シャロン・アップル事件。
人工知能の歌姫シャロン・アップルが暴走し、新統合軍の中枢を乗っ取った。
YF-19のテストパイロット.イサム・ダイソンの活躍とガルドゴアボーマン決死の活躍により
見事事件は解決・・・・
新統合軍による無人機開発に致命的なダメージを負う事になった。
そのイサム・ダイソンがテストパイロットをしていたYF-19は・・・・
その年の西暦2040年11月、先行量産型YVF-19が完成。
翌年2月、VF-19がロールアウトしパペットネームにエクスカリバーと命名された。
それからもVF-19はA型やB型などのタイプが生産され・・・
順調に配備が進んでいた・・・・
そんなVF-19の量産が進められてから、一年ほど経った。
西暦2042年・・・・
イサム「大尉に昇進ですか?」
「そうだ、問題児である貴様であるが一応去年の事件の英雄的行動とスーパーノヴァプランの立役者。流石に上も無視できなくなり、今回の昇進とす。」
イサム「いやぁ俺は昇進なんてしたくねぇんですがねぇ。」
「何を言っているか!馬鹿者め!上層部に泥を塗る気か!」
イサム「めっそうもありません。」
この日、イサム・ダイソンは大尉に昇進した。
昇進理由はシャロン・アップル事件関連と、スーパーノヴァ計画による貢献との事。
イサム的には昇進はしたくなかったが・・・・
上層部はイサムの存在を無視できず・・・
今回の大尉昇進に繋がった。
「それとカリーナ・バセット少尉を知っているか?」
イサム「知ってますよ、地球人とメルトランのハーフの可愛い女の子でしょ。それがどうしたんでありますか?」
「馬鹿発言は今回、不問にするが・・・・これには興味ないか?」
イサム「何々、VF-19売り込みデモンストレーションツアー。」
「そうだ、カリーナ・バセット少尉と新星インダストリー社の面々と共に当分。デモンストレーションツアーをしてもらう。」
イサム「なんだってぇぇぇぇ」
大尉に昇進したイサムであるが・・・・
イサムの大嫌いな長時間別々の場所を転々とする・・・
デモンストレーションツアーに参加するようにと命令された・・・
しかも
カリーナ・バセットと言う若い女性士官も同行で・・・・
悪夢的な展開・・・・イサムはそう思った。
そんなイサムであるが当日・・・・
イサム「カリーナちゃん、これないのか?」
「はい、ゼネラル・ギャラクシー関連の仕事の依頼で・・・・・」
イサム「嫌な長時間銀河の旅の華として、カリーナちゃんを待ってたのに・・・」
カリーナは当日これなかった。
彼女はゼネラル・ギャラクシーとの関係の仕事があり・・・
数年後の全銀河各地域配備予定のVF-22の売り込みツアーのため・・・・
イサムより遅れて、マクロス7を訪れることになった・・・結果・・・・・
イサムとカリーナとのコンビで行くような事はなかった。
やる気のないデモンストレーションツアーの唯一の希望カリーナがいない事にイサムは落胆する。
(彼女がマクロス7船団に訪れるのは、その2年後の2044年である。)
そんな事もあってか・・・・
VF-19は新星インダストリー社所有する輸送艦に搭載され・・・
マクロス7船団に向かった。
【超長距離移民船団マクロス7.バトル7】
超長距離移民マクロス7船団旗艦.バトル7。
バトル級7番艦であり、超長距離移民船団マクロス7の護衛艦隊の旗艦である。
普段はシティー7に接続しており、いつも船団周辺の警戒を行っている。
「こちら、新星インダストリー社輸送艦フロー3。そちらにイサム・ダイソン大尉とサポートチームを送る。許可されたし・・・・」
「こちらバトル7からフロー3へ、了解許可します。」
