国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は28日付で声明を出し、フリージャーナリスト安田純平さん(41)がシリアで武装集団の拘束下に置かれているとする声明を撤回すると発表した。拘束情報について「確認が不十分だった」としている。
RSFは22日付で、安田さんが7月にシリアで武装集団に拉致され、現在も拘束されているとの声明を発表。武装集団側が身代金を要求し、応じなければ安田さんを殺害するなどと主張しているとし、日本政府に解放のため「迅速に対応」するよう求めていた。
RSFは撤回理由として、22日付の発表が「通常の手続きに沿って作成されたものではなかった」などと説明。安田さんの家族や友人らに謝罪したいと表明した。ただ、どの情報について確認が不十分なのかは明らかにしていない。
安田さんをめぐっては、6月下旬にトルコ南部アンタキヤからシリア北西部のイドリブ県に渡ったとの情報がある。
[時事通信社]