フォークランドエリアから出発し、パナマ基地に到着したラウラ達。
マスドライバー施設を利用して母艦のあるARMD級アルタミラへと帰還を果たした。
ラウラ達の収容を終えるとアルタミラは護衛艦隊と共に月面への帰路へ就いた。
月面にある新統合宇宙軍司令部並びに直属の司令部であるクラビウス司令部から・・・
月面クラビウス基地に到着後は数日間の休暇の後、惑星マリトラーンへ出発する・・
任務内容は既に決まっており、自由共和党のある候補を守れとの事・・・・
ただ任務内容については・・・・・・
ラウラ「惑星マリトラーンでの選挙の護衛って私達何やるの?」
吉野大樹「ラウラ・・・・・俺が知るか・・・・・」
ラウラ「知るかって、大樹・・・あんたうちの部隊の副隊長でしょ!!」
吉野大樹「ばーたろ~いくら副隊長でも要人警護なんざ知るか、火星にいた時もやったことないし・・・・・・・士官学校にいた時もならった事はねぇよ!!」
ラウラ「なぁ・・・・もういいわ、これに関してはついてからでいいから・・・ふん」
吉野大樹「おい・・・・ったく」
前々分かっていない状態であった。
要人護衛警護なんて一切やった事がない・・・・
それにアグレッサー部隊であるアンサーズが何で何でも屋みたいな事を・・・・・
ラウラはそれに関して不満に思っており、腹を立てる事が多かった。
とは言えキチンと可変戦闘機パイロットとしての仕事はしているので不満は解消されるけど
ラウラ「上も上だよね・・・・・要人警護とか・・・その担当がいるでしょうに。」
要人警護とか確実に可変戦闘機パイロットの仕事をするとは・・・・
どんだけ上は自分たちを何でも屋と馬鹿にして・・・・・・
一体どんな扱いするのやら・・・・・
と言うかアグレッサー部隊としての役目がどんどん薄れているような・・・・
そんな事実に・・・ラウラは落ち込んでしまいトボトボと歩く。
ロザ「よっラウラ!!」
ラウラ「ロザ・・・ゼノビアまで・・・」
ゼノビア「准尉、こんにちは。」
ラウラ「こんにちは」
トボトボ歩いていたラウラの後ろロザとゼノビアがいた。
二人はラウラに挨拶し、それ以降は一緒に歩く・・・
歩いて見ると二人はヘッドフォンをつけている・・・
何か聴いているんだろう、何を聞いてんだか・・・・・・
ラウラは二人の様子をずっと見る・・・・・
ロザ「ラウラも気になるか・・・・・」
ラウラ「気になるわ、珍しくヘッドフォンつけて・・・何を聴いているの?」
ロザ「私はミンメイの歌が好きだから聴いているけど。」
ラウラ「ミンメイ・・・・・5ターム(10年)の歌姫ね・・・・ゼノビアは?」
ゼノビア「私はミツル・ファレットかライル・ウェバーのタッグした歌の月面の海の荒鷲よ、ラウラとは知り合いよね。」
ラウラ「知っているよ、あの忌々しいミリアの部隊の補充兵として入った私の誇り高きゼントラーディ軍キヨラ隊の戦友だよ。」
二人は音楽を聴いていた。
ロザはミンメイ、ゼノビアは元戦友のミツルとペアを組んだ誰か・・・・・
ラウラはミンメイやミツルは知っているが・・・
彼女らが歌う歌は知らない・・・・
知らない理由は興味がないだけ・・・・・
歌は全然聴かないわけではないが、歌よりも戦争の歴史が好きなので・・・
歌に興味を持つと言う感情が持てない・・・・
音楽に興味を持つとなれば、ロザから教えてもらった戦争のゲームの音楽と軍音楽程度。
二人と合わせているけど・・・・ラウラ的には二人が聴いている歌の世界には入りこめない。
ラウラ「ん・・・・・げっ・・・・・」
ロザ「なんだ・・・拍子抜けした顔をして・・・げ・・・・」
ゼノビア「どうしたんですか?・・・・・あぁ・・・・なるほどね・・・・」
モニターに二隻のアルゲニクス級がアルタミラの前に割りこむように入ってきて。
護衛艦隊の中に合流し艦隊を編成した。
三人ともモニターを眺めるが、ラウラとロザは二隻のアルゲニクス級を見て。
『ミリアとモーアだな』
と叫んだ。
なんでこんな所に二人の所属する艦が、それに艦隊を編成して何処へ向かうのか?
