VF-19エクスカリバー
スーパーノヴァ計画で開発された最新鋭可変戦闘機である。
操縦性には癖あれど、全銀河で配備が進み・・・・・
地球本国ではVF-19による編隊が辺境の倍ほどあるなど、配備数が充実している。
数多くの活躍した飛行隊の中でSVFC-222バルキリーズがあった。
この部隊の隊員は全員女性であり、半数がゼントラーディ軍基幹艦隊の女性兵士だった。
そこでバルキリーズのある兵士を重点に置いて、話を進めていきたいと思う。
【西暦2043年地球.ガイレンキルヒェン航空基地】
この日、欧州軍管区のガイレンキルヒェン航空基地にVF-19が配備された。
まだ生産されたてなのか、塗装はされてない・・・・・・
新統合軍の指揮官達は、納品されたVF-19をどうするか考える。
勢いで受領したけど、使い道を考えてなかった。
ルーナ「提案ですが、メルトランによるアグレッサー部隊はどうです?」
ルーナ・パーカー(旧姓ロレッサ)大佐
オレンジ色の髪をしたメルトランの新統合軍幹部ルーナ・パーカー大佐がアグレッサー部隊の創設を提案する。
ルーナはかつてはゼントラーディ軍ミリア隊に所属した兵士であり。
戦後・・・・新統合軍に入隊し、ゼントラーディのアグレッサー部隊の必要性に気がつき。
クァドラン乗り出身者で構成したVFアグレッサー部隊の創設を訴えた。
が・・・・・理解の得られないまま何年も過ぎてしまい。
結婚し娘がたくさん生まれ、軍に入り味方につけアグレッサー部隊の創設を訴えるも。
効果はなかった・・・・
「パーカー大佐、君はまたメルトランのアグレッサー部隊を作ると言うのかね?」
ルーナ「でも、そのVF-19を無駄にするんですか?使い道考えないで、爆受領した癖に~」
「ぬっ」
ルーナ「このまま死蔵するのはもったいないかと、今度こそ私の要望を・・・・」
「分かった、分かった・・・・上にはきちんと伝える。」
が・・・・・・今回、上がVF-19を考えもなしに導入したため・・・
ルーナはそこを指摘し、他の幹部を笑顔で睨み・・・・結果・
一応・・・第一段階を通過した。
案外、いいチャンス・・・・来たわ・・・・ルーナは気分を良くしながら・・・
上からの提案が採用されたかの結果を待った。
数日後・・・見事
採用
採用されたら直ぐにルーナは動きだし・・・・
新統合軍の中からメルトランやハーフを探し・・・・
または・・・かつての戦友達に連絡するなど隊員を集める。
流石にミリア隊の新統合軍参加者はそれなりの地位にいたため、無理であったが・・・・・
ラサラ「久しぶり、ルーナ。」
新統合宇宙軍ラサラ・パレッタ(旧姓ネール)中佐
ルーナ「本当ね・・・・・ラサラ、副官として志願してありがとう。」
メデューサ「おいおい私も忘れるなって」
新統合宇宙軍メデューサ・ハレルマン(旧姓ハンブロック)大尉
ルーナ「ごめん、メデューサ。」
ミリア隊からラサラとメデューサが参戦した。
既に二人とも既婚者であり、一線から離れてたが・・・・
ルーナの呼び掛けに応じ馳せ参じた。
ミリア隊だけではなく、他の部隊出身者や・・・
ヌェルドとプラドなどの3つの基幹艦隊の生き残りであり・・・
新統合政府に恭順した直衛艦隊の若いメルトランも参加した。
更にゼントラーディ系地球人のメルトランや、ハーフ世代の女性。
2名だが・・・・・純粋の地球人女性もいる。
更に・・・・
メサッナ「メサッナ・モディーン少尉、北米軍管区デビスモンサン基地第14飛行団から来ました。今回のアグレッサー部隊の召集に推薦とは言え・・・自分が選ばれた事を・・・・・」
新統合宇宙軍メサッナ・モディーン少尉
ルーナ「ん?あなた、メフィア?メフィアじゃないの?」
メサッナ「へっ、私は母じゃありません。」
ルーナ「えっ!?あのメフィアの娘!?」
推薦で来た黒に近い青い髪を持つゼントラーディ人と地球人のハーフの女性兵。