新星インダストリー社輸送艦は、バトル7の近くに接近し・・・・
イサムの乗るVF-19と艦内搭載輸送梃はバトル7に向かい、着艦。
それぞれ降りたら、船団長のマクシミリアン・ジーナスに挨拶に向かうため艦長室に向かう。
艦内に入ったイサム達であるが・・・
艦内に入ったイサムの顔は物凄く明るくなっている・・・・
「こんにちは~」
イサム「どうも~(すげぇ、花園じゃねぇか。今の統合軍のスカートに短いのは知ってたが、このバトル7は女が多い。まるで天国にきたつもりだぜ。来て良かったぁ~)」
バトル7に勤務する女性兵士達。
今の新統合軍の女性制服のタイトスカートの丈が短い。
見事な脚線美を見せる者が多く・・・・イサムはメロメロになっており・・・
誰でもいいから口説こうと考えた。
ヤン「おい!!」
イサム「おわっ!?」
ヤン「いつも思うけど、一体何を見ているんだ?」
YF-19の主任設計者ヤン・ノイマン
イサム「いやぁ大人の脚線美を・・・・後でナンパを・・・」
ヤン「大人の脚線美ってナンパしにここに来たんじゃないんだぞ。」
イサム「いーじゃねぇかよ、こんな退屈したツアーの楽しみなんだ。楽しませろ!」
ヤン「あんたな!」
ルーシー「はぁ、あんたの女癖には呆れるわ。」
新星インダストリー社員ルーシー・マクミラン
とは言え、ヤンやルーシーら新星インダストリー社の社員に監視されているので・・・
断念・・・・
イサムは大人しく船団長に行く事に集中しようと、渋々思うが・・・
通りすぎる脚線美が美しい女性士官を見て、心がばくばく・・・
そんなイサムを見て、ルーシーの顔は阿修羅のようになっていた。
マックス「私が超長距離移民船団マクロス7船団長のマクシミリアン・ジーナスだ!当船団に来てくれた事を歓迎する。」
超長距離移民船団マクロス7.船団長マクシミリアン・ジーナス中将
船団長室に入ったイサム達はマクシミリアン・ジーナスに謁見する。
一同は驚くが、50歳近くには見えない程の若々しさであり。
何をどうしたら、あんな若さなのか・・と疑問に思ってしまう。
それはさておき、仕事をしなければ・・・・
マックス「君の活躍は知っているよ、イサム・ダイソン大尉。優秀なパイロットだって?」
イサム「はっそうであります。」
マックス「以外に礼儀ただしいんだな、もっとワイルドな人だと聞いたんだけど。」
イサムの話を聞いていたマックスは緊張して固まっている目の前の男イサム・ダイソンに戸惑う。
女好きで命令違反は日常茶飯事の問題児、受け入れる先がない協調性の無さ・・・・
本当にこの男なんだろうか?
マックスは秘書の女性士官にアイコンタクトを取った。
そして、イサムの近くにお茶を持ってこさせる。
「きゃあ!」
イサム「おっと饅頭と間違えたぜ!」
ヤン「あんた!何やってんの!」
ルーシー「それが許されるのは、前世紀よ!」
やはり・・・・・
マックスは女性士官を誘導し、イサムの本性をあぶり出す。
やはりこの男・・・・・ロイ・フォッカーの再来か・・・・・
そう思いながら、イサムを見て・・・何かを考え付く・・・
2日後・・・・
イサム「なんだこりゃ?俺の可愛い子ちゃんの色が変わっている。」
ルーシー「あれじゃロイ・フォッカーね・・・」
イサムのYF-19の色が変わっていた。
カラーリングはロイ・フォッカー・・・・・・、一体誰がやったんだか・・・・
自分の愛すべき愛機を許可もなく白く塗られた事に関し・・・
イサムはものすごくイライラした。
結構気に入っていたのに、一体誰が・・・どこのどいつだ・・・
そう思いながら、自分の愛機に向かう。
「きゃ~カッコいい。」
「美しいシルエット、まさに男の機体ねぇ。」
そんなイサムの周りにバトル7の女性士官達が集まっていた。
