マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第3話 スヴァール・サラン

2017-08-18 22:17:16 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                             【スペイン ビルバオ】

マスター「はぁやっぱり・・・・・まるで大地が抉られているようだな。」

マスターのバルキリーはスヴァール・サラン級の後を追い・スペイン北部の街ビルバオに入った。
この街は彼の所属の航空基地があった所でもあるが・・・
今では何もないクレーターのある廃墟だった。
彼は飛行している最中、街らしき物が消滅しているのを見たためあんまり期待はしてなかつたようである。
マスターは何か無いかと見渡すと、墜落したであろうスヴァール・サラン級が斜めにブッサリと突き刺さっていた。

マスター「見た事がないな、噂のSDF-1マクロスよりは小さいが宇宙軍の艦艇よりは圧倒的に大きい。生存者はいるのか?」

バトロイドの形態に変形し、戦艦の中に近づく。
彼は恐る恐る中を見るが、生きている人間は無しただ大きな人間のような屍が転がるのみ。
どれを見ても男性の兵士しかいない・・・・・・・当たり前だが・・・・・

マスター「巨人?初めて見るが、これが例の異星人・・・まさかサイクロプスのように一つ目じゃ・・・・」

マスターは恐る恐るゼントラーディ人の死体に近づく。
腕でゼントラーディ兵の死体を掴み反対側へ向けさせる。

マスター「普通の地球人と変わらない顔だな、一つ目の巨人だと期待していたのに・・・・」

サイクロプスのような巨人を期待していたが、ほとんど地球人にそっくりであり。
耳が若干尖っていて、むしろ若干エルフみたいな巨人であった。
だが、顔がごついのでエルフとは程遠い存在であるが・・・・・・・・・・

マスター「もう少し艦内を探ってみますかね。」

マスターはどんどんスヴァール・サラン級の内部に入り込む。
中は相変わらずゼントラーディ兵の遺体だらけであった。
ここに超時間滞在するのは腐敗臭もあってか、いられなくなる。

食料ぐらいでもさがさなければ・・・・・と・・・・

マスター「おっこれは・・・・・」

マスターが辿りついたのは格納庫である、出撃する前のリガードの残骸が転がっていた。
第118基幹艦隊フルブス・バレンスの爆発で破片が格納庫にぶつかり。
破片が突き刺した所に出撃しようとしたリガードがいて、爆発し艦内全滅と言う憂き目になったのであろう・・・・

だが

地球にいる人間であるマスターが知っている事ではない。
なんせ宇宙で戦っている最中ずっと失神していたのだから・・・・・

マスター「しかし、弾薬は使えそうにないな。役立たずな物ばかりだぜ!」

中身は口径の違う銃弾。
マスターが求めている銃弾の口径と全く違うので役に立ちそうな物はない。
どれも役立たずな物ばかりである。

マスター「ちっまったくついていないな・・・・・とんだ厄日だぜ!」

マスターは何もいい事がない事ばかりで、呆れ口調で愚痴を言う。
砲撃があるし、下手したら人類最後の男状態に・・・・・・・・・

その頃

ゼブラ「スヴァール・サラン級か・・・・・物資は無事であろうか・・・・・・・」

マスターがスヴァール・サラン級の内部にいる時、ゼブラのヌージャデル・ガーが降り立った。
地球人のロケットランチャー攻撃から逃れた後、ずっと何事もなくこのスヴァール・サラン級まで到達したのだ。

ゼブラ「さっき墜落していたが、予想外にも被害は少なそうだな。」

予想していたよりも損害が少ないスヴァール・サラン級を見て安堵する。
少なからず補給物資を回収する事が出来ると見込んでいた。
さっそく中に入る・・・・・

ゼブラ「うっ予想はしていたが、案外死体が多いな。」

案外無事とは言え同胞の死体が多い。
だが必要な物を持ちだせば関係ない、死体の多いこのスヴァール・サラン級には用はない。
ゼブラにとっては価値のない物になる。

ゼブラ「あれは・・・・・・・」

ゼブラはコンテナを見かける。
不用意に開けられている、爆発の衝撃で開けられた物ではない・・・・・・・・
誰かが開けたんだと・・・・・・ゼントラーディ人の戦士のカンがそう言っている。

ゼブラ「・・・・・・・荷物運びは後にするか・・・・・・・」

この中に何かがいる。
危険を排除するまで荷物運びをする事はできない。
戦闘の常識だ・・・・・・・・以前廃艦から荷物を運んだ時仲間が何人も死んでいる・・・・・・
最後まで油断はできん・・・・・・・

