ほとんどが戦時中という異常な時代であった昭和20年までの期間が本書の対象。読みやすいが不満もある。例えば、日本人の視点ばかりで、中国や朝鮮の人々の視点がない。また、天皇、政府や軍部の動きばかりで、一般の人々への言及が少ない。
半藤さんは、この時代から学べることの1つに、「国民的熱狂をつくっていけない」(503頁)ことをあげています。しかし、最近では小泉政権下の日本社会がその危険な国民的熱狂の中にあったことから、歴史から学ぶことに失敗していると言わざるを得ない。
半藤さんは、この時代から学べることの1つに、「国民的熱狂をつくっていけない」(503頁)ことをあげています。しかし、最近では小泉政権下の日本社会がその危険な国民的熱狂の中にあったことから、歴史から学ぶことに失敗していると言わざるを得ない。