彼女はルーナと同じミリア隊に所属していたメフィア・メルダーンの娘であり・・・
母と同じ北米に勤務しているメサッナ・モディーンもいた。
まさかのメフィアの娘にルーナは驚愕。
ルーナ「本当にそっくりね。」
メサッナ「よく言われます、むしろ恥ずかしいです。」
肌は白くなったが、メフィアと瓜二つ・・・・・
もっともメフィアはゼントラーディ人が故クローンなので同じ顔や体の人はいるも・・・
メフィアとは長い間戦友として共に戦っており、特有の匂いが存在し・・・
それで区別する事ができ・・・・・
ルーナは匂いを頼りに・・・・した結果。
かつての戦友の娘メサッナをメフィア本人と勘違いしてしまう。
勘違いしてしまう程、メフィアとメサッナは似ている。
ルーナ「さてラサラ、メデューサ・・・打ち合わせしよう。」
メデューサ「ん?なんであたしとラサラなんだ?」
ルーナ「同じミリア隊だからよ、元々同じ部隊にいた戦友の方が副官や第1小隊を任せられるのよ。」
ラサラ「なるほどね~」
メデューサ「それだったら、仕方がねぇな。」
ルーナは新部隊の副官は、自ら志願していたラサラ。
第一小隊の隊長をメデューサに任命する。
他の小隊長はクローニング世代のメルトランを任命しているが・・・
自分の近くにいる幹部は同じミリア隊出身者にしたい。
そんなルーナの考えから、副官はラサラに第一小隊長はメデューサに決定する。
そして、部隊カラーは・・・・
ルーナ「全員、刮目!部隊カラーは赤!エンブレムはワルキューレよ!」
赤・・・・・理由は勿論、上官ミリアから・・・・・
エンブレムの理由は、戦う女性部隊である事・・・・
ルーナがずっと考えていた構想であり、今こうして実現した。
しかし
「ミリア隊重視」
「我々の隊も少しは考えてよ!」
ルーナ「ごめんね~」
他の隊出身の隊員から反発があり・・・・
出身部隊の要素を取り入れてくれの要望が殺到・・・・・
ルーナ達はその事を反省し、各部隊出身者の意見を尊重し。
小隊リーダーの出身部隊に由来するエンブレム装着を許可した。
結果は好評。
不満に思っていた隊員達も納得し、以後文句を言う隊員はほぼいなくなった。
数日後・・・・・・
2機のバルキリーズのエクスカリバーが飛んだ。
まだ2世代のゼントラーディ系地球人の女性兵士と・・・・・
クローニング世代のゼントラーディ系地球の女性兵士の二人。
お互いメルトランと言われる存在だが・・・・
経験の差が見え、動きがクローニング世代が上回っている。
メデューサ「ほぉ、二世代のメルトランも中々いい動きだな。」
ラサラ「でも、最強は私達一世代ですね。」
メデューサ「たぁりめぇだろ!」
その様子をメデューサやラサラ達が見ている。
普通の人間からすれば二世代のメルトランの隊員は天才的だが・・・
数々の死闘を生き抜いてきた一世代のメルトランの隊員からすればヒョッコ。
腕はいいけど、監察軍から今日まで戦ってきた彼女らからすればまだまだ。
メサッナ「凄い・・・・」
ルーナ「あれがあなたのお母さん世代の力よ。分かった?」
メサッナ「はい。」
メサッナは母メフィアと同じ世代の動きを見て驚いていた。
母と同じように新統合軍の軍人にはなって、エースパイロットと言われるまでになったが・・・
一世代のメルトラン達の動きを見たら、自分が新兵のように感じてしまう。
産まれてからずっと戦ってきて生き残った方々の動き・・・・・
もうあれから30年ぐらい経っても現役として自分達を上回る技量を誇る事ができる。
同じゼントラーディ人の血を引く人間とは思えない。
そう感じたのはメサッナだけではなく・・・
大勢のメルトランやハーフ世代などの隊員もどう意見であり。
絶対に勝てる気がしないと思った。
それから数ヵ月後
【新統合宇宙軍総司令部.月面.アポロ基地】
宇宙軍総司令部からの依頼でVF-19で編成された部隊ハンティングライダーズ隊と演習するため、ルーナらバルキリーズは宇宙へ上がった。