ラウラとロザは頭を抱えて悩んだ。
特にラウラなんかはめんどくさい人が来たと、落胆していた。
一方、その頃。
【月面コぺルニクス基地から数百km地点】
3機のVF-5000スターミラージュがファイター形態で飛行している。
見るからに訓練で使用する装備ではなく、対艦ミサイルを搭載した完全武装で・・・
3機のスターミラージュの他に、戦車らしき物が追いかけるように走行している。
指揮官機と思われる1機が、後方にいる戦車らしき物を見てクスッと笑い。
並行して飛行する2機のコックピットに何か合図を送る・・・・・
合図を送ると指揮官を始め全機、低空に降下・・・
後方にいる戦車が走行する高度で移動を再開する。
ムジカ「隊長やるんですか?中隊長の許可なしに?月面砲撃第17小隊を勝手に動員して・・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属ムジカ・ファミル.少尉
ニジコ「許可なし?のんのん、中隊長には許可はもらったわ・・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属.ニジコ・シュバイン.中尉
アミリア「許可ですか・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属.アミリア・ファルカッタ.少尉
ニジコ「それに極秘の指令で・・・・ダンシング・スカルとシーアンタレス・・・そして欠員が出たためうちらの基地に補充人員を受け取るアルタミラの航路を防衛せよとね。うちらの庭でうろちょろしている元同胞の海賊共は航路にいる障害物だからね・・・」
アミリア「なるほど・・・・・」
ニジコ「まぁうちらの任務はただの強襲・・・・・今頃本隊は別のルートで移動中ってね♪」
小隊を率いて、戦車部隊まで動かしていたのはニジコと呼ばれるメルトランであった。
ゼントラーディ軍時代から生死を共にした副官を小隊員とし、ニジコが所属する中隊の中では一番連携が取れている小隊とされる。
今回、出撃したのはアルゲ二クス級2隻とラウラ達の乗るアルタミラの航路にスヴァール・サラン級がいるのが原因・・・
月面方面軍の防空圏内を密かに突破し、基地を遅い物資の奪取か・・・・
アポロ基地もしくはクラビウス基地を襲撃するなどの可能性があるか・・・・・
更に言えば・・・・・・・・・このまま行けば、確実にラウラ達と戦闘状態になってしまう可能性が高い・・・・・・
それを危惧したコペルニクス基地司令部は中隊長経由でニジコ率いる小隊を出撃させ、その配下にVAT-1エイブラムスⅡの2個小隊をつけた。
背後に走行している戦車こそ、VAT-1である。
アミリア「エネミータリホー、ターゲットを確認・・・・周辺にはゲルベル・ラッフとヌージャデル・ガー。更にリガードを確認。」
ニジコ「いつものと・・・・・ゲルベル・ラッフ・・・・あいつは近距離と格闘戦だと厄介なんだよね・・・・早目に片付ける・・・・対艦ミサイルだけではなく対空ミサイル全弾発射スタンバイ・・・・いい?」
ムジカ「ミーツェ2了解。」
アミリア「ミーツェ3了解。」
ニジコ「ヴァリタン(ヴァリアブル・タンクの略)は目標位置に到達したらバトロイドに変形し、砲撃支援を行ってくれる?」
「ブラッドリーダー了解、所定位置で支援を行う。」
ニジコら3機のスターミラージュの編隊はミサイル全弾発射準備を行う。
そして・・・・・・・・
後方にいるVAT部隊はある程度の位置に到達すると変形し、ゴーグルアイが特徴な頭部のあるバトロイドに変形。
