マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

マクロス外伝 プロジェクト30

2019-01-04 12:26:13 | マクロス短編
【西暦2061年.惑星ウロボロス】

ウロボロスの事件から翌年の春の出来事。
アイシャ・ブランシェットは新統合軍の依頼を受けてFDRシステムを搭載してないYF-30Bの最終チェックしていた。

既に派遣先の格納庫にはYF-30Bが複数駐機しており・・・・
既に統合軍やケイオスなる民間軍事会社への納品が決まっていた。

つなぎの作業を来て、パソコンを弄りながら問題がないか確認。
問題がない事が確認されたら、納品に来たお客様に提供した。
そんな中で・・・・・

アイシャ「ハイパーノヴァですか?」
SMSウロボロス支社アイシャ・ブランシェット

「既に配備が進んでいるVF-25に変わる最新型可変戦闘機のコンペです。どうですか?」

アイシャ「どうと言われてもね~まぁいいわ、参加するわ。折角YF-30作ったし。」

納品に来た新統合軍の軍人とケイオスからハイパーノヴァに参加しないか誘われた。

ハイパーノヴァとは次世代の可変戦闘機開発計画の事である。
既に次期可変戦闘機候補としてヤン・ノイマンが開発したVF-19アドバンスが完成しており。
アイシャが開発する最新鋭可変戦闘機と競合するため待機している。

アイシャは乗り気ではなかったが・・・・YF-30を売り込むチャンスだし。
YF-30のスキルアップ出来る事から了承した。

アイシャ「場所は何処なの?」

「当日になってから教える、とにかくアイシャ・ブランシェット博士には新星インダストリーへ出向してもらいます。」

アイシャ「場所ぐらい教えてよ、気になるじゃない。」

「待て待て慌てなくてもいい、当日を楽しみにするんだな。」

「当日の参加をお楽しみに。」

アイシャ「はぁなんなのよ、その態度は!?」

競合に参加することを決めたアイシャは、競合する場所を新統合軍の軍人やケイオスの職員に聞く・・・・・

が・・・・・

当日の楽しみと、よく分からない回答を上から目線で言われる。
この返答にアイシャは怒りを覚え・・・・・

その場から去る新統合軍の軍人とケイオスの職員にあっかんべーとしながら見送る。

アイシャ「まぁ怒ってもしょうがない。パイロットは・・・・あっそうだ、あいつがいる。」

気分が落ち着いたアイシャはYF-30売り込みを真剣に考え・・・・
競合するためのパイロットの選定を始める。

最初は自分でやろうと考えたが、去年の出来事を思いだし。

去年の出来事で出会ったあるパイロットを使う事に決める。
そのパイロットに競合に参加する事を決めたアイシャは・・・・
クロノスをベースにした改めて可変戦闘機の開発を開始し・・・・

新星インダストリー社のエドワルド・ウェスティングを招いて・・
競合用可変試作機JYF-31を作り上げた・・・・

アイシャ「後はあいつを迎えに行かないと・・・・」

アイシャは競合機JYF-31を輸送をまだ知らぬ目的地と、迎えの艦を手配し。
VF-19に乗りある場所へ向かった。

【西暦2062年.ララミス星系第6惑星.惑星セフィーラⅡ】
この日・・・・・・・・・

惑星セフィーラの2番惑星セフィーラⅡに、ジャパニア軍がかつて使っていたJVF-1ウッドペッカーとVF-27の混成部隊による未確認武装集団が侵入。

SMS惑星セフィーラ支社の部隊と新統合軍.セフィーラ防衛軍.ケイオス.セフィーラ支部Ⅱ分支部隊が迎撃に出動、戦闘開始から二時間経っても死闘を繰り広げていた。

一進一退の攻防を繰り広げており、新統合軍を中心にしたタスクフォースの被害が増え・・・
猛攻極める未確認武装集団艦隊に防衛線を突破され、セフィーラⅡ突入と言う危機に陥った。
その危機に・・・・・・

