『自分よりも人のため』——日本人の精神性を未来へ[HRPニュースファイル1288]
http://hrp-newsfile.jp/2015/2050/
文/幸福実現党・兵庫県本部 副代表 みなと侑子
◆愛知県の中学校長が学校HPに掲載したブログの内容と、削除の経緯
愛知県の中学校長が学校のHP上のブログに書いた建国の記述をめぐっての記事が、2月22日の産経新聞に掲載されていました。
http://www.sankei.com/life/news/150222/lif1502220014-n1.html
このブログをめぐって、校長は市の教育委員会から注意を受け、記事を削除しています。
中学校長は、朝礼で生徒たちに話した内容の基になったものをブログに掲載しました。
その内容は、
・建国の起源は神武天皇が即位した日であること
・仁徳天皇が善政を敷き、民を思いやる政治を行ったため、民からも大変尊敬を受けたこと
・昭和天皇がマッカーサーの前に立ち自分の命を差し出す代わりに民を助けてほしいとおっしゃったこと
・日本の民主主義は、アメリカから与えられたものでも、革命で日本人同士が殺しあったものでもない。天皇陛下と民が心を一つにして暮らしてきた穏やかな民主主義精神に富んだ国家であったのが日本である。
そして、
「私たちは日本や日本人のことを決して卑下する必要はありません」
「皆さんは、世界一長い歴史とすばらしい伝統を持つこの国に誇りを持ち、世界や世界の人々に貢献できるよう、一生懸命勉強に励んでほしいと思います」
と結んでいました。
このブログの内容に対し、批判の電話が1件寄せられたことを受けて、市教委が校長を注意。校長は周りに迷惑をかけたくないとして、自ら記事を削除していました。
◆建国の経緯や天皇の善政は、神話であれ史実であれ、生徒に伝えるべきこと
市教委が与えた注意には、「神話を史実のように断定的に書いている」というものでした。
仁徳天皇に関しては、世界一の古墳である大仙陵古墳が存在し、数多くの和歌を残していらっしゃる、れっきとした歴史上の人物であります。
また神武天皇に関しては、日本最古の歴史書である古事記、日本最古の正史である日本書紀の両方に明確な記述が存在します。
それらには東征から長髄彦との戦い、そして即位に至るまでが詳細に描かれています。古事記には神武天皇が137歳まで、日本書紀では127歳まで生きたと書かれているため、それが史実ではないとの根拠になるのかもしれません。
しかしここに、戦前における価値観の否定、すなわち日本人が信じてきた史実・事実を積極的に否定し、尊敬してきた天皇をはじめとする偉人を批判したいという意図を感じるのです。
更にこれらが史実ではなく、神話であったとしても、問題はありません。
中学社会の学習指導要領には、神話・伝承などの学習を通して、当時の人々の信仰やものの見方などに留意すること」
小学6年社会の学習指導要領にも、「神話・伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心をもつこと」「神話・伝承については、古事記、日本書紀、風土記などの中から適切なものを取り上げること」
と明記されており、神話・伝承は生徒が学ぶべきことです。
今回のブログの件をうけて、学校側には教職員組合から抗議文が出されたとのことですが、
「我が国の伝統と文化の特色を広い視野に立って考えさせるとともに,我が国の歴史に対する愛情を深め,国民としての自覚を育てる」
という中学歴史の学習目標から考えて、教職員組合の行動はそれに反する行為であると考えられます。
◆古事記・日本書紀に描かれる日本人の古代からの精神性を生徒に教えるべき
戦前「建国記念の日」は「紀元節」と呼ばれ、「紀元節」の歌が存在していました。
この歌の四番の歌詞を紹介しますと、
空にかがやく日のもとの よろずの国にたぐいなき
国のみはしらたてし世を 仰ぐ今日こそたのしけれ
歌詞の内容は日本国がつくられたことの喜びと感謝、世界に類をみない日本国のさらなる繁栄を願うものとなっています。
しかし今の日本は戦前の価値観をすべて否定した結果、国の誕生日を喜ぶこともできないような状態です。さらに、「建国記念の日」の意味を生徒に説明することができる教師がどのくらい存在するのか疑問です。
そのような中で、国の成り立ちをはじめ、歴代天皇がどれほど民を思いやってこられたのかをやさしく教え、日本に誇りを感じさせることができる校長は、大変貴重な存在であります。
今回の件を受け、批判よりも校長を評価・激励する声のほうが多いというのもうなずけます。
ぜひ、この中学校長には再度、HPにブログを掲載していただくと共に、事あるごとに天孫降臨をはじめ日本の歴史に関して生徒に語ってやってほしいと思います。
「神話を通じ、子供たちに『自分より人のため』という古代からの日本人の精神性を伝え、自国に誇りを持ってもらいたかった」
このように生徒を正しく導きたいと願う校長、また教師を後押しし、彼らが胸を張って神話や歴史を語れるようにするためには、日本人が大切に培ってきた信仰心をはじめとする様々な価値観を取り戻さなければなりません。
さらに、先の大戦に関する歴史を正しく見直すことが不可欠です。
まずは私たちが『自分よりも人のため』に生きる本来の日本人となることが、はじめの一歩となるはずです。
◆マレーシア航空MH370便 失踪からまもなく1年 不可解な事故対応
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9267
239人もの乗客乗員を乗せたマレーシア航空MH370便(ボーイング777-200型機)が3月8日に消息不明になった事件から、まもなく1年が経とうとしている。しかし、この事件の当事者であり、真相を知っているはずのマレーシア航空、マレーシア政府、そしてアメリカのボーイング社のいずれからも、真相は明らかにされていない。