砲撃支援体勢を取りながら待機した。
VATパイロット達は砲撃予測地点と、ニジコ達が総攻撃する時間の計算を行う。
計算の違いで誤ってニジコ達を誤射で死なせてしまう事を防ぐためだ・・・・
ニジコ「二人とも用意はいい?」
ムジカ「大丈夫です。」
アミリア「いつでも攻撃命令があればいつでも攻撃は可能です。」
ニジコ「よし全弾ミサイル発射・・・・・・・・タイミングの間違いは許さないわよ!」
『サ・エスケスタ』
ニジコの方も準備が完了しており、ミサイル全弾撃ち込むトリガーを引いた。
ミサイルは勢いよく進んでいき、ゼントラーディ軍のスヴァール・サラン級に向かっていく。
ゼントラーディ軍艦載機部隊はミサイル接近に気がついておらず、ただ周囲を警戒しているだけでしかない。
哨戒機は展開しているが、敵発見には至っていないし・・・・
ミサイル発見できていない・・・・・・・
「なんだ?」
一人のゼントラーディ兵が何かに気がつく。
一体何が起きたんだとボヤけながら、異常が起きた箇所の方向を向く。
一見異常のないような感じをするが、何か違和感を感じる。
何か異様でとても危険な・・・・・・・・・・・
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ」
最後まで違和感の原因が分からないまま、大量のミサイルに巻き込まれ・・・・
対艦ミサイルにぶつかり、そのままスヴァール・サラン級の方まで押され爆発に巻き込まれる。
各ミサイル全弾スヴァール・サラン級に命中・・・・・大破着底し、行動不能に陥ってしまう。
そればかりだけではなく、周囲にいた艦載機部隊の2割近くの損害を出し。
生き残った機体の何割かは軽度から重度の損傷を負っている。
奇襲は成功し、ニジコ達は再攻撃を行うため戦線から離脱する。
「追え!!追え!!マイクローンの機体を逃がすな!!」
自分の艦を行動不能にされたスヴァール・サラン級の艦長は艦載機部隊に追撃命令を出す。
命令を聞いた損傷の少ない艦載機部隊はニジコ達が逃走した先に向けて移動する。
ゲルベル・ラッフ、ヌージャデル・ガー、リガードで構成された34機の大部隊・・・
ニジコ達はそんな危険な集団に追い掛け回されているが・・・・
ニジコ「時間よ、砲撃支援を頼むわ。」
「ブラッドリーダー了解、これより支援砲撃を行う。」
支援砲撃要請という切り札が残っていた。
DAT部隊は戦車キャノン方を構え一斉に砲撃を開始、スヴァール・サラン級に再度の打撃を与える。
発射口から出てこようとしていたリガード部隊は壊滅、爆発の影響により艦内の一部で火災が発生した。
そればかりか、砲弾の一部が艦橋に命中・・・・艦長や記録参謀は戦死・・・・
スヴァール・サラン級艦内や周辺は地獄絵図と化した。
ムジカ「DAT部隊より報告、作戦は成功。引き続き残存部隊に攻撃を続行との事。」
ニジコ「そう・・・・後は私たちにしつこい野郎共を潰すか・・・反転。」
ニジコはDAT部隊の作戦成功に伴い逃走から、反撃に転じる。
バトロイド形態に変形し猛スピードで34機のゼントラーディ軍の艦載機群に突っ込んだ。
「ぬわぁぁぁぁぁぁ」
ニジコ「ふっ」
ニジコは1機のヌージャデル・ガーを反撃させる隙を与えないまま頭を抑えつけガンポッドを一発撃った。
そして・・・・・・・動かなくなったヌージャル・ガーを掴み、リガードの集団に投げつける。
ヌージャデル・ガーの屍にぶつかり、リガードの集団はバランスを崩すと・・・その隙を突きガンポッドを掃射し撃破した。