ゼブラ「さて・・・・・・・・・・行くとするか・・・・・・・」

ゼブラは正体不明の奴を探すべくスヴァール・サラン級の内部の奥へと進む。
正体不明の何かを探るべく・・・・・・・・・

マスター「さてもう用はないし来た道でも戻るとするか・・・・・・・・」

マスターはゼブラが自身を正体不明の敵として探している事を知らず。
来た道を辿って外に出ようとする。
自身の事を探そうとしている奴がいるとは知らずに・・・・・・・・

マスター「しかし、この艦といいこの転がっている死体といいこいつら何者なんだろうか?」

帰還中のゼブラは転がっている死体やこの巨大な軍艦(スヴァール・サラン級)。
一体何者なんだろうか・・・・・・・・・・ASS-1とは大きく違うような気がするが・・・・・・
また別の存在なんだろうか・・・・・・・・・

そう思っていると・・・・・

マスター「なんだあの光は?」

突然光のような物が見える。
それに機動音も聞こえる、何者かが接近してきている。

マスター「まさか仲間が来ているのか?」

マスターは謎の光を確認する。
ここの艦の仲間が来ているのかと・・・・・・・
流石にまずとと顔が青ざめてしまう・・・・・・

ゼブラ「あれは・・・・・・・」

ゼブラもマスターの姿を確認する。
マイクローンと同じような機体・・・・・・・友軍かと・・・・・・・

ゼブラ「おい貴様は誰だ!答えろ!!」

友軍と確認するために翻訳機を使いマスターの機体に呼び掛けた。
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第2話 ゼブラ&フェアリ 地球降下後の話

2017-08-18 22:10:29 | マクロス外伝 ダブルフェイク
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊アドクラス艦隊に所属していたゼブラ・ラカジ-ラは・・・
部隊が半壊した直後、部隊とはぐれ単身地球へ降下した。
一体何処か分からない土地に降り立ち、ただ呆然とする。

ゼブラ「ったく・・・・・生き残ったはいいとしても、味方はいないとはねぇ・・・・・・・」

仲間がいない・・・・・
そして全然分からないような場所に一人・・・・・呆然とするゼブラであるが・・・・・
そんな事は対して気にするような事ではない・・・・・

ゼブラにとって今重要なのはこの状況を生き残ると言う事であるから・・・・・・・
さっそく友軍に出会えるかどうか行動を開始した時・・・・・・・・

ゼブラ「あれは・・・・・・」

頭上に炎を上げて落下するスヴァール・サラン級が通り過ぎる。
赤い炎をあげて巨大な艦体をしたスヴァール・サラン級はゆっくりゆっくり下へと降りてきた。
ゼブラは友軍艦かどうかと思ったが、もじで別の分岐艦隊所属であり敵の軍艦だと認識した。

とにかく補給はあるし、さっそく周辺で何か探そうと・・・・・
ゼブラは再び行動を起こした。

ゼブラ「全然ないな・・・・・・敵がいついるか分からないし・・・・・・・・・・・これでは不安だぜ・・・・・・」

と全然行動しても全然大きな成果を得ることができなかった。
結論的な事を言ってしまえば、何もないと・・・・・・・
ゼブラは落ち込みながら何処かをぶらぶらしながら友軍を探す・・・・・・・・

                              シュバーン

ゼブラ「ラック!ゼントラン・デブラン(うわっ・・・なんだ同胞の攻撃か?)?」

突然、ゼブラのヌージャデル・ガーの目の前にロケットランチャーらしき者が見える。
撃ってきた方向を見ると、シェルターから脱出した欧州方面軍の若い欧米風の男女の兵士がこちらを狙っていた。
反撃しようと一瞬考えるが、マクロスの連中と同じ軍の兵士であると推測しできない・・・・・

「地球をやったのはあいつらか!!」

「殺せ!!同胞の仇を取ってやる!!」

とロケットランチャーの第2・3射とアサルトライフルによる銃撃を受けるが回避をする・・・・・・・
マイクローンとの共闘で長年無用の長物になっていた翻訳機を使おうとすると逆に危険なのでその場から退避した。

ゼブラ「まったく・・・・酷い目にあったもんだな。」

地球人の攻撃から回避したゼブラはさっそく呟いた。
それもしょうがないだろう、自分達ゼントラーディ人はつい最近までマイクローンいや地球人の敵であったから。
何も知らない地球人がゼントラーディ人である自分達を攻撃するのは当然の行為・・・・・