リオン「ジークフリード1から各機へ、俺が囮になっている隙に敵のデネブ級宇宙戦艦を沈めろ!」

「ジークフリード2、了解」

「ジークフリード3、了解。」

リオン・榊率いるYF-30クロノスとYF-30B(2機)による編隊で、武装集団艦隊を攻撃を開始した。
2機のYF-30Bは粒子大型ミサイルを搭載し、艦隊へ突入。

2機のYF-30Bを支援すべく、リオンは敵戦闘機部隊を引き付ける。
バレル・ロール・アタックを駆使し、敵を次々に撃墜。
リオン奮戦により、艦隊直掩機がいなくなり・・・・・その隙をついた2機の攻撃部隊は、ミサイルを発射した。

スガァァァン

リオン「ジークフリード1から各機。戦術サンドイッチ。」

発射されたミサイルは、艦隊中央で自爆。
巨大な球が発生し艦艇をバキバキといいながら、破壊し尽くす。
その中に旗艦が含まれており、未確認武装集団は混乱に陥った。

混乱する敵に更に打撃を与えるべくサンドイッチ戦術(敵を挟み込む戦術)を実施。
これにより、敵は更に大混乱に陥り・・・・・・

その後に、新統合軍.SMS.ケイオスらタスクフォースが突入。
敵はどんどん撃ち取られ、30分後・・・未確認武装集団は壊滅した。

リオン「さてと、俺たちも帰るぞ。」

戦闘が終了に伴い、リオン隊はSMS所属のウラガ級へ帰還した。
帰還したリオンであるが、何か違和感を覚える。

整備士の面々が、何か着艦を待ち構えている様に見える。

一体何が来るんだ?まだ着艦機があるのか?
リオンはその様子をずっと見ていると・・・・・・

ピンク色をしたVF-19E/MFが着艦する。

リオン「まさか・・・・・・」

アイシャ「そのまさかよ、リオン。天才美少女アイシャ、また会ったわね。」

リオン「くっ」

そのパイロットはアイシャであった。
アイシャはゼントラーディ人であったため、可変戦闘機を操る事が出来る。

惑星ウロボロスからはるばる、惑星セフィーラ・・・
いや惑星セフィーラⅡに来るとは、ろくでもない事を依頼に来たんだな。
そう考えたリオンは頭を抱える。

とりあえず、まずは話だけを聞いてみるか・・・・
とリオンはアイシャと共に食堂に向かった。

食堂で・・・・・

リオン「最新鋭可変戦闘機のテストパイロットをしろ?」

アイシャ「そうよ、悪くない話でしょ。」

リオン「お断りだ!ウロボロスの件で世話になったが、今は部隊長だし今テロリストがたくさんいるから忙しい。折角だがこの話はなかった事にしてくれ。」

アイシャはリオンに可変戦闘機パイロットをしないかと提案した。
結果は今はテロリスト関連で忙しいから、お断りだと。
リオンの返答を聞いたアイシャはショックを受けるどころか、笑顔でリオンの答えを聞く。

すると、ある紙を取り出す。

リオン「リオン榊、JYF-31のテストパイロット認定。なにぃぃぃぃ!?取り消し不可」

アイシャ「そうなのよ、だからお願い。」

リオン「ぐっ分かったよ(まるで天才美少女でなく、腹黒女狐だな。)」

それはテストパイロット確定書。
リオンはそれを一読すると、自分が断ろうに断れない仕組みだと知り驚愕する。
女狐・・・・・・腹黒すぎる女狐だ・・・・・・・
心の中で思いつつ、リオンはテストパイロットをあっはり了承してしまうのであった。

それから、数日後。

【グロームブリッジ星系惑星エデン.軍事衛星基地スピア】
惑星エデンの防衛宇宙軍基地である衛星基地スピア。
今ここに、1機のVF-19が駐機していた。
このVF-19はYF-19アドバンス。
これからアイシャのJVF-31と競合する予定である。

ヤン「フルペラット中尉、どうかな?アドバンスの調子は?」
新星インダストリー社第3設計室長ヤン・ノイマン

セレイン「中々いい娘ね、乗りやすくなっていいわ」
新統合宇宙軍セレイン・フルペラット中尉

ヤン「そう言ってくれるとありがたいよ。」

リオンの競合相手はセレイン・フルペラット中尉。
ゼントラーディ系地球人3世の新統合軍の軍人である。

普通だったらあの伝説の男イサム・ダイソンにやらせる予定だったが・・・・
不幸にもイサムは別の惑星へ出張に行っており・・・・
困ったヤンは地球本国にテストパイロットを要請し・・・・・

