本書は、「ちくま文学の森」シリーズ全10巻の第1巻である。
収められている話は次のとおりである。
島崎藤村「初恋」
堀辰雄「燃ゆる頬」
尾崎翠「初恋」
アンデルセン/大畑末吉訳「柳の木の下で」
ヘッセ/高橋健二訳「ラテン語学校生」
伊藤左千夫「隣の嫁」
モーパッサン/青柳瑞穂訳「未亡人」
フォークナー/龍口直太郎訳「エミリーの薔薇」
リルケ訳/水野忠敏訳「ポルトガル文」
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著者の小林美佳さんは、実際の性暴力の被害者である。本書は、著者が遭った被害後の精神状態や人間関係を主に記載している。あらためて、性暴力は一人の人間を破壊する行為だと思わされた。だから、そこから這い上がってきた人のことを「Survivor」(生還者)というのはわかる。
正直なところ、読むのがとても辛い本だった。だから、なかなか読むことができずに、買ってから、たぶん1年以上が経過していると思う。
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