彼女達はバトル7艦内のバルキリーオタク集団であった。
写真は取りたいけど軍事機密、だけど美しい・・・
エクスカリバーの周りでわいわいする女性士官達・・・
イサム「これ俺の機体なんだ・・・・カッコいいだろう!」
「大尉殿の機体ですか?」
「カッコいいです、SNSで繋がりませんか?」
「ていうか、イサム・ダイソン大尉じゃねえ!サインください!」
イサム「おいおい慌てんなよ。」
イサムは勝手に塗られて腹が立ったのを忘れ、今の状況をエンジョイ。
案外、俺の可愛い子ちゃんを勝手に塗られて女と触れ合う状況になるのも悪くはない。
ルーシーが阿修羅顔になっていても、イサムは女性士官達と楽しく会話する。
まさに僥倖。
金龍「そろそろだな。」
新統合軍ダイアモンド・フォース隊長.金龍.大尉
ドッカー「噂のエクスカリバーですかい?どんな物か楽しみですぜ!ひよっこもよく見るんだな。」
新統合軍ダイアモンド・フォース.ドッカー少尉
ガムリン木崎「了解です。」
新統合軍ダイアモンド・フォース.ガムリン准尉
イサムが女性士官といちゃいちゃしている頃・・・
マクロス7船団の精鋭部隊ダイアモンド・フォースを中心としていた部隊が展開していた。
目的はイサムの乗るエクスカリバーを可変戦闘機に乗りながら評価する事。
後にバロータ戦役に深く関わる金龍以下3名も参加しており・・・
この時新米隊員であったガムリン木崎も、この場に当然のようにいた。
しばらくいちゃいちゃしていたようなので、予定時間より遅刻・・・
ガムリン達もイライラしはじめた・・・その時であった・・・
イィィィヤッホォォォォ
ガムリン木崎「うわっなんだ?」
ドッカー「あれを見ろよ!」
金龍「鳥か?いやあれがエクスカリバーか!」
イサムの叫び声を元に、バトル7からVF-19が飛び出してくる。
ガムリン達のいる編隊の真ん中を突っ切り、一度艦隊の真上を飛び出して・・・
バトロイド形態に変形し、下へ向かってくる。
そして、ある程度の位置に立って敬礼するとすぐに真上に飛んでいく。
ガムリン木崎「あれがダイソン大尉か・・・・・」
ガムリンはイサムの飛び方を見て感銘を受けた。
あのような飛び方の出来るパイロットはそうそういないと。
結構危ない飛び方だが、上手くコントロールしており・・・・
効率力戦う・・・ガムリンのあどけない少年の心に火をつける。
ドッカー「俺が隊長になったら、エクスカリバー使いてぇな。」
金龍「はははは、お前に使えるのか?」
ドッカー「使えますとも。」
この時、ドッカーはイサムの飛び方を見て自分もエクスカリバーを使いと思った。
後にドッカーはエメラルド・フォースを結成させるが・・・・
運用機をエクスカリバーに決めたのは、この時のエピソードが元である。
ヤン「一時はどうなるかと思ったね。」
ルーシー「あらぁ、油断してもいいのかな?まだツアーがまだまだあるのよ」
ヤン「あちゃ~。こりゃ胃薬新調した方かわいいな。」
無事にマクロス7船団の売り込み事業、成功。
ある程度の飛行隊で採用する事が決まった。
その後もイサムはロイ・フォッカー仕様のエクスカリバーを駆って各地の惑星や船団を渡り歩き。
全銀河規模のエクスカリバーの導入に貢献した。
【ゲスト機体】
YF-19エクスカリバー試作2号機
【解説】
イサム・ダイソン中尉がシャロン・アップル事件時に使ったYF-19の2号機。
修理されそのままダイソン中尉機の機体として運用され、戦線に投入された。
デモンストレーションツアーではマクシミリアン・ジーナス中将の意見から・・・・
ロイ・フォッカーカラーに塗り直される。
【出典】ヴァリアブルファイターマスターファイルより