ヒンズー教から導入されたニューエイジの瞑想
ミューリアルは瞑想の方法について具体的に説明しました。「腰をまっすぐ伸ばして座り、神様の前で力を緩めて安らかな心を持ってください」。私は十分理解出来ていないので不安でしたが、まだこのような雰囲気に慣れていなくてそうだろうと思いました。何か不審なことが起きたら、いつでも来なければいいのだと思いました。ミューリアルの説明は続きました。「太陽から来る黄金の光線を想像してください。それからあなたの心に映ったことを想像してください。ゆっくりと息を深く吸い込みながら、光のシャワーのようにあなたの頭の上に滝のように降り注ぐ光を描いてみてください。この光があなたの心のチャクラの花びら三つを開いてくれることでしょう」。このような瞑想法は、ヒンズー教徒の瞑想から導入されたものです。ヒンズー教徒は、この心の花びらを蓮の花と表現します。ミューリアルは、天から降りてくる光を捕捉するための呼吸法を段階的に教えてくれました。
ミューリアルは言いました。「緊張を緩めましょう。あなたの心に何かが浮上したときにそれを捕らえてください。瞑想中にあなたの心に何かの声が聞こえてきたら、それをあなたの高等自我に与えられる神のメッセージとして受け入れてください。では今、ラリーさんにどのような思いが浮かんだか発表して下さい」。ラリーさんは「私は多くの人の前で恥をかくことを怖がっていました」。ミューリアルは静かに呪文のようなものを唱えながら一人一人の瞑想状態をチェックし始めました。ミューリアルはラリーさんについてこう言いました。「今、ラリーさんが黄金色に包まれているのが見えます。なぜなら、私は今彼女の高等自我と接続されているからです。私たちの最愛のマスター・イエスの能力に頼って、求めます。私とラリーの中にあなたのメッセージを伝えてください」。ミューリアルがこう言うと、すぐ続いてラリー氏は口を横に動かして、マスターが伝えるメッセージを私たちに代弁し始めました。そうやって一人ずつ自分の体験を語り、最終的に私の順番になると、急に私の前額内に明るい光が差し込むのを感じることができました。
最初私は、誰かが部屋の電気をつけたのだと勘違いしました。そこで目を開けて軽くこすってみたところ、部屋は暗いままでした。私は再び目を閉じて、その明るい光を心の目で見始めました。私の緊張感は解け、安らかな気持ちが全身を包み楽しい気分に満たされました。この神秘的な現象こそ、宇宙の力が今私に降り注いでいる証拠だと思いました。その後、私の心の中に明確な声が聞こえました。それは「お互いに愛しなさい」という一言でした。そこで私は口を動かして、その声が教えたメッセージを繰り返しました。このようにしてすべてのメンバーが、一人ずつマスターのメッセージを代弁し、それを3回繰り返し、他の人に与えられたメッセージを覚えることで夕方の集会を終了しました。