ハンティングライダーズは、練度は中堅クラスと言われており・・・・・
今後更なる練度を高め、月面最強の剣にするため・・・・
ルーナ達バルキリーズが呼ばれた。
星村絵里「久しぶりルーナ。」
新統合宇宙軍星村絵里.大佐(モーア・カリダム)
ルーナ「久しぶり、ハンティングライダーズはモーアの指導?」
星村絵里「いえ、シーアンタレス隊とダンシング・スカル隊の合同の任務部隊で・・・私はその部隊の指揮官なのよ。」
ルーナ「へぇ出世したわね。」
出迎えたのは星村絵里。
彼女もゼントラーディ軍ミリア隊に所属していたメルトランであり。
かつてはミリアから一応の信頼はされてたが、好戦的であり戦いをゲームのように扱い。
ミリアにいつ戦場に出ないか聞いてくるため、ミリアから避けられていた問題児。
しかし、腕前はミリアに次ぐ程であり・・・かなり強い。
今は結婚したためか、落ち着いており・・・・・有能な指揮官らしさの性格になっている。
ルーナ「そっちもVF-19使っているけどどう?」
星村絵里「中々可愛い娘よ、癖があって乗れない奴は多かったけど。」
ルーナ「確かに同感。」
星村絵里「最高な機体なのは間違いないわ、クァドランに似ているVF-22もいいけど・・私はこっちが好きかな。」
絵里もエクスカリバーを評価しており・・・クァドランに近いVF-22よりも好きとの事。
癖はあり中々普通のパイロットでは適合しにくいエクスカリバー。
その癖も絵里からすれば自分の好みの操縦性と適合し。
自分が感じる乗りやすい機体だと感じてしまうようである。
実際に部隊司令としてエクスカリバーに乗った事のあるルーナも共感。
お互いが指揮するエクスカリバー対決が楽しみになる。
更に・・・・・・
ルーナ「ん?この娘は誰?」
星村絵里「この娘?私の娘よ、名前は・・・・・」
星村祐希「ハンティングライダーズの星村祐希です。母の戦友が指揮する部隊とは言え、負けません。」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員.星村祐希.少尉
ルーナ「娘!?」
絵里の娘祐希・・・・
彼女はハンティングライダーズの隊員であり、ルーナ達の前に立ち塞がる敵。
更に面白くなりそうな展開・・・・・
ルーナはふっと笑い・・・・今後の展開を楽しみにした。
そして
ルーナ「第一小隊から第二小隊、接敵前に撃破しろ!」
バルキリーズとハンティングライダーズとの戦いが始まる。
それぞれ2個小隊が別々の場所から出撃し・・・・演習エリアに向かって行く。
接敵予想エリアに入り、ハンティングライダーズのパイロットはバルキリーズの姿を探そうとするが・・・異変が起きる。
星村祐希「なっ!?くっ」
ハンティングライダーズの半数がバルキリーズの銃撃を受け撃墜された。
これから接敵しようとする所なのに・・・・・
それに有効射程距離はまだ・・・・
祐希は生き残った機体から散開し、バルキリーズを探す。
星村由愛「お姉ちゃん、敵発見・・・・・」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員星村由愛.少尉
星村祐希「見えた!回避!」
バルキリーズの第二射、祐希と妹である由愛と共に回避・・
生き残ったもう一機は撃墜され、離脱した・・・
圧倒的に強すぎる・・・・祐希はそう思ってしまう。
メデューサ「流石はモーアの娘だな。メサッナ、あいつらはお前の母の親友だぞ!油断するな!」
メサッナ「はっ」
メデューサやメサッナ達も星村姉妹の動きに関心を持つ。
結構、新兵殺しの技を考えたが・・・・・それを突破するのは凄い・・・・
案外・・・・・楽に勝たせてくれないか・・・・
星村祐希「由愛・・・フォーメーション・ツイン・アタック」
星村由愛「了解。」
星村姉妹はバトロイドに変形し、祐希が前・・・由愛が後方に展開した。
