2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 半藤一利著『昭和史 1926-1945』(平凡社ライブラリー)

2010-10-07 22:38:45 | 読書
ほとんどが戦時中という異常な時代であった昭和20年までの期間が本書の対象。読みやすいが不満もある。例えば、日本人の視点ばかりで、中国や朝鮮の人々の視点がない。また、天皇、政府や軍部の動きばかりで、一般の人々への言及が少ない。
半藤さんは、この時代から学べることの1つに、「国民的熱狂をつくっていけない」(503頁)ことをあげています。しかし、最近では小泉政権下の日本社会がその危険な国民的熱狂の中にあったことから、歴史から学ぶことに失敗していると言わざるを得ない。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書 小倉千加子著『セックス... | トップ | 読書 上野千鶴子著『サヨナラ... »

読書」カテゴリの最新記事