それだけではなく、強力な剣とライフルが一緒になった両腕を持つバトルスーツ.ゲルベル・ラッフに対しては蹴りを入れ体制を崩し・・・・
蹴り入れた直後にガンポッドを構え、右腕をすばやく破壊してバックし後退する。
「ぐげぇぎゃぁぁごぁぁぁぁ、俺の手が・・・・・・・・・この野郎!!」
ゲルベル・ラッフは右腕を撃破された事で混乱を起し、その過程でニジコに対し激しい憎悪が生まれた。
激しい憎悪は残された左腕の剣でニジコの乗るスターミラージュが真っ二つになりそうな位置で斬り付ける。
ガンポッドを構え、銃弾を発砲するがゲルベル・ラッフは以外にも装甲が厚く撃墜するのに至らない・・・・・
一旦体勢を立て直して再び離れた距離から銃撃しようとするが・・・・・・
ニジコ「ほへ~」
アミリア「小隊長、お節介だと思いますが援護します。」
ニジコ「ううん・・・お節介じゃないさいいアシスタントだよ。ところで・・・・ムジカは?」
アミリア「はい・・・・・・・・・・ムジカも無事です、一人で奮戦していますけど。」
アミリアが救援に駆けつけゲルベル・ラッフの頭部を撃ち続け撃墜した。
ニジコ的には今のアミリアの援護攻撃はいいセンスであり、優秀な部下を持って幸せだと思う・・・・・・・・
喜んでいる暇もなく、この場にいないムジカの様子を聞くと無事らしい・・・・
ムジカも無事であれば全員、帰還するのも間違いないなと思った。
むしろ・・・・・・・・そろそろ本隊が戦場に到達するはず・・・・・
ニジコはヌージャデル・ガーを蹴りを入れ頭部にガンポッドを撃ち込みながらそう思った。
1分半後・・・・・・・・
ムジカ「隊長・・・・・・本隊より連絡、クラビウス基地所属のパトロール艦隊航空隊と共に戦場に到着するとの事です・・・・」
ニジコ「あらぁ噂をすれば・・・・・」
ニジコが所属する中隊の本隊と偶然通りかかったクラビウス基地所属のパトロール艦隊航空隊がやってきた。
主力機はVF-5000BスターミラージュとVF-4Gライトニングであり、ガウォーク形態に変形しスヴァール・サラン級に取り付いた。
スヴァール・サラン級に取り付くとバトロイドに変形し、生き残ったゼントラーディ軍部隊に降伏勧告を出す・・・
もうお前らには勝ち目がないと・・・・・・・・・・
降伏勧告に対し抵抗した一部を除いたゼントラーディ軍将兵は降伏勧告に従い、投降し戦闘が終わる・・・・・
後はパトロール艦隊が後始末するので、ニジコ達はそのまま帰っていった。
【月面コペル二クス基地】
5時間後・・・2隻のアルゲ二クス級とARMD級アルタミラは先ほどの戦闘を知らないまま、無事にコペル二クス基地に到着した。
各艦船の整備時間もあってか数時間ほどの休憩時間があり、乗員達は艦から続々と降りてきた。
ラウラとロザはいろいろと考えすぎて、頭をガクン・・・ガクンと頭が揺れており、周りから心配される。
カゴメ「ちょっと二人ともどうしたのよ?」
ラウラ「ミリアとモーアが・・・・・・・・」
カゴメ「ミリアとモーアって、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉と星村絵里中尉の事?」
ラウラ「そう・・・・・・・」
気が沈む・・・・・・・・休憩したい時にミリアとモーア(絵里)に出会う可能性が高くなるとは・・・・・
まさか補充要員とVF-5000の補充するためにコペル二クス基地に立ち寄った際に二人に会う事になるなんて・・・・・
それにアルゲ二クスには、モアラミア・・・・・・惑星エデン周辺宙域の戦闘で討ち取ったレミア・ジフォンから生まれたクローンもいる。
討ち取った相手のクローンに会うのは辛い。