これは星村姉妹が得意とするフォーメーション・ツイン・アタックであり。
二人が近接戦闘もしくは長距離戦闘の役割を決めて敵を追い込む戦術であり。
母絵里が得意とするクァドラン・ローの戦術をモチーフにしている。
星村祐希「行け!」
祐希の掛け声と共に妹由愛がミサイルを発射・・・
ある程度の距離に進んだ祐希もミサイルを発射・・・・
大量のミサイルがバルキリーズに向かって進む。
「たかがミサイルを大量に撃ったところで!」
向かっていったミサイルは、バルキリーズに迎撃される。
が・・・・・・
ミサイル迎撃直後、白い煙が出てくる。
バルキリーズは白い煙に驚き、混乱するが・・・・
白い煙を隙を突いた、祐希と由愛がバトロイドでサンドイッチのように攻撃。
バルキリーズの2機を撃墜する。
メデューサ「第二小隊残存機は、あたしの指揮に入りな!撃墜判定・・・・・ぐっ」
祐希と由愛の連携は策を実行後も強力な力を発揮。
メデューサを撃墜し、続いて反撃する僚機を撃墜した。
その光景にルーナは顔面蒼白。
星村絵里「どう?中々凄いでしょ。」
ルーナ「あわわわ」
完全敗北・・・・・・
自慢の精鋭だけあって、こうも簡単にやられるとは・・・・
あの姉妹強すぎる・・・・・
メサッナ「この!」
星村由愛「お姉ちゃん、任せたよ!」
星村祐希「おう!チェスト!!」
メサッナの反撃に・・・由愛がやられ・・・・その直後に祐希がメサッナを討ち取る。
結果・・・第一回目の演習はハンティングライダーズの辛勝。
ルーナやバルキリーズの面々は重く受け止め、今後の対策を考える。
その後の二回戦は勝てたが・・・・・
やはり星村姉妹の戦いぶりに、ルーナやバルキリーズは敗北だと悟る。
その後、バルキリーズは更なる修行期間を経て・・・
本格的にアグレッサー部隊として機能するのはまだまだ先である。
【ゲスト機】
VF-19エクスカリバー.バルキリーズ仕様
VF-19エクスカリバー.ハンティングライダーズ仕様
スーパーノヴァ計画で開発された最新鋭可変戦闘機である。
操縦性には癖あれど、全銀河で配備が進み・・・・・
地球本国ではVF-19による編隊が辺境の倍ほどあるなど、配備数が充実している。
数多くの活躍した飛行隊の中でSVFC-222バルキリーズがあった。
この部隊の隊員は全員女性であり、半数がゼントラーディ軍基幹艦隊の女性兵士だった。
そこでバルキリーズのある兵士を重点に置いて、話を進めていきたいと思う。
【西暦2043年地球.ガイレンキルヒェン航空基地】
この日、欧州軍管区のガイレンキルヒェン航空基地にVF-19が配備された。
まだ生産されたてなのか、塗装はされてない・・・・・・
新統合軍の指揮官達は、納品されたVF-19をどうするか考える。
勢いで受領したけど、使い道を考えてなかった。
ルーナ「提案ですが、メルトランによるアグレッサー部隊はどうです?」
ルーナ・パーカー(旧姓ロレッサ)大佐
オレンジ色の髪をしたメルトランの新統合軍幹部ルーナ・パーカー大佐がアグレッサー部隊の創設を提案する。
ルーナはかつてはゼントラーディ軍ミリア隊に所属した兵士であり。
戦後・・・・新統合軍に入隊し、ゼントラーディのアグレッサー部隊の必要性に気がつき。
クァドラン乗り出身者で構成したVFアグレッサー部隊の創設を訴えた。
が・・・・・理解の得られないまま何年も過ぎてしまい。
結婚し娘がたくさん生まれ、軍に入り味方につけアグレッサー部隊の創設を訴えるも。
効果はなかった・・・・
「パーカー大佐、君はまたメルトランのアグレッサー部隊を作ると言うのかね?」
ルーナ「でも、そのVF-19を無駄にするんですか?使い道考えないで、爆受領した癖に~」
「ぬっ」
ルーナ「このまま死蔵するのはもったいないかと、今度こそ私の要望を・・・・」
「分かった、分かった・・・・上にはきちんと伝える。」
が・・・・・・今回、上がVF-19を考えもなしに導入したため・・・
