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http://the-liberty.com/article.php?item_id=10546
12月中旬に発刊予定の『正義の法』で、大川隆法・幸福の科学総裁の著作が2000冊を突破します。これを記念して11月25日、東京都千代田区の如水会館で「著作シリーズ2000冊突破記念パーティー」が開かれ、著者の大川総裁が登壇しました。
このような場に登壇するのは極めて異例ですが、大川総裁はさらに、記者の囲み取材に応じました。2回にわたってその内容の一部をレポートします。今回は、その前編です。
世界の価値観が揺れる中で「何が正しいか」を言う
記者: 今のタイミングで発刊された『正義の法』の読みどころや、読者に伝えたいメッセージを教えていただけますか?
今は世界の価値観が揺れているところで、宗教もたくさんあり、来年も「何が正しいか」ということで、(国際社会が)すごく揉めると思うんですね。
(イスラム国への)空爆などについても、何が正しいかということは、裁判所も決めかねるようなことだし、大統領も正しい判断とは言えないことがいっぱいあると思う。できるだけ分かりやすく解説した上で、最終的に「この辺りが、正しいんじゃないか」ということを言っています。
この間、フランスのテロ事件がありましたが、日本人にとってはおそらく一番難しいところではないかと思う。宗教、マスコミ、各国の政治制度の違いを踏まえた上で、どう考えるべきか。私の役目は、日本の羅針盤であり、世界にとっては北極星になりたいという強い気持ちを持っています。
香港の雨傘革命に影響を与えた大川総裁
外国の人たちは、意外に頼りにしてくださっています。何が正しいか分からない中で、私の考えを採用してくださり、運動にも使ってもらっています。
中国の問題もとても難しいですが、香港の雨傘革命も、実はうちの会員が相当頑張っていました。私は2011年に香港で講演会をやり、「香港の中国化ばっかり考えないで、中国の香港化をやれ!」と言ったんです。
香港の人々は、香港が中国化されるか、香港から外国に逃げるか、この二者択一しか考えていませんでした。そこで第三の道として、「香港が北京を香港化しろ」と言いました。聞いた人は1200人ぐらいですが、その後、結構広がって、民衆運動に発展したんですよね。言葉には力があるということです。
意見が対立することはいっぱいありますが、何が最終的に人々を幸福にするのか、何が正しいのかというのは難しいので、多少なりとも遠くまで見える人がいたら、何か言うべきかなと思います。
香港に限らず、中国の南部の人たちも民主化をしようとしていますが、理論的なバックボーンとして幸福の科学の教えが入っています。翻訳書も中国語でいっぱい出していますし、タイだって、ミャンマーだって、いろんなところに入ってやっています。
それから、イスラム教国周辺やトルコ、ヨーロッパにも実は入っているんです。
混沌とした国際情勢の中、「(進むべき方向は)こちらなんだ」と指し示すのは、これはもう、私の仕事だと思ってやっています。
(講談社系列の「日刊ゲンダイ」の記者に対し)お宅様とは昔、大ゲンカしましたが(笑)、色々な考え方があるので、もめることもあります。もめながらも、正しい方向は何かを考え、多くの人が幸福になる方向に行けばいいなと思っています。
「一日一生」の毎日をくり返した成果
記者: 30年間で2000冊ってすごく速いのですが、ハイレベルの本をハイペースで出されるという、その創作意欲はどこから来るのでしょうか。
これに関しては、がっかりするかもしれませんが、「習慣」としか言いようがないですね。とにかく私は、もう自転車が止まったら倒れてしまうように、毎日毎日休まないで(やるべきことを)くり返しているので。私の考え方は「一日一生」で、朝目覚めると、「今日一日何ができるか」と考え、夜眠りにつくときには、「今日は何ができたか」と考える。この繰り返しを毎日行っています。
人の一生は、実は3万日ぐらいしかありません。だから、一日何もできなければ悔しいじゃないですか。毎日毎日、何か一歩進めようとしています。よく健康を維持して、頭がボケないようにすれば、行ける所まで行けるのではないかと思っています。
内容がハイレベルかどうかは読者の皆様が決めることで、私からは何とも言えません。ただ、いろいろな宗教に比べれば、現代的な問題にも答えていますし、学問的にも裏付けるための勉強はしているので、学問的に突っ込まれても困らないレベルまでは来ています。政治、経済、教育など、宗教学者が宗教のジャンルでは評論を書けるレベルを超えているとは思います。
言論の自由を守り、言うべきことは言う
私は出版を愛しているし、いろいろな考え方が好きなんです。新聞もできるだけ読みますし、週刊誌やさまざまな記事も読んでます。表現の自由、言論の自由、出版の自由、これらは守らないといけないと思っています。
ヨーロッパとイスラムの戦いもあり、「宗教に対して失礼かどうか」という問題もありますが、(幸福の科学は)宗教として、事実は事実として、言うべきことは言う。イスラム教など、海外で宗教として人権弾圧を受けているところは守りたいと思いますが、ただイスラム教の、考え方が古く現代の言論や出版の自由に基づく民主主義に追いついていないところについては、変えていかなければいけないと思います。(後編に続く)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『正義の法』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1591
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2015年11月26日付本欄 大川隆法総裁が『正義の法』 著作2000冊突破記念パーティーで登壇
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2015年7月8日付Web特別記事 大川隆法総裁、御生誕祭講演会「人類史の大転換」で世界の未来についての指針を説く
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9872
2011年年8月号記事 The Fact and the Truth (邦題:事実と真実) 大川隆法海外巡錫レポート(2)
http://the-liberty.com/article.php?item_id=2301