同様にミリアとモーア(絵里)で悩んでいるロザもいるが。
モアラミアに関する悩みもあってか、それ以上にラウラを苦しめる事になる・・・・・・
どうか、下艦中にミリア達に会わないようにと深く祈るが・・・・
時は残酷・・・・ラウラの願いは呆気なく崩れる・・・・・・・
下艦し、ロザとカゴメと一緒にいる時の事であった。
「ラウラ・ベルタリア准尉」
ラウラ「げ・・・・・・あの・・・・忌々しい声は・・・・・・」
後ろから自分の事を呼ぶ、忌々しい声・・・・・
思わず腰に携帯している拳銃を抜き出す準備をしながら恐る恐る後ろを振り向く・・・・・
あの声は一生忘れはしない・・・・・
ミリア「久しぶりね、ラウラ・ベルタリア准尉。」
ラウラ「・・・・・おばさん中尉・・・・」
ミリア「・・・おばさん・・・・誰がおばさんよ!!ラウラ・・・・私より少し年下なのにおばさんって失礼極まりないわね。」
永遠の宿敵ミリアであるから・・・・・・・
ラウラはミリアの顔を見ると下手に弱みを見せないように弱気な表情を見せないようにする。
弱気な表情を見せたりするとミリアからネタキャラ扱いされることになる。
ミリアだけじゃない、モーアまで見られたら・・・・・・・
星村絵里「ほうほう、ラウラを初めて生身で見るけど・・・タイトスカートを着せると魅力的・・・胸が大きいと・・・・」
ラウラ「ひっ・・・・・・・モーア・カリダム・・・・」
星村絵里「やっほー!地球周辺の暗礁宙域の海賊戦以来だね・・・・と・・・ミリア・・・・」
ミリア「・・・・・・・モーア、相変わらず・・・・以前は私の部下だった人間とは思えない発言ね・・・・同じ階級になったから?」
星村絵里「その通りだよ、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉殿。」
ラウラ「こら・・・・私の制帽返せ!!」
心の中で噂をしたらモーアがいた。
しかも、ラウラの体をじっくり見ながら・・・・・・・既婚者とも思えないような行動・・・・・
そして、元上官であるミリアに敬意をもてない言動・・・・・
あの頃(ゼントラーディ軍軍人時代)と変わらない・・・・・・・
カゴメ「ジーナス中尉.星村中尉、お疲れ様です。」
ロザ「久しぶりに両中尉に会うと緊張しています。」
ミリア「久しぶりねアンサーズ、活躍はスケアクロウから聞いているわ。」
星村絵里「VF-X-8ファントムⅢによる襲撃事件、自由アルゼンチン軍鎮圧.流石と言える物だったらしいけど・・・」
カゴメとロザはラウラを弄っているミリアと絵里に敬礼する。
ミリアとラウラから取った制帽をくるくると回転させる絵里は二人に答礼する。
ラウラは嫌な顔をしながら、帽子を絵里から奪え返そうとするが奪え返せないでいる。
そんなラウラの事を気にせずが話を続ける。
カゴメ「はい・・・・ファントムⅢの事件に関しては・・・・」
ミリア「知っているわ、ラウラの奮戦により討ち取った・・・・・戦歴データを見れば流石と言える物だったわ。ってラウラ・・・・!!」
ラウラ「ミ・・・ミリア・・・褒められた・・・・・・・」
星村絵里「まぁ戦術的に教えたのはあたしんだけどね、ていうかなんで倒れる?」
ファントムⅢの事件に関してラウラに対し高い評価を下すミリアの言葉に・・・・
聞いていたラウラはあまりの驚きで後ろへ倒れた。
幸い絵里がそれを支える形でラウラの頭が地面に落ちるのを阻止した。
ミリアがそんな評価を下すとは思わなかった。
ミリア「えぇと・・・・・高い評価を下すのもいいけど・・・・自惚れる馬鹿になるので・・・」
