本書は、副題である「「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール」が紹介されています。
その3つ目である「すぐに白黒つけない」の章で、「「あいまいなまま様子を見る」という姿勢はまた、自分と違う考え方、生き方をしている人を排除せずに受け入れるゆとりにも、どこかでつながるものだと思われる」(83頁)とあるが、この姿勢やゆとりは、最近の社会からは失われてしまったものの一つだろう。すぐに「勝ち負け」をつけて . . . 本文を読む
本書は、いじめ問題を通じて、現在の学校や教育のあり方を批判しています。
子どもによる子ども殺人事件である「神戸事件」について書かれた章で、「このj件の発生をみたあと、いまわたしが恐れているのは、彼(作者注:犯人の少年)を「異常」なものとして子どもたちの世界から遮断して、彼を生みだした環境(学校、地域、家庭、つまり社会)が教訓を汲み取らないことである」(28頁)とあるが、残念ながら、鎌田さんが恐れ . . . 本文を読む