4.命をかけて偏食する
韓国MBCテレビの「MBCスペシャル-命をかけて偏食する」という番組で、薬ではなく菜食で健康的な人生を追い求めている3人を紹介したことがあります。この時の映像は『命をかけて偏食する』という本にもなりました。この本は、間違った食習慣で健康を失った人たちが、どうやって健康を回復させ維持しているのかを紹介しています。
神経外科の専門医師ファン・ソンス氏は、「高血圧の薬を思いきって捨てましょう」と言います。彼は患者に、薬の代わりに玄米と野菜、果物を処方しました。基礎医学書を再度勉強し直し、自ら自然食を実践し、患者たちを17年間治療してきました。「肉、魚、卵、牛乳は体に毒だ!」と自信を持って語る彼は、それらを絶ち切り、玄米、野菜、果物をたくさん食べることによって、病気から解放され体が健康になると強調しています。
生野菜と自然食で直腸がんに打ち勝った事例もありました。体育教師だったため、健康体だと自負してきたソン・ハグン氏は、17年前に末期の直腸がんと診断されました。がんがリンパ腺まで転移した状態で、抗がん治療を拒否して田舎に戻り、自然食を実行しました。彼は以前、おかずに肉類がないとご飯を食べませんでしたが、末期直腸がんと診断されてから、肉、魚、卵、牛乳を使わずに、穀物と旬の野菜、果物だけを使って料理を作り、自然食を始めました。その結果、闘病生活18年でがん細胞は影も形もなくなり、健康な体を取り戻しました。
28年前、慢性腎不全で心臓移植手術を受けたイ・テグン氏は、移植手術を受けた人は一生服用し続けなければならないという免疫抑制剤を飲まずに、特に変わった後遺症もなく健康を維持しています。移植臓器の寿命が10年余りと言われているにも関わらず、特に治療を受けずに完璧な健康を維持している秘訣は、素材を生かした自然食、小食、菜食、たくさん動いて心を楽にし、欲を捨てて暮らすことだと言います。
私たちの体は、どんなものを食べるのかによって形づくられます。そして私たちの体を最も良い状態に保つためには、私たちの体を創造してくださった神様の指示に従うのが一番安全です。自動車にもガソリン車とディーゼル車があり、ガソリン車に軽油を入れると故障してしまうように、体が欲するままに何でも食べたり飲んだりして、神様の指示を無視していくなら、いずれ私たちの体も故障してしまいます。