ゼブラは何か諦めるかのように目をつぶる・・・・・・・・・

ゼブラ「しょうがない、ついさっき墜落していったスヴァール・サラン級で補給物資でも漁るか・・・・隙をついてだけど・・・・」

このままでは腹が減るので先程落下したスヴァール・サラン級の中にある補給物資でも漁ろうと考える。
目的は弾薬と水と食料である、それがなければこれから先生きていく事はできないであろう。
そう考えた・・・・・・・・

一方・・・・・

フェアリ「友軍ははぐれたか・・・・・・・・」

ミリアの副官デワントン・フィアロと交戦したフェアリ・チェリアスはデブリに乗り地球欧州へ降下していた。
デワントンと戦っていたがために仲間とはぐれ一人であった。
ゼブラ同様に一体何処なのか把握できてはいない・・・・・・・

まったく見知らぬ地で友軍は誰もいない・・・・・と・・・・・

フェアリ「・・・・友軍がいないと寂しいものだな・・・・・・・・」

フェアリは戦いにおいては鬼のように恐ろしいが、仲間意識が強い・・・・・・
仲間がいなくなると寂しさを覚える・・・・あんまり知らない土地で一人いるとは・・・・・
周りを見渡すとコンテナのような物が落ちている。

フェアリ「これは・・・・・・・」

中身を確認すると、食料のレーションと水が置かれていた。
フェアリはしめたと思った。

フェアリ「待て・・・・・・ここは危険だ。ここで食している間にマイクローンや裏切り者のアドクラス・第1直衛艦隊の連中が潜んでいるかもしれん。何か物影になる所に入らねば・・・・・」

フェアリは周囲の安全を気にし、クァドランロ・ローのマニュレーターでコンテナをしめ。
両手でコンテナを持ち飛行する。
丁度いい物影を探しつつ、飛行を続ける。

フェアリ「あそこならば見つかる心配はないな、そこを一時的な拠点にしよう。」

丁度いい潜伏先を見つけたらしく、クァドランを地上に降ろす。
コンテナを持ちながら周囲を警戒、安全だと判断したらコンテナを地上に降ろす。

フェアリ「そろそろここで食事でもするか・・・・・・」

フェアリはクァドラン・ローのハッチを開けて出ようとする。
上手く両腕を引っ込めて自身の両腕を空中に晒しぐっとやってクァドラン・ローから出る・・・・・・・
すると表情が何やら違う・・・・・・・

フェアリ「はぁやっと食事ができる・・・・・・・皆は何処へ行ったんだろうな・・・・・寂しくて不安だよ。」

強きな態度から一変、まるで別人になったかのように大人しく口調が軽くなる。
表情は孤独感に怯え震えているかのようであった。
これが本来のフェアリ・チェリアスと言う女である、これこそが本来の彼女だ。

クァドラン・ローに乗ると性格が真逆かのように代わる。
ニ重人格かと思いきや、同一の人格である。

フェアリ「また部隊の仲間と再会する事はできるかな・・・・・・・・・・」

不安げな表情を浮かべフェアリは呟く。
クァドランに乗っている所しか見てない人からすればフェアリらしくないセリフ・・・・
これがフェアリと言う女だ。
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第1話 マリアの奇跡

2017-08-18 13:29:56 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                 ガタン コロコロ バサーン

マスター「う......ハッ!!」

マスターは洞窟の中で目を覚ました。
頭がくらくらし意識が朦朧としている、一体何が起きたのであろうか。
周辺を見渡す・・・・・・・
洞窟から光が出ている、バルキリーが十分に出ていける程に・・・・・・・

マスター「俺は一体・・・・マリア様を拝みに・・・・外は・・・・ってなんだこれは!」

洞窟の外は歩いていけるようになっており、洞窟の中から外を見るが・・・その光景に驚愕する。
マスターが見た光景は・・・・あたり一面月のクレーターのようになったピレネー山脈と怪しい色の空であった。
幸いマスターのいた山は奇跡的に原型は留めており、洞窟はふさがれていなかった。

マスター「アプリコットリーダーより各機へ聞こえるか?」

「ザッザッザッザザザザザ」

聞こえてくるのはノイズ音のみ・・・・・・
何も聞こえない・・・・・・それもそのはず僚機は皆砲撃に飲まれてしまったのだから。
もう無駄だと判断し感傷に浸る暇もなくマスターは行動をする。

マスター「くそ応答なし、しかしクレーターがあると言う事は隕石でも落ちたのか?いや別の何かか? だが偶然俺はマリア様の洞窟に入り込んだのと入り口が落盤しなかった事と山がクレーターにならなかった事で助かったわけだ。俺だけ生き残るとは・・さて相棒もは生きているかな?・・・」

