福音の力を体験せよ 114
“キリストが我々のうちに働き、ご自身の義を着せてくださるので、真理によって清める聖霊の働きを通して、信徒は天国へ入るのに適した者となる。この聖化の過程なくして、誰も天国に入る資格を得ることはできない。我々は、聖霊の感化とキリストの義によって、聖なる雰囲気の中で暮らす資格を得ない限り、天国の喜びを享受することはできないであろう。”(1SM395
“み国の無尽蔵の倉から、彼らの求めに応じて豊かに供給される。キリストは、ご自身の霊、すなわちご自身の生命の息吹を彼らにふきこまれる。聖霊が、その働きを遂行するために、その最高の活力を心と精神のうちに芽吹かせる。”(6T306)
皆さん、神様はすべてのクリスチャンに対して、まさにその業をなさりたいと願っておられます。
⑧ 神様と共にあることを訓練しなさい
私たちは、いつ、どこにおいても、神様の臨在を感じ取る能力を養わなければなりません。ニコラス・ヘルマン(1605~1691)は、彼の著書『神の聖前に在る修練』で、「神の臨在を練習しなければなりません。短い時間が与えられたときには、それを逃さず神に祈りを捧げなさい」と言いました。
また、A・B・シンプソン博士(1843~1919)は、「絶えず祈りなさい」という聖書の言葉について、このように言いました。「どのようにして絶え間なく祈ることができるか? それは、羅針盤の針が、常に北を指しているように、忙しい生活の中でも、複雑な暮らしを送る際であっても、目の前のことに捕らわれず、心を絶えず天の父へ向けることである」。
決して私たちは一人ではありません。どこへ行っても、何をしても、三位一体なる神様がおられます。願うなら、私たちはいつでも、三位一体の神様と対話することができます。その方の臨在を意識しながら、いつでもその方のみ前にいることができるよう心を訓練し、神様と同行してください。(この項最終回)