それでは「どうしてこの日?」
私が思うに
「もしや会場の作り上、ステージから観客席が良く見えたのではないか?」
ただ、本ツアーで最高値の203ユーロ(一般席)で「2000人を切る会場=熱心なファンばかり」のウィーン公演(加えてウィーンは街自体が非常に上品だった)は、むしろ写真を撮ってる人は極端に少なかったと思う。
しかし、ボブから見ている会場と自分から見えてる会場では正反対なので何とも言えない。
もちろん、もっと恐ろしいことになっている…
そう思う会場が過去にいくつもあった。
最近ではパリの何夜目かでは私の前方2列目から、
ほぼ全曲で動画か写真を撮ってる人がいた。
その時、私の思ったことは
「この人YouTubeにアップしてくれるのかな?」
だった。
ボブはなんとなく調子が出ず、会場のサウンドも今ひとつで、
機嫌が悪かったのではないかと思う。(推測)
(私、そんなボブも大好き)
写真論争については過去の
「立つ立たない論争」
以上に明確な意見は述べられない。
ボブ・ディランは
「かねてよりライブ会場での写真撮影に対して厳しい態度の」
というような感じで記事が書かれているが、
日本のコンサートは基本とても厳しいので、
その感覚でいうと全然厳しくなく、むしろやや緩い。
自分の感覚的には
ボブが演奏してる時に写真撮ることはできないが、ショーの写真が出回れば、とてもとてもありがたく拝見するし、
同じく「禁止の動画撮影、録音」にしても、
動画シェアには時には泣いて喜び、
「新しい録音物の出現」も心待ちにしている。
反面、「有名人の写真撮らねば損」とばかりに演奏そっちのけで
「撮影大会」が始まるのは見苦しいし、ボブが気の毒だなと思う。
これを書いてる時点で
「スペインのGijón(ヒホン)」
という街までコンサートが終わってるが、
あからさまにSNSに流出する演奏中の写真が減り、(というか全滅?状態になっている)
恐らく撮っても載せないのかもしれない。
そこは寂しい限り。
翌日の「ウィーン公演」も重複している観客ばかりではないと思うが、
「ボブ・ディラン写真に怒る」
のニュースは行き渡っていたと思う。
元より良かった観客のマナー(アメリカ比)は更に良くなり、
なんというか全体的な雰囲気が、
まるで「校長先生に怒られた後の小学生集団」のような空気…(苦笑)
それにしても、ボブが転倒しないで本当に良かった。
運動神経は良くても、間が悪ければ、腕をついて着地や身体のどこかを打ったりすることもありえた。
そうなると
→ピアノ弾けない→ツアー中止
(いや、ボブの根性ならピアノ無しでツアーを続けるかもしれないが)
初夏ツアー延期→ツアー再開目処立たず等…
ホント恐ろしい事態に及ばず良かった。
ボブの年齢での転倒…まったく笑い事ではない。
また、「体調理由の曲中断」などではなく、
客に意見をしたかったボブ。
「自分のショーを大切にしたい」
という気持ちに溢れて、
生命力も一杯のようで本当に嬉しい。
毎晩超本気でショーに挑み、
真剣に演奏してくれるボブ、
もちろん客に意見する権利がある。
客が言うこと聞くかどうかは別として。
おっと長くなってしまったので、
「ウィーン2日目」と「それ以降の事」は、
2019年ヨーロッパツアー雑感記として
来月まとめさせて頂きます!
次回もお楽しみにね。