◎マレーシア政府が唐突に「乗客全員死亡」と発表
さまざまな憶測が飛び交う中、マレーシア政府当局は2015年1月29日、唐突に「MH370便はインド洋南部の海域に墜落した」と結論付け、「乗客乗員239人全員が死亡したと推定される」と発表した。この発表を受けて、マレーシア航空は遺族らへの補償を進めていく意向を明らかにした。また、機体の残骸などは見つかっておらず、捜索は引き続き行われるという(29日付米AP通信)。
◎中国人乗客の親族がマレーシアで抗議活動
この突然の発表に対し、親族らは怒りをあらわにした。MH370便に乗っていた中国人乗客の親族21人は2月12日、マレーシアの首相府前やマレーシア航空のオフィスの前で、政府の発表の撤回と説明を求める抗議活動を行った。本来なら一家団らんで過ごすはずの旧正月の大晦日(18日)にも、同様のデモが行われたという(19日付中国新浪)。
記事によれば、デモでは「マレーシア当局の発表は矛盾だらけだ。事実を隠蔽しているのではないか」など、親族の悲痛な訴えがあったという。
公式発表では、同機はインド洋南部に墜落したとされており、捜索も同海域で行われている。しかし、この公式発表とは異なる情報が次々と浮上してきている。
◎南シナ海で「火の玉になって落ちる飛行物体」の目撃情報が浮上
同事件が発生した2014年3月、南シナ海に建設された石油プラットフォームで働いていたニュージーランド人のマイク・マッケイ氏は、事件が発生した日の未明、夜空に「火の玉になって落ちる飛行物体」を目撃していた。その方角と時間は、MH370便がレーダーから消えた位置と時間に合致していたという(18日付英DailyMail紙 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2951991/ )。
記事によれば、マッケイ氏は、目撃した物体はMH370便の機体だと確信し、電子メールで勤務先と、マレーシア、ベトナムの両政府に目撃情報を報告したが、政府の対応に変化はなかったという。しかも同氏は、報告メールの情報が漏えいしたことなどもあり、直後に解雇されてしまった。
落胆し、ニュージーランドに戻ったマッケイ氏は長く口をつぐんでいたが、このたび英DailyMail紙の取材に応じ、「今でも、自分が炎上したMH370便を目撃したことに確信を持っている。もしそうであるなら、同機は南シナ海に墜落しているはずなので、インド洋を中心に捜索している政府は全く違う場所を探していることになる」と語っているという。
◎機体の破片が南シナ海のベトナム沖に漂着?
また、以前本欄で紹介したとおり、イギリスの海洋考古学者ティム・エイカース氏が、MH370便失踪の2日後の衛星写真を分析した結果、ベトナム沖に同機の機体の一部と見られる破片を発見したと発表し、英メディアなどに取り上げられた。2014年10月初めには、新たな衛星写真の分析により、多くの破片がベトナム南岸に漂着しつつあると主張している。
もし、整備不良などの人為的ミスで墜落していたとすれば、マレーシア航空はおろか、その主な出資元である政府が責任を問われ、政権がひっくり返る可能性もある。また、同機を製造していた米ボーイング社も責任を免れず、大きなダメージを受けるだろう。エイカース氏は「政府や複数の国家や組織ぐるみで、事件を隠蔽しようとしている」と主張する。
◎墜落原因は「機体の事故」で南シナ海に沈んだことを透視
この事件の真相を明らかにするために、大川隆法・幸福の科学総裁は、事故発生からわずか5日後の2014年3月13日、エドガー・ケイシーの霊を呼び出し、MH370便の行方を探る「透視リーディング」を行っている。
エドガー・ケイシーの霊は、同機の左翼が折れ、左に旋回しながらきりもみ状態で落下していく様子を描写し、「一度、事故を起こしている機体だった。修理が不十分だったようだ。これはミサイル攻撃やテロ攻撃などではなく、事故だ」と断言した。また、当時も今もインド洋と発表されている飛行機の墜落場所については、「南シナ海のかなり深いところに墜ちている。浅く見ても1000メートルはあるところまで沈んでいるので、捜索が難航すると思われる」と述べた。
◎マレーシア政府は誠意ある対応を
このリーディングの通り、水深1000メートル以上のところに沈んでいるなら、機体が見つかって真相が明らかになる可能性は低いかもしれない。ただ、真相究明は難しいにしても、マレーシア政府が確たる証拠について言及がないまま「インド洋に墜落した」と結論付けたり、目撃情報を提供した人物が解雇されるなど、不可解なことが多すぎる。
同様の悲劇が二度と繰り返されることのないように、誠意をもって事故の原因を究明し、航空産業の安全性向上につとめることこそ、亡くなった方々への供養にもなるのではないか。(真)
【関連記事】
Web限定記事 消息不明のマレーシア航空370便の行方を「透視」 エドガー・ケイシー霊がリーディング
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7517
2014年10月14日付本欄 行方不明のマレーシア機の破片が南シナ海のベトナム沖に漂着?
「インド洋墜落」説は不自然
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8564
2014年6月3日付本欄「マレーシア機は底部と左翼が外れて爆発」と英海洋考古学者が主張
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7941
2014年5月21日付本欄 行方不明のマレーシア航空機 ボーイング社が何か知っているのか
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7857