちぐらいはぶっ潰すのはわけないから、会長権限でどっから潰してやろうか思うて、今、考えてるとこや」と言い放った。
この霊言の約1カ月後、籾井氏が10人の理事全員に日付欄を空白にした辞表を提出させていたことを朝日新聞が報じたが、これも「社風を変えて、NHKからマスコミ改革を断行する」という決意の表れだったのではないか。
また、慰安婦発言を執拗に追及してくるマスコミも次のように一蹴。
「マスコミのあのくっだらないところを改革しなきゃ、意味ないんだよ」「事なかれ主義で、とにかく尻尾をつかまれないようにだけ、一日中報道してたら、国民の貴重な時間を奪っとんのと一緒じゃないか」
本音を語る籾井氏に対して、マスコミ界の風当たりは強い。しかし、その豪放磊落な性格をつらぬき、民主党や左翼のマスコミからのバッシングに屈さず、公共放送を通じて正論を主張していただきたい。(真)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『NHK新会長・籾井勝人守護霊 本音トーク・スペシャル』 大川隆法著
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2014年8月31日付本欄 NHKが国際放送を強化 ならば朝日新聞と同じような「反日」報道を見直すべき
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Web限定記事 新会長はNHKをどう変えるか —籾井勝人会長守護霊が痛快本音を語る—
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2014年2月19日付本欄 櫻井よしこ氏守護霊は、日露戦で旅順にいた 明治の「軍神」が見通す日本の行方
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安倍首相「憲法の国民的な議論を深めたい」 宗教心を大切にする憲法を制定すべき
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安倍首相、憲法改正の意思強調 宗教心を大切にする憲法を制定すべき
2015.02.19
聖徳太子が描かれた肖像画。画像はWikipediaより。
憲法改正の論議がにわかに高まっています。安倍晋三首相は、16日の衆議院本会議で「新しい時代にふさわしい憲法のあり方について、国民的な議論をさらに深めていきたい」とし、憲法改正への意思を強調しました。
本来、憲法は国全体の基本的な思想・信条を示す重要なもので、日本が持つべきビジョンや伝統をうまく融合させなければなりません。そこで今回は、憲法の中に流れる精神性に着目して、これまでつくられてきた「憲法の歴史」を振り返ります。列挙すると、興味深い共通点が浮き彫りになりました。
信仰心を重視してきた日本の憲法
●聖徳太子が定めた『十七条憲法』
(第二条)「あつく三宝(仏教)を信奉しなさい。3つの宝とは、仏・法・僧侶のことである。それは生命ある者の最後のよりどころであり、すべての国の究極の規範である。どんな世の中でも、いかなる人でも、この法を尊ばないことがあろうか。人の中に、はなはだしく悪い者は少ない。よく教えるならば正道に従うものだ。ただ、それには仏の教えに依拠しなければ、何によって間違った心を正せるだろうか」
●"武士の憲法"と称される『御成敗式目』
(第一条)「神社を修理して祭りを大切にすること。神は敬うことによって霊験(れいげん)があらたかになる。神社を修理してお祭りを盛んにすることはとても大切なことである。そうすることによって人々が幸せになるからである」
(第二条)「寺や塔を修理して、僧侶としてのつとめを行うこと。僧侶は寺や塔の管理を正しく行い、日々のおつとめに励むこと。寺も神社も人々が敬うべきものであり、建物の修理とおつとめをおろそかにせずに、後のち非難されるようなことがあってはならない」
●アジア初の近代憲法『大日本帝国憲法』
(告文)「わたくし(明治天皇)は、永遠なる広大な計画に従い、御神霊の皇位を継承し、伝統文化を保持し、決して失墜することのないように致します。歴史を振り返ると、世の中の進歩していく傾向や、人として歩むべき道の発達を皇祖皇宗の遺訓として明らかにいたします。(中略)わたくしは仰いで皇祖皇宗および先帝(孝明天皇)のお助けを祈願し、あわせて朕の現在および将来に臣民に率先してこの憲章を実行してこれを誤ることの無いようにすることをお誓いいたします。願わくば神々よ、私を見守って下さい」
これらに共通することは、宗教心を大切にしていることです。この他にも、平安時代後期から公家社会に通用していた『公家法』や、室町幕府樹立宣言である『建武式目』も、神仏を敬う条項があるなど、日本は古来より一貫して、宗教心を大切にしてきました。
特に、最初の『十七条憲法』には、「悪人は少ない」との文言があり、性善説に立っていることが特徴的です。性悪説を想定しがちである現代の法律から見れば、驚くべきことでしょう。
ところが、戦後、GHQがつくった現行憲法の『日本国憲法』では、日本人が大切にしてきた宗教心に関する条項がなくなり、「精神的主柱」が取り除かれてしまいました。日本の国柄すらも反映していない今の憲法には、大いに問題があります。
現在、憲法9条などをめぐり、憲法改正の議論が巻き起こっています。しかし、日本の歴史の流れから見れば、宗教心を大切にする新たな憲法を制定する必要があるのです。(山本慧)
【関連書籍】
幸福実現党刊 『太陽の昇る国』 釈量子著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1403
幸福実現党刊 『命を懸ける』 釈量子著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1351
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2015年2月11日付本欄建国記念の日に釈量子・幸福実現党党首の最新刊が発刊
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2015年3月号記事 釈量子の獅子奮迅 [第30回] - 日本の政治家に「道」はあるか?
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