マスターは自分のバルキリーは乗り込み上手く起動し、ある程度洞窟の外へ出た。
どうやら無事である、動くようである。
それにエンジンの関係で燃料の心配はない・・・・

マスター「ひゅ~相棒はイケイケじゃないの!それじゃあ統合軍欧州方面軍司令部とのコンタクトを取ってみっか!ASS-1の主砲の大きさを見て、想定されOTMの技術で作られた対異星人用地下基地があるからそう簡単にくたばっていないと思うが・・・」

マスターのバルキリーはバトロイド形態からファイターに変形し統合軍欧州方面軍司令部のあるリスボンへ向かう。
欧州方面軍は統合戦争時の名残りで、司令本部を三つに分けて機能を分散していた。
反統合同盟にどちらかを攻め落とされてもすぐ司令部機能を回復するようにと・・・・・・

マスターがいたのはリスボンの司令部。
第89空軍基地に所属し、日々反統合同盟残党がいないかどうかの偵察任務を行っていた。
だが、このありさまでは以前と同じような任務はできないだろう。

この地獄かのような光景で・・・・・・ラーナが生きているかどうかも分からないかのようなこの状況で・・・・・・・・

マスター「こちらアプリコットリーダーよりHQへ、応答できたら答えてくれ!」

「こちらHQ、丁度いい。」

飛行中マスターは必死にリスボン司令部に連絡を行うがあっさりと出た。
この通信にマスターは安堵する、この悲惨な状況の中で生きている友軍の存在が確認できたと・・・・・
さっそく状況を確認し、一回リスボン司令部で休憩しその後ラーナのいるパリ司令部に向かおうと・・・・

マスターは考えるが・・・・・・
以外な事が起きた。

マスター「応答あったか、今から帰還を・・・・」

「アプリコットリーダーへ、我がヨーロッパ方面軍の僅かに残った部隊はシェルターに避難していた市民と共に、ベルギーのモンス第ニ司令部もしくは第一パリ司令部へ移動する。既に我が部隊は、移動中。アプリコットリーダーは、個別にモンスへ向かえ以上!!」

マスター「お.おい!!チッ無茶苦茶だな、しかし時間がかかるな。って通信を切るな!!」

といきなりベルギーとフランスの各司令部に向かうように言われる。
しかも補給無しで・・・・・・・
なんとか補給できるように何か言おうとする暇がなく、通信が切られてしまう。

まるで最悪な展開だ・・・・・・ついてねぇと・・・・・・マスターは嘆いた。

マスター「一応補給を考えないとな・・・・・・適当に生存者を見つけて、合流するか・・・ラーナお前も生きていてくれ。」

マスターはラーナに会いたい一心でパリ司令部に向かう事にした。
道中移動中の生存者を見つけたら水と食料をもらとうと・・・・
考えていた・・・・・

                         【地球統合軍欧州方面軍パリ司令部】
地球統合軍欧州方面軍の司令部の中で最高位のパリ司令部ではモンス司令部と共にシェルターの救難活動を開始した。
リスボン司令部は既に救難拠点の機能が失われており、持てるだけの資材を持ってどちらかに避難を開始した。
救難部隊による救難活動中・・・・・・SDF-1マクロスの所属機や同盟軍側ゼントラーディ兵士が降りてきて。
残留ゼントラーディに警戒するように伝える。

最初は信じなかったが、残留ゼントラーディ軍の襲撃が実際にあってその認識を改め。
救出部隊には生き残ったバルキリーやデストロイドを同伴されて開始させた。
無論、生き残ったヘリもフル稼働させて・・・・・

ラーナ「はぁ・・・・・・」

フランソワ「ラーナ元気ないわね、せっかく生き残ったと言うのに・・・・・」
地球統合軍欧州方面軍パリ基地所属のシステムエンジニア

ラーナ「うん・・・・・・マスターが生きているかどうかで心配で・・・・・」

フランソワ「あっ・・・・・・・・この砲撃だと厳しいわね・・・・・・」

ラーナはマスターが生きているかどうか心配していた。
まだ生存報告もないので不安で不安でしょうがなかった。
あの砲撃は地球を壊滅させる程であった・・・・・・・それに地上にいた人はだいたい死んでいた・・・・

そうだとしたら・・・・・・・・マスターは・・・・
とラーナは絶望するかのような気持ちで考えていた。

フランソワは・・・・・・・・・

フランソワ「多分大丈夫よ・・・・・・0%じゃないし、僅かな望みも捨てないで諦めないで・・・・」

ラーナ「うん・・・・・」

とラーナをフォローする。
マスターがラーナを心配する向こう側ではラーナもマスターを心配する。
二人の心は何処かで繋がっていた。
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