中国の飛ばした気球が、アメリカ本土のICBM基地などの偵察目的ではないかとのことでプリンケン国務長官の訪中予定が取りやめになったとのニュースがあったが、そのことで、私は、何故か風船おじさんのことが思い出された。風船おじさん(鈴木嘉和)と言えば、1992年11月、檜の風呂桶に大小の26個の風船をくくりつけた自作のゴンドラ「ファンタジー号」に乗って、遠くアメリカ大陸を目指すも、2日後には消息を絶ってしまったことで当時は大きく報道されたが、未だに遺体なども発見されないままとなっている。そもそも、アメリカ大陸に到達するには、6,000m以上の上空を流れるジェット気流に達する必要があるが、風船おじさんのゴンドラは、5,000mすら上昇する能力も耐久性も無かったとのことで、当時は、離陸を取材していたマスコミが煽ったせいではないかとか、おじさんには多額の借金があって、それを返す為に自らが犠牲となったのではないかとか言われたが真相はわからない。今回の中国製の気球は16,000m上空を飛行していたとのことで、大西洋上空に出たところで撃墜されたとのこと。
中国は、本気でアメリカに対して戦いを企図しているのだろうか。おじさんといい、今回の中国の行為といい、大迷惑なことには間違いない。