ラウラ「言ってくれるな・・・・・凄腕だとか言って三回負けた癖に・・・・そして結婚して私達を裏切った癖に・・・・」
ミリア「はいはい、それしか言えないのか・・・・」
ラウラ「何ぃ!!」
星村絵里「こらこら挑発に乗ればミリアの思う壺だよ、まずは挑発に乗らない所を習得してスキルアップしなきゃ。」
ラウラ「うぅぅぅ・・・・・」
ミリアはラウラに挑発した態度を取る。
これはミリアがラウラの能力向上させるうための物・・・・・
それに気がつかないまま挑発に乗ってしまう。
気がつかないラウラに絵里は助言するとラウラは唸り声をあげる・・・・・
星村絵里「まぁ相手の挑発に乗り馬鹿な行動をすればどんなエースでも馬鹿死にはするそれはしっかり知っておく事だね。」
ラウラ「私は馬鹿じゃ・・・・・・」
星村絵里「分かっているよ、私の助言を上手く生かしているし賢い・・・・」
ミリア「まぁまだまだヒョッコであるのは変わりはないけど。」
ラウラ「ぬぅ・・・・・む」
いろいろと心に突き刺さる。
流石はマイクローンとして長い間生きてきただけはある・・・・
ラウラは膝をついて、ショックを受け動かなくなる。
カゴメ「話に入り込めないわね。」
ロザ「エースのミリアとモーアのコンビだからね・・・・私だったら精神的圧死してそう。」
カゴメ「私もどうかんよ。」
それを見ていたカゴメとロザも話に入り込めないのでラウラをフォローが出来ない。
ミリアの夫マックスと絵里の夫和也の姿が見れないのでどうしているかを聞こうとするもできない。
と言っても当の本人達は既に降りていて、基地司令官に会っている所だろう・・・・
ニジコ「ミリアだね、それに部下のモーア・カリダム。」
ミリア「ニジコじゃない、5タームぶりね。」
星村絵里「宇宙軍に所属しているとは聞いたが、同じ月面とは。」
ニジコ「連絡できなくてごめん・・・・・・時間がなくて・・・・」
ラウラ.ミリア.絵里達が会話している所に制服に着替え制帽を被っているニジコがやってきた。
ミリアと絵里はニジコと知っており、親しく会話しているが・・・・
ニジコの事を知らないラウラはポカンとしている。
ロザ「久しぶりです、ニジコ1級空士長。」
ニジコ「久しぶりねロザ・べサーズ3級空士長、確か2タームぶりだね。」
ロザ「はい。」
ラウラ「えっ・・・・ロザ知っているの?」
ロザ「実は・・・私の元上官でして・・・・・」
ラウラ「えぇぇうそ・・・・・」
ロザはニジコの部下であったため挨拶している。
その事実に何にも理解していないラウラやカゴメを驚かせる。
ミリアと絵里はニジコとの関係が深いため驚いていないが・・・・・
するとロザの隣にいたラウラを見たニジコは興味津津に見る。
ニジコ「あなたは私の同胞らしいけど・・・・今の所属はいいわ、官姓名とゼントラーディ軍時代の所属は・・・・・」
ラウラ「私の?」
ニジコ「そうよ、ゼントラーディ軍時代のね。」
かつてのラウラの所属を知りたい、ニジコはラウラに対しそれを要求している。
ロザの元上官であるならば、1級空士長クラス。
逆らうわけにはいかない、ラウラはニジコに自分のかつての所属部隊を伝える。
ラウラ「私はゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊キヨラ戦隊所属のラウラ・ベルタリア3級空士長であります。」
とこんな風に。
かつてのゼントラーディ軍時代の自分の経歴。
ニジコはそれを聞いて、顔色はあんまり少し明るくなる。
ラウラは一体どうしたんだろうと気になった。
その笑顔の意味とは?