ルーナはそこを指摘し、他の幹部を笑顔で睨み・・・・結果・
一応・・・第一段階を通過した。
案外、いいチャンス・・・・来たわ・・・・ルーナは気分を良くしながら・・・
上からの提案が採用されたかの結果を待った。
数日後・・・見事
採用
採用されたら直ぐにルーナは動きだし・・・・
新統合軍の中からメルトランやハーフを探し・・・・
または・・・かつての戦友達に連絡するなど隊員を集める。
流石にミリア隊の新統合軍参加者はそれなりの地位にいたため、無理であったが・・・・・
ラサラ「久しぶり、ルーナ。」
新統合宇宙軍ラサラ・パレッタ(旧姓ネール)中佐
ルーナ「本当ね・・・・・ラサラ、副官として志願してありがとう。」
メデューサ「おいおい私も忘れるなって」
新統合宇宙軍メデューサ・ハレルマン(旧姓ハンブロック)大尉
ルーナ「ごめん、メデューサ。」
ミリア隊からラサラとメデューサが参戦した。
既に二人とも既婚者であり、一線から離れてたが・・・・
ルーナの呼び掛けに応じ馳せ参じた。
ミリア隊だけではなく、他の部隊出身者や・・・
ヌェルドとプラドなどの3つの基幹艦隊の生き残りであり・・・
新統合政府に恭順した直衛艦隊の若いメルトランも参加した。
更にゼントラーディ系地球人のメルトランや、ハーフ世代の女性。
2名だが・・・・・純粋の地球人女性もいる。
更に・・・・
メサッナ「メサッナ・モディーン少尉、北米軍管区デビスモンサン基地第14飛行団から来ました。今回のアグレッサー部隊の召集に推薦とは言え・・・自分が選ばれた事を・・・・・」
新統合宇宙軍メサッナ・モディーン少尉
ルーナ「ん?あなた、メフィア?メフィアじゃないの?」
メサッナ「へっ、私は母じゃありません。」
ルーナ「えっ!?あのメフィアの娘!?」
推薦で来た黒に近い青い髪を持つゼントラーディ人と地球人のハーフの女性兵。
彼女はルーナと同じミリア隊に所属していたメフィア・メルダーンの娘であり・・・
母と同じ北米に勤務しているメサッナ・モディーンもいた。
まさかのメフィアの娘にルーナは驚愕。
ルーナ「本当にそっくりね。」
メサッナ「よく言われます、むしろ恥ずかしいです。」
肌は白くなったが、メフィアと瓜二つ・・・・・
もっともメフィアはゼントラーディ人が故クローンなので同じ顔や体の人はいるも・・・
メフィアとは長い間戦友として共に戦っており、特有の匂いが存在し・・・
それで区別する事ができ・・・・・
ルーナは匂いを頼りに・・・・した結果。
かつての戦友の娘メサッナをメフィア本人と勘違いしてしまう。
勘違いしてしまう程、メフィアとメサッナは似ている。
ルーナ「さてラサラ、メデューサ・・・打ち合わせしよう。」
メデューサ「ん?なんであたしとラサラなんだ?」
ルーナ「同じミリア隊だからよ、元々同じ部隊にいた戦友の方が副官や第1小隊を任せられるのよ。」
ラサラ「なるほどね~」
メデューサ「それだったら、仕方がねぇな。」
ルーナは新部隊の副官は、自ら志願していたラサラ。
第一小隊の隊長をメデューサに任命する。
他の小隊長はクローニング世代のメルトランを任命しているが・・・
自分の近くにいる幹部は同じミリア隊出身者にしたい。
そんなルーナの考えから、副官はラサラに第一小隊長はメデューサに決定する。
そして、部隊カラーは・・・・
ルーナ「全員、刮目!部隊カラーは赤!エンブレムはワルキューレよ!」
赤・・・・・理由は勿論、上官ミリアから・・・・・
エンブレムの理由は、戦う女性部隊である事・・・・
ルーナがずっと考えていた構想であり、今こうして実現した。
しかし
「ミリア隊重視」
「我々の隊も少しは考えてよ!」
ルーナ「ごめんね~」
他の隊出身の隊員から反発があり・・・・
出身部隊の要素を取り入れてくれの要望が殺到・・・・・
ルーナ達はその事を反省し、各部隊出身者の意見を尊重し。
小隊リーダーの出身部隊に由来するエンブレム装着を許可した。
結果は好評。
不満に思っていた隊員達も納得し、以後文句を言う隊員はほぼいなくなった。
数日後・・・・・・
2機のバルキリーズのエクスカリバーが飛んだ。
まだ2世代のゼントラーディ系地球人の女性兵士と・・・・・
クローニング世代のゼントラーディ系地球の女性兵士の二人。
お互いメルトランと言われる存在だが・・・・
経験の差が見え、動きがクローニング世代が上回っている。
メデューサ「ほぉ、二世代のメルトランも中々いい動きだな。」
ラサラ「でも、最強は私達一世代ですね。」
メデューサ「たぁりめぇだろ!」
その様子をメデューサやラサラ達が見ている。
普通の人間からすれば二世代のメルトランの隊員は天才的だが・・・
数々の死闘を生き抜いてきた一世代のメルトランの隊員からすればヒョッコ。
腕はいいけど、監察軍から今日まで戦ってきた彼女らからすればまだまだ。
メサッナ「凄い・・・・」
ルーナ「あれがあなたのお母さん世代の力よ。分かった?」
メサッナ「はい。」
メサッナは母メフィアと同じ世代の動きを見て驚いていた。
母と同じように新統合軍の軍人にはなって、エースパイロットと言われるまでになったが・・・
一世代のメルトラン達の動きを見たら、自分が新兵のように感じてしまう。
産まれてからずっと戦ってきて生き残った方々の動き・・・・・
もうあれから30年ぐらい経っても現役として自分達を上回る技量を誇る事ができる。
同じゼントラーディ人の血を引く人間とは思えない。
そう感じたのはメサッナだけではなく・・・
大勢のメルトランやハーフ世代などの隊員もどう意見であり。
絶対に勝てる気がしないと思った。
それから数ヵ月後
【新統合宇宙軍総司令部.月面.アポロ基地】
宇宙軍総司令部からの依頼でVF-19で編成された部隊ハンティングライダーズ隊と演習するため、ルーナらバルキリーズは宇宙へ上がった。
ハンティングライダーズは、練度は中堅クラスと言われており・・・・・
今後更なる練度を高め、月面最強の剣にするため・・・・
ルーナ達バルキリーズが呼ばれた。
星村絵里「久しぶりルーナ。」
新統合宇宙軍星村絵里.大佐(モーア・カリダム)
ルーナ「久しぶり、ハンティングライダーズはモーアの指導?」
星村絵里「いえ、シーアンタレス隊とダンシング・スカル隊の合同の任務部隊で・・・私はその部隊の指揮官なのよ。」
ルーナ「へぇ出世したわね。」
出迎えたのは星村絵里。
彼女もゼントラーディ軍ミリア隊に所属していたメルトランであり。
かつてはミリアから一応の信頼はされてたが、好戦的であり戦いをゲームのように扱い。
ミリアにいつ戦場に出ないか聞いてくるため、ミリアから避けられていた問題児。
しかし、腕前はミリアに次ぐ程であり・・・かなり強い。
今は結婚したためか、落ち着いており・・・・・有能な指揮官らしさの性格になっている。
ルーナ「そっちもVF-19使っているけどどう?」
星村絵里「中々可愛い娘よ、癖があって乗れない奴は多かったけど。」
ルーナ「確かに同感。」
星村絵里「最高な機体なのは間違いないわ、クァドランに似ているVF-22もいいけど・・私はこっちが好きかな。」
絵里もエクスカリバーを評価しており・・・クァドランに近いVF-22よりも好きとの事。
癖はあり中々普通のパイロットでは適合しにくいエクスカリバー。
その癖も絵里からすれば自分の好みの操縦性と適合し。
自分が感じる乗りやすい機体だと感じてしまうようである。
実際に部隊司令としてエクスカリバーに乗った事のあるルーナも共感。
お互いが指揮するエクスカリバー対決が楽しみになる。
更に・・・・・・
ルーナ「ん?この娘は誰?」
星村絵里「この娘?私の娘よ、名前は・・・・・」
星村祐希「ハンティングライダーズの星村祐希です。母の戦友が指揮する部隊とは言え、負けません。」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員.星村祐希.少尉
ルーナ「娘!?」
絵里の娘祐希・・・・
彼女はハンティングライダーズの隊員であり、ルーナ達の前に立ち塞がる敵。
更に面白くなりそうな展開・・・・・
ルーナはふっと笑い・・・・今後の展開を楽しみにした。
そして
ルーナ「第一小隊から第二小隊、接敵前に撃破しろ!」
バルキリーズとハンティングライダーズとの戦いが始まる。
それぞれ2個小隊が別々の場所から出撃し・・・・演習エリアに向かって行く。
接敵予想エリアに入り、ハンティングライダーズのパイロットはバルキリーズの姿を探そうとするが・・・異変が起きる。
星村祐希「なっ!?くっ」
ハンティングライダーズの半数がバルキリーズの銃撃を受け撃墜された。
これから接敵しようとする所なのに・・・・・
それに有効射程距離はまだ・・・・
祐希は生き残った機体から散開し、バルキリーズを探す。
星村由愛「お姉ちゃん、敵発見・・・・・」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員星村由愛.少尉
星村祐希「見えた!回避!」
バルキリーズの第二射、祐希と妹である由愛と共に回避・・
生き残ったもう一機は撃墜され、離脱した・・・
圧倒的に強すぎる・・・・祐希はそう思ってしまう。
メデューサ「流石はモーアの娘だな。メサッナ、あいつらはお前の母の親友だぞ!油断するな!」
メサッナ「はっ」
メデューサやメサッナ達も星村姉妹の動きに関心を持つ。
結構、新兵殺しの技を考えたが・・・・・それを突破するのは凄い・・・・
案外・・・・・楽に勝たせてくれないか・・・・
星村祐希「由愛・・・フォーメーション・ツイン・アタック」
星村由愛「了解。」
星村姉妹はバトロイドに変形し、祐希が前・・・由愛が後方に展開した。
これは星村姉妹が得意とするフォーメーション・ツイン・アタックであり。
二人が近接戦闘もしくは長距離戦闘の役割を決めて敵を追い込む戦術であり。
母絵里が得意とするクァドラン・ローの戦術をモチーフにしている。
星村祐希「行け!」
祐希の掛け声と共に妹由愛がミサイルを発射・・・
ある程度の距離に進んだ祐希もミサイルを発射・・・・
大量のミサイルがバルキリーズに向かって進む。
「たかがミサイルを大量に撃ったところで!」
向かっていったミサイルは、バルキリーズに迎撃される。
が・・・・・・
ミサイル迎撃直後、白い煙が出てくる。
バルキリーズは白い煙に驚き、混乱するが・・・・
白い煙を隙を突いた、祐希と由愛がバトロイドでサンドイッチのように攻撃。
バルキリーズの2機を撃墜する。
メデューサ「第二小隊残存機は、あたしの指揮に入りな!撃墜判定・・・・・ぐっ」
祐希と由愛の連携は策を実行後も強力な力を発揮。
メデューサを撃墜し、続いて反撃する僚機を撃墜した。
その光景にルーナは顔面蒼白。
星村絵里「どう?中々凄いでしょ。」
ルーナ「あわわわ」
完全敗北・・・・・・
自慢の精鋭だけあって、こうも簡単にやられるとは・・・・
あの姉妹強すぎる・・・・・
メサッナ「この!」
星村由愛「お姉ちゃん、任せたよ!」
星村祐希「おう!チェスト!!」
メサッナの反撃に・・・由愛がやられ・・・・その直後に祐希がメサッナを討ち取る。
結果・・・第一回目の演習はハンティングライダーズの辛勝。
ルーナやバルキリーズの面々は重く受け止め、今後の対策を考える。
その後の二回戦は勝てたが・・・・・
やはり星村姉妹の戦いぶりに、ルーナやバルキリーズは敗北だと悟る。
その後、バルキリーズは更なる修行期間を経て・・・
本格的にアグレッサー部隊として機能するのはまだまだ先である。
【ゲスト機】
VF-19エクスカリバー.バルキリーズ仕様
VF-19エクスカリバー.ハンティングライダーズ仕様