福音の道しるべ 127
VIII.聖所のメッセージの結論
神はなぜ、地球の歴史を速やかに終わらせようとなさらないのだろう?犯罪、飢きん、災害などは、悪化の一途をたどっている。なぜ神は、私たちが罪と苦しみを永久に終わらせることができるように、ご自分の働きを終わらせようとなさらないのだろう?時が長く延びればのびるほど、救われる者たちに対して、滅びる者たちの割合は大きくなる一方であるように思われる。
一つの魂の価値は計り知れない、と多くの人は言う。それなのに、一握りの人が救われるまでに、何千何万もの人が苦しみながら死んでいく。少数の人たちが救いを選ぶのを待っている間、悲惨な状態は続いてもよいのだろうか?否、地上歴史の終わりが早まれば早まるほど、神にとっても人にとっても、それに越したことはないのである。
ではなぜ、神は遅らせておられるのか?もし私たちが地球の状態を嘆き、心を痛めているなら、神の悲嘆はなおさら大きいのである。すべての被造物は、神のものである。神は愛のお方であられるが、すべての苦しみを忍耐しておられるのには理由がある。神の贖いの計画を理解すれば、その理由も分かるであろう。神が何を待っておられるのか、またなぜ待っておられるのかを正確に悟るとき、私たちは、神が地上歴史の最終回にセブンスデー・アドベンチスト教会を起こされた目的を認識できるようになる。
7 弟子としてのテスト ①
「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った。見よ、すべてが新しくなったのである」(Ⅱコリント5:17)。
人は、いつどこで悔い改めたのか、あるいはどんな段階を経て改心したかをはっきり語ることはできないかもしれませんが、それだからといってその人が悔い改めていないとは言えません。キリストはニコデモに、「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。霊から生まれる者もみな、それとおなじである」(ヨハネ3:8)と言われました。風は目には見えませんが、風の通った結果は、はっきりと見たり感じたりすることができます。聖霊が人の心に働くのも、ちょうどそれと同じです。人の目には見えませんが、再創造の力が魂に新しい命を与え、神のみかたちにしたがって新しい人をつくるのです。聖霊の働きは音もなく目にも見えませんが、その結果は明らかなものです。聖霊によって心が新たにされるならば、生活がその事実を証明します。