要請しやってきたのが、セレインである。

アイシャ「ノイマン設計室長、お久しぶりです。」

ヤン「やぁ久しぶりだね・・・・・あらかじめに言うけど今回の勝負も負けないよ。僕のアドバンスは君のJYF-31に負けない程の性能がある自信はある。以前のB型のように・・・」

アイシャ「そりゃあどうも、でもYF-31はどうかしら~(そっちは20前の近代改修じゃないのば~か。)」

アイシャとヤンは会って早々、自分の手掛けた機体に関するプライドからか・・・
お互いに牽制し合い対立する、なんせ次期主力可変戦闘機の座があるから。

特にヤンはVF-191エクスカリバープラスを構想しており・・・・
アイシャが負けたら、ヤンの名声が飛躍的に上がる。
一方でアイシャがヤンに勝てば、名声が上がる。

リオン「どうもリオン榊です。」

セレイン「私はセレイン・フルペラット、セレインって呼んで。」

リオン「セレイン、よろしく。俺の方もリオンって呼んでください。」

セレイン「そう・・・・・よろしく、リオン。」

リオンの方も、セレインと握手する。
お互いに死線を潜り抜けたのか、目付きが鋭い。

それにリオンからすれば、セレインは地球本国の精鋭。
油断できないなと、心の中で思った。
更に、数ヵ月前の最初の第1回戦でYF-30Bが敗退している。

それをやったのが、セレインである。

セレイン「じゃあね、明日からの試験お互いに頑張りましょうね。」

リオン「あぁ、こっちは負けない気でいるからな。」

セレイン「ふふふ、その気持ち好きだわ。」

その後、ヤンやセレインと別れ自分達の格納庫へ戻った。
アイシャはさっきの事で、顔が膨れておりヤンの悪口を言っている。

牽制しあった相当いらいらしたようである。

アイシャ「全く、ノイマン室長は性格悪いわね~あれ?」

リオン「・・・・・・」

アイシャ「どうしたの?」

リオン「いや、今回の戦い・・・・・負けられないなぁって。」

アイシャ「あらぁ、最初は嫌がってたのに。」

リオンはセレインと出会って以降、今回の件に対する意識が変わっていた。
アイシャは一体洞下のだろうか、気になってしまう。

とは言え、テストパイロットであるリオンがやる気を出してくれるのはありがたいし。

なんかカッコいいと思えてくる。

アイシャ「まぁリオンなら必ずJYF-31を勝利に導けると信じているわ。しっかり頑張って頂戴ね。」

リオン「そうだな、頑張るよ。」

アイシャ「後ろは任せて、飛んでリオン。」

アイシャはリオンが何故急にやる気を出したのか気になったが・・・・・・
今のリオンと、自分が手掛けたJYF-31なら勝てそうな気がする。

前回負けた雪辱を晴らせるし、今自分に出来る事は・・・・・

自分の我が儘に付き合ってくれるリオンを最大限にサポートする事。
可変戦闘機の未来のために、リオンのためにも・・・・・・・

闘志に燃えるリオンを支えると、アイシャは決心した。

「では大気圏突入試験を開始する、目標はニューエドワーズ基地。両機の成功を期待する。」

翌日から試験が始まった。
最初の試験は大気圏突入し、ニューエドワーズ基地に向かう事であった。
結果はセレインのVF-19アドバンスに負けたが・・・・

他の試験はJVF-31の最新鋭的技術を駆使し、優勢に持ち込み。
様々な試験の結果を経て・・・・・・・

「正式採用候補と決めるのは、JYF-31。」

勝者はリオンとJYF-31。
決めては、20年前の設計が原因と・・・・・

リオンとJYF-31が上手く組合わさった事によるこの結果・・・・・を受けて
アイシャはエドワルドと共にYF-31を作り・・・・・短期間のうちに完成させる事を決める。

アイシャ「2種類作りましょう。」

前回の失敗とリオンの成果で、2種類のVF-31が計画され。
カイロス型とジークフリード型の開発がこの試験飛行の結果からスタートした。
思考錯誤の上、VF-31はA型が2063年にロールアウトし先行・・・・・

地球本国軍と、ケイオスなどに最優先に配備された。

セレイン「中々いい娘、アドバンスもいいけど。こっちもいいわ。」

アイシャ「気にってもらえて光栄です。」

セレイン「いいえ・・・・A型の1機のサンプルをこちらで貰うのはありがたいです。」

量産化したカイロスは新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団に引き渡された。
選ばれなかったが、少数生産されたYF-19アドバンスを運用する第1試験飛行団の中で・・・・

受領した一個小隊分のカイロスは今では隊員達に物珍しい物を見るように見られ。

カイロスに乗るパイロットは周りから羨ましいがられる。

セレイン「ところでさ、彼はどうなったの?」

アイシャ「えっ・・・・・・彼って?」

セレイン「リオン榊よ、今どうしてる?」

セレインはアイシャにリオンの事について聞いた。
リオンの事を競合相手であるセレインから言われたアイシャは顔を赤くする。

まさか・・・・・セレインはリオンの事を好きになったのではないかと・・・・・

今の状況に物凄く焦るアイシャ。
ミーナとかいろいろな女性がいるのに、更に増えるなんて・・・

セレイン「あのね、顔を赤くしているけど恋に関してじゃないから。悪いけど、彼・・・私のタイプじゃないから。」

アイシャ「あはははははそうなんだ。」

アイシャの考えとは裏腹に、セレインはリオンの事が好きではなかった。
思わずセレインの言葉に、アイシャは失笑する。

セレインが気になるリオンは・・・・・・

「ケイオスの部隊、最新型のカイロスか羨ましいな。」

「アイシャと言う人、ケイオスに転職したらしいぜ。しかも、ウロボロス支社ごとだ。」

リオン「お前らももうすぐBからカイロスを受領するんだぞ、そんなに慌てんな。」

リオンの苦労が報われ、カイロス初期生産型が配備される事が決まった。
当分は厄介な事をする事はないと、リオンは安心するが・・・

その後、プライベートの面で厄介な事をアイシャから持ち込み。

リオンの胃を痛めるほどの戦いが起ころうとは、この時のリオンは知らなかった。

【ゲストキャラクター】


セレイン・フルペラット
【種族】
ゼントラーディ系地球人3世
【性別】
女性
【所属】
新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団
【生年】
2038年
【階級】
中尉
【イメージ声優】
相沢舞
【解説】
ゼントラーディ系地球人3世の女性士官。
コミリア・マリア・ジーナスの長女アテナ・マリア・シーンとは士官学校の同期。
実戦部隊に最初所属し、ギャラクシー船団非恭順部隊討伐に参加。

小隊長を経験した後、地球へ召喚。
月面アポロ基地所属第1試験飛行団に所属した。

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プロジェクト・シャロン・アップル

2019-01-02 21:25:46 | マクロス短編
西暦2040年、終戦30周年記念式典でシャロン・アップルが暴走。
新統合政府と新統合軍の中枢をマインドコントロールした。

元々シャロンは終戦30周年式典のゲストで招かれた人工知能の歌姫・・・・・・

その人工知能が自我に目覚め、暴走し中枢を乗っ取り・・・・
それと連動するかのように最新鋭無人戦闘機ゴーストバードX9も出撃。
惑星エデンから来たYF-19とYF-21を迎撃・・・

YF-21と相討ちとなる結果になった。

そして最終的には・・・・・・

イサム・ダイソン中尉の決死の攻撃によりシャロン・アップルが停止。
この事件以後、人工知能への警戒と無人戦闘機の一時凍結に繋がった。

何故この暴走した人工知能シャロン・アップルが作られたのか・・・
本日の物語はそれが語られる。

【西暦2035年.マクロスシティー.マクロスコンツェルン.本社ビル】
シャロン・アップル事件の5月の冬・・・・・
マクロスコンツェルンの本社ビルの会議室である物について協議されていた。
次期無人戦闘機開発計画・・・・・・

マクロスコンツェルンは官営企業から脱し、ルミナスグループの残存組織や私設軍を吸収し。
新星インダストリーやゼネラル・ギャラクシーを潰すべく、無人戦闘機開発を推進しようとしていた。

グラーベ「では会議を始める。」
マクロスコンツェルン代表.グラーベ・ゲジェーダ

重々しい雰囲気の中で会議が始められる。

この頃、特殊作戦を重視したVF-17の開発が進められていた。
既にVF-17以前にVF-11が主力とし・・・

VF-12
VF-13
VF-14
VF-15
VF-16

までの様々なバリエーション機が実戦投入され・・・・・・
今回のVF-17は更なる困難な作戦が実行出来る事を目的にしており。
航空軍事産業は更なる盛り上がりを見せている。

更には17以上に、VF-11の後継主力機開発計画と支援可変戦闘機開発計画がある噂がある。

その危機感を覚えていたのが、無人戦闘機推進派のマクロスコンツェルンと言うわけである。

ヒギンズ「近年、銀河各地では移民活動が進められております。しかし、銀河ともあってかゼントラーディ軍や監察軍に遭遇するか分かりません。私はマクロスコンツェルンが進める、無人戦闘機開発に賛同します。」
新統合宇宙軍中将.ヒギンズ

ジェランド「私も議会を通じて賛同します。」
国会議員.ジェランド・アルマーニ

マクロスコンツェルンだけではなく、軍や国会議員などの賛同者もいる。
彼らもゼントラーディ軍や監察軍に危機を持っている。

大量生産かつ高性能な無人戦闘機でゼントラーディ軍に対抗する。

統合軍本来の軍事計画であり・・・・・

それすら更に上回る物にしようとしていた。

「しかし、どうする?今まで多くのゴーストが開発されたがAIが上手くいってないぞ。」

「ヒギンズ君の言うのもそうだが、上手く行くのかね?開発するのは、我々だが・・・AI開発は軍管轄。出来るのかね?」

ヒギンズ「うっ。」

とは言え、無人戦闘機で求められているほどの性能を持つAIは開発できていない。
今まで成功して来なかったのは、皆AIのせいであり。

本来の主役の座から、露払い程度の兵器から転落した要因。

あれはから30年近く経つが、今に有効的なAIは開発できていない。

マージ「では私から提案があります。」
VENUS SOUND FACTORY社員.マージ・グルドア

「提案だと?」

マージ「人工知能アイドルを作り、そのデータをフィードバックするのです。」

「人工知能だと?」

「出来るのか?」

VENUS SOUND FACTORYのエンジニアであるマージ・グルドアが手を挙げ・・・
人工知能アイドルを作り、無人戦闘機のデータをフィードバックするべきだと提案した。

マージの一言にざわつく。

中には・・・・・・

「青二才が何を言うか!」

「その方法で通用するか!ひっこんでろ!」

人工知能アイドルで軍事兵器転用に馬鹿にしているのか、別の理由なのか・・・・
将校や財界人の中から野次が飛んでくる。

マージは20歳すら満たない若者。
年齢層の高いこの場に置いてそうなるのは必然である。
その反面、エンジニアとしての技術は天才的でありどんなに野次がとんでも気にしてはいなかった。

ヒギンズ「まぁまぁ、マージ君はまだ社会人てしての経験は低いですが・・・・エンジニアとしての技術は天才的・・・・このヒギンズが保証しますぞ。」

「ヒギンズ中将がそう言うなら信用しますが・・・・・・・」

「私はこんな若造など、信用せん!」

ヒギンズはマージを擁護し、人工知能アイドルによるデータフィードバック案に賛同する。
次期に新統合軍総司令官になるヒギンズの言葉に、賛同する人間は増える。

まだ否定的な人はいるが、マージからすれば想定内であり。

うっすら笑みを浮かべる。

【マクロスシティー新統合軍総司令部】
場所は地球.マクロスシティー.新統合軍総司令部。
星間国家新統合政府の国防の要であり、数多くの士官が勤務している。
そんな総司令部の廊下を歩く三人がいる。

コミリア「マーサ、おめでとう。上手く婚約決まって。」
新統合宇宙軍コミリア・マリア・ジーナス中尉

ミラクル「ありがとう。マリア姉貴、パパ。」
新統合陸軍総司令部勤務ミラクル・マーサ・ジーナス少尉

マックス「マリアはブリタイ司令官の所で修行、マーサは結婚。どんどん大人になるな。」
新統合宇宙軍作戦参謀マクシミリアン・ジーナス准将

ミラクル「いつまでも子供じゃないわ、親父も直ぐにじいさんよ」

コミリア「そうそうどんどん大人になっていくのよ。」

ジーナス親子である。
マックスと娘ミラクルは基地司令部勤務しており、コミリアは地球に出向のため来ていた。
親子三人で歩きながら、ミラクルの婚約について話し合う。

マックスは成長した娘たちを見て、大人になったと実感。
どんどん親の元から離れ、結婚し子供を産んでいく・・・マックスは寂しく感じた。

矢吹一郎「ジーナス准将、おはよう。」
新統合軍矢吹一郎.大将

マックス「おはようございます、矢吹閣下。こちらは娘の・・・」

コミリア「コミリア・マリア・ジーナスです。」

ミラクル「ミラクル・マーサ・ジーナスです。」

矢吹一郎「おはよう。」

マックスの参謀本部の上司、矢吹一郎中将がいた。
統合戦争時代から名将であり、5年前の第二次マクロスシティー防衛戦で指揮を執っている。

そんな矢吹も今ではマックスの上官である。

二人は娘たちと離れ、喫煙室に入った。

マックス「無人戦闘機推奨計画プロジェクト・アップルですか?」

矢吹一郎「あくまでも噂だよ、ヒギンズの奴がマクロスコンツェルンと手を組んで進めているとの事。」

マックス「それではスーパーノヴァ計画も厳しくなりますね。」

二人は無人戦闘機推進計画について話し合った。
スーパーノヴァ計画などの次期最新鋭可変戦闘機支持派なので・・・・・・
今後どんな影響を及ぼすのか不安に思う。

そんな不安が的中したのは、プロジェクト・アップル発表式の話。

マックス「これは・・・・・・」

目の前に現れた、巨大な女性の映像。
そして目の前にある大きな箱・・・・・

今起きている現象のあまりの凄さにマックスは言葉を失う。

マージ「どうですか?皆さん、プロジェクト・アップルは?」

「素晴らしいな、若いくせにやるもんだな。」

多くの統合軍高官はプロジェクト・アップルを称賛する。
まるで何か熱狂するかのように・・・・・

マックスは周りの姿を見ながらそう感じ取った。

同時に何か、嫌な予感するのも・・・・・
それにマージと言う男が胡散臭い。
何かに取りつかれたかのような表情をしている。

マックスはこの発表会を境に、無人戦闘機開発反対派にまわる事になった。

そして西暦2036年と2037年
ヌェルド基幹艦隊がプラド基幹艦隊に引き続いて地球襲撃。
そして別の基幹艦隊が惑星スピカ3を襲撃・・・・・・

反地球主義星間国家シェルバン共和国との戦争、第一次シェルバン紛争勃発。

この2年は銀河にとって動乱の年であった。

コミリア「パパ、行ってらっしゃい。上手く、私の結婚式とのスケジュール合わせられるように設定してね。」

マックス「分かった、行ってくるよマリア。」

マックスは宇宙軍の仕事で地球にいたコミリアと現場見学に来たミューズとテレーズと共に総司令部に来ていた。

ミューズとテレーズは別の軍の仕事があるため、この場から離れ・・・・
コミリアと共に会議室付近に向かう。

この年にコミリアは、相棒ロットと結婚する予定であり。
既に妊娠しているが、まだ腹は膨れてない。
結婚式は数ヵ月後であるため、今後忙しくなるであろうマックスに・・・
スケジュールを確保を頼み、会議室へ送り込んだ。

「有人機より無人機だな。」

「いいやゼントラーディ軍基幹艦隊旗艦をVF-17以上に強襲攻撃できるスーパーノヴァ計画だ!」

今回の会議は有人機と無人戦論争。
この一連の事件で、シャロンの力を得た無人戦闘機推進派と頑なに有人機を押すスーパーノヴァ派が対立を深めていた。

声を荒くしながら、一方の派閥を非難。

マックス「無人戦闘機を主力にするといいましたが、ハッキングされ乗っ取られれば国家安全保障に重大的損失が出るぞ!」

スーパーノヴァ派閥の幕閣の一人であるマックスは論戦を繰り広げ・・・・
無人戦闘機並びにAIなどの絶対的科学技術への過信を非難。

マックスは2045年問題を引き合いに、ヒギンズら無人戦闘機推進派と戦う。

キム「私もジーナス准将の意見に賛同します、どうも無人戦闘機のダメな活躍はジーナス准将と共に見てますから。AIと人間、共に活躍した方が効率的かと。」
新統合宇宙軍キム・キャビロフ准将

マックスと共にマクロスに乗り戦った中立派のキム・キャビロフも同調する。
内心・・・・・キムも無人戦闘機に不信感がある一方・・・・

スーパーノヴァ計画で極秘裏で使う・・・・
モスクワ工科大学のリュドミラ・ブラックウッド博士が主導し開発し。
そしてその人格を元にしたAIエアリアルにも関与している。

そのキムや同じ考えを持つ幹部もついた。

この状況に非常に不味いとヒギンズらは思うが・・・・

ヒギンズ「ジーナス准将、キム准将。お互いの主張ありがとう。」

矢吹一郎「?(なんだこの違和感は?)」

ヒギンズ「今回の決定は無人戦闘機開発とスーパーノヴァ計画などの次期最新鋭可変戦闘機の開発を平行に進める許可をする。」

この厳しい状況を乗りきるため、無人戦闘機開発とスーパーノヴァ計画を平行して進める事を決めた。

マックスらは表情を変えずにこの決定を聞いていたが・・・・・・

推進派の筆頭矢吹は何か違和感を覚える。
このまま引き下がるような性格を持っていないヒギンズが、なぜこんなにあっさりと・・・
その意味はこの直後に知ることになる。

ヒギンズ「話は変わるが・・・・・・マクシミリアン・ジーナス准将、君を新マクロス級7番艦バトル7の艦長に任命すると共にマクロス7船団長に任命する。君の妻である、ミリア・ファリーナ・ジーナス大佐には副艦長に任命するよ。」

マックス「はっ慎んでお受けします。」

無人戦闘機開発に危機感を持っており、有人機を支持しヒギンズと対立的だったマックスは。
議論の場において、超長距離移民船団マクロス7の船団長に任命された。

船団長となるのは一見名誉とされそうだが、これは左遷。

有人機体推進派の幹部や、キムら中立派もこの決定に驚いた。

本来ならマックスは参謀長と進み、将来的に統合政府大統領選挙に出ようと思っていた。
だが、結果はこれである・・・・・・・

ミリアも連座しており、あるシステムによるのも原因して・・・
バトル7の副艦長に任命されている。

ヒギンズ「本日の会議は以上、解散。」

マックスだけに留まらず、順次に他の面々も移民船団船団長に任命。
両プロジェクトが完遂する予定の2040年までかなりの有人機派が消える事になる。

会議終了後、マックスは外で待っているコミリアと合流した。

コミリア「パパ・・・・」

マックス「すまん、マリア・・・・・結婚式には行けない。すまない、ロット君にもよろしく。そしてお腹にいる孫娘にもよろしく」

コミリア「そう悲しい事言わないで、ミラクルやモアの結婚式には参列できたじゃない。その言葉だけでも感謝よ。」

マックス「マリア・・・・・すまん・・・・」

マックスとミリアは、翌年のコマリアの結婚式には参列できなかった。
この年に初孫アテナ・マリア・シーンが生まれるが・・・・立ち会えなかった。

コミリアはマックスの心情を察しており、恨みはしなかった。

時を遡りコマリアの結婚より数ヵ月前の2038年・・・・
超長距離移民船団マクロス7は出港、マックスとミリア・・・・・

ミューズ.テレーズを残し、エミリア.ミランダ.ミレーヌと共に旅立つ。
後に、エミリアとミランダはマクロス7から離