conscience

my diary

考えないことの考察

2023年02月13日 | 日記
 今年も、バレンタインデーでスーパーの売り場にはチョコレートコーナーが設けられている。昔、勤めていた頃には、私ですら義理チョコを貰ったものだったが、今は、自分へのご褒美の為のものがあるそうだ。チョコレートは、受験の前に食べると頭の回転に良いかもしれないが、食べ過ぎると糖尿病になる恐れがあったり、私のような腎臓結石の経験者には良くないようだ。
 そもそも、バレンタインとは誰なんだろう。キリスト教の聖人ということだがキリスト教徒でもない私には知識が無い。おそらく、その他多数の日本人も同様だろう。「皆がしている風習だからする。」という人が多数だろうが、明らかに異常だ。
 「考えない」ということでは、私の人生の大半もそうだった。もっと深く考えて行動すべきだったということが多い。例えば、人との接し方もそうだし、深く考えずに進路を選択したこともそうだった。ある時から、外の世界と自分の内なる世界とに垣根を作ってしまっていたようにも思う。今更思い起こしても始まらないことばかりであった。
 しかし、考えすぎると、今、生きていること自体が不安となる。死への恐怖ということが最も大きい。キリスト教も、イスラム教も、仏教も、ある意味では、死後の世界を想定した部分があるが、哲学者としての仏陀は、そもそも、死後の世界の存在については、「わからない」と述べていたのではないかと思う。何事にも捉われないということで、欲望や執着、不安を取り除こうとしたのが仏教の本来の姿であったと私は思っている。
 「愛情」というのも、その一つで、男と女の間の愛(最近では、同性間もあるようだが)とか、親子間の愛とか、美化されているが、本来、動物同士の場合は、オスとメスが、春になると繁殖の機会を求め合っているだけに過ぎない。それに対して、人は、年中が交尾期であって、性ホルモンの作用で、異性を求め合っていて、それを「愛」という甘い概念で包み込んで、偽っている可能性も大いにある。
 生きていれば、悲しいこと、辛いことも沢山ある。しかし、そればかりに捕らわれていれば、生きていけない。大抵の人は、どこかで、それを振り捨てている。不安ということでは、コロナ禍もそうで、武漢株が流行りだしたころは、ゼロコロナやロックダウンという言葉も良く聞いたが、それから三年経って、今が、その時よりもコロナが流行っていて、死者の数もはるかに多いのにも関わらず、ノーマスクへの方向に規制緩和の話が進んでいる。経済を回すのにゼロコロナではやっていけないということに気づいたのは欧米が早くて、中国は、ようやくその後追いをして、日本もその後を追いかけているのかもしれない。誰もがインフルエンザにかかるように、やがてコロナにも感染することは避けられないのだろう。私は高齢者の一人だし、持病もあるしといっても、待ってはくれない。かかる時はかかると覚悟をすべきなんだろう。でも、感染するなら、ワクチンを5回も打っていることだし、無症状や軽症が望ましい。スーパーには毎日行っているので、もしかすると、既に気づかないうちに感染してしまっているのかもしれないと甘い期待も持っている。感染が収まったら旅行にも行きたい。しかし、政府が幾ら言っても、感染する不安は残っている。
 ルフィー一味の暗躍は、特殊詐欺事案を日本警察が根絶出来ないままに、詐欺グループの手口が高度化して、高齢者を騙すだけではなく、直接襲撃して強奪するところまで行っているということを示しているように思える。コロナ禍といい、現代に生きる高齢者にとっては、決して安心出来ない社会となりつつある。考えてみれば、地震などの災害や戦争などによる大規模被害すらも、戦後70余年の間、国民の多数にとっては関係なく過ごしてこられた。勿論、一部の人達は被害を受けたが、大多数の国民では無かった。ところが、東南海にわたる大震災の発生の恐れは、依然として70%以上あると想定されているし、もし仮にそのような大災害が発生した場合、日本経済に致命的な損害を与え、そもそも、助かった人々に対する救援・支援もおろそかになるおそれが大いにあるだろう。中国が台湾へ戦争を仕掛けてくる場合、沖縄だけではなく、日本本土にある米軍や自衛隊の基地も攻撃対象になることは十分に予想できる。更にシーレーンが封鎖されるようなことになれば、食料だって入ってこないことにもなりかねない。自給率が40%以下の日本では、飢え死にの危機すらある。
 昔は、長生きする人は幸せだったかもしれないが、全女性人口の50%が50歳越えという、極端な少子高齢化社会になってしまった今の日本では。介護の問題だけではなく、年金や社会保障の削減すらも現実化しそうな雰囲気すらある。しかし、不安なことを幾ら考えても仕方がない。なるようになるさと、昔、植木等が歌っていたように生きていくしかない。
コメント