シェナス共和国・シェルバン共和国とフェリバ連邦・新統合政府の領土問題に関する抗争があるとは知らず惑星ピースミリオンに勤務中のライト・インメルマン。
相変わらず朝灯との関係の溝が深いままである、むしろ会ったら朝灯が殴りかかってきてしまいそうな状態になってしまう。
他の同僚達はライトと朝灯の関係を良くしようと努力するが空回りしてしまうことがあった。
ゼントラーディ人とのハーフとは言え朝灯は日本人であり、ライトはドイツ人。
文化の感覚が違うのか風習の違いなのか?同僚達は頭を悩ませるばかりである。
そもそも朝灯は典型的な日本人女性と言うより日本人男性に近い。
男勝りな性格なため、サバサバとしている。
ライト「うぃ〜すケビン〜」
ケビン「寝不足だなライト。」
ライトは変わり者であり、不真面目な人物。
優秀なエースパイロットではあるが、人物面としてはダメダメ。
いや良く考えたら朝灯はよく真面目に勤務していて優秀....
ライトはダメダメな優秀、どちらが原因かと思われたらライトの方に集中していた。
原因はライト・インメルマン
ライト・インメルマンの性格が朝灯の機嫌を損ねている原因だと判断した一同はライトを説教しに行く。
すると......
ロバート「吉野は元々男嫌いだったのが原因じゃないか?」
SVFー763イルフェク所属ロバート・キノ中尉
『あ"..............』
偶然通りかかったSVFー763イルフェク所属のロバート・キノ中尉に指摘される。
彼の言う通り朝灯の性格は男嫌いであり、異常なまでに男性に敵視している。
ライトがふざけた性格であるのは確かなのだが、根本的な原因は男嫌いと言う事である。
そもそも朝灯が男嫌いになった原因は不明であるが、この際は置いてライトと朝灯の関係を改善しないといけない。
と良く考えたらなぜライトと朝灯なのかと言うと、朝灯とライトの父親が同僚関係にあったためである。
関係は浅かったが良好の関係であり、ライトは朝灯の母ラウラに抱っこされた事がある。
クリフとその他の幹部でその事を話しているのを聞いたケビンがそれを同僚に広め、放って置けないなと勝手に二人の仲の改善を進めていたのである。
しかし・・・・・・・・・・・・・・・
吉野朝灯「冗談じゃない!!なんで男嫌いのあたしがよりによってあの男と仲良くしなきゃいけないのよ!!」
と朝灯はライトと仲良くする事を頑なに断る。
むしろ更に顔が赤鬼の如く怖くなっていた。
「どうしてもダメなの?」
吉野朝灯「たり前でしょ、あんな男は生理的に好きじゃないわよ。いつもふざけた態度ばっかりしてやっている奴なのに!!ふざけないでほしいわ。」
「でも.......」
吉野朝灯「でもじゃないマジなの!!」
朝灯の迫力のある声に同僚の看護兵達はそれに反応が出来なかった。
顔はふざけているのではなく真面目であったから。
それほどまでにライトの事を凄く嫌っているのである。
一方のライトの方はというと・・・・・・
ライト「吉野と仲良くしろだと?なんで?」
ケビン「とにかくだ、とにかく朝灯ちゃんと仲良くしろよ!」
ライト「したいんだけど、あちらさんは心開かんのよ。無理無理~俺が変人だから、女が近寄らないっての・・・・・」
ケビンはライトに説得しているが当の本人は聞こうともしない。
ライトは既に朝灯と仲良くする事を諦めており、朝灯とは疎遠の関係で行こうと考えていた。
本心ではライトは朝灯に一目惚れしている。
だが、朝灯は自分から仲良くしようとしても矛を向けてくる。
仲良くしようとするのは正直不可能だと悟っていた。
そんな様子を見たケビンは・・・・・・・・・・・・
ケビン「お前・・・・・吉野の方見ていると顔が赤くなっているよな?」
ライト「何!?」
ケビンはライトが本心では朝灯に惚れている事を指摘する。
図星を突かれてしまったのか、ライトは顔を赤くする。
既にライトが本心では朝灯の事を好きな事を知っていた。
そこを攻撃してライトから朝灯との改善へ繋げようと考えたのだ。
ケビン「図星だな・・・・・・・・ライト、お前本当は吉野と仲良くしたいんだろ!!」
ライト「くっなんで分かった・・・・・」
ケビン「お前の行動から分析したまでの事よ、だいたい優秀な軍人かつ変人だが恋に関しては表面に出やすいんだよ。」
ライト「ぐふ・・・・・・」
ケビン「でどうするんだよ?吉野と仲良くするのか?」
更に攻撃を仕掛けるケビン。
やり方的には悪質ではあるが、ライトから朝灯と仲良くなるように進める唯一の手。
十分に使わなかったら宝の持ち腐れである。
そしてこの悪質的な精神攻撃の前に・・・・・・・・・
ライト「分かったよ、朝灯と仲良くするよ。」
とうとう陥落してしまった。
その様子を見ていたケビンは良しとガッツポーズをする。
吉野朝灯「うげライト・インメルマン!!」
ライト「朝灯・・・・・・・」
吉野朝灯「気安く呼び捨てにしてくれないでくれるかな?ダボハゼ男。」
ライト「ダボ・・・・・・・・・」
朝灯が偶然通りかかり、またしても同じパターンと化してしまう。
フンッと朝灯はどっかに行ってしまった。
ケビン「ライト何をしているんだよ、吉野を追わないと・・・・・・・・・・・」
ライト「ダボって・・・・・・・・おいおい・・・・・・・・・」
ライトは完全に沈黙してしまった。
このままライトは沈みこんでしまうのか・・・・・・・・ケビンは変人で有能だが恋は無能のライトに呆れる。
これじゃ一生DTだと・・・・・・・・・・
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【惑星ホリップ宙域】
惑星ホリップ軍事境界宙域・新統合軍協定監視艦隊旗艦ウラガ級アリゾナ
「艦長。」
「どうした?」
「監視警備駆逐艦マニティよリ報告.異常な反応を確認しました、不審船らしき物が通過したと言う・・・・・。」
「くっ不審船か・・・・・・・どうせ宇宙海賊だろ、ほっとけ我々の仕事じゃない。警備隊に任せておけ・・・・・・」
「本当によろしいのですね?」
「当たり前だ。」
新統合軍監視警備駆逐艦マニティが謎の不審船らしき物を感じた。
艦隊司令官は大したことがないだろうと治安警備隊に後を任せてしまった。
そして監視艦隊から部隊を出撃される事なく、不審船はそのまま何処かへ行ってしまった。
だが・・・・・これが嵐の予感になろうとは・・・・・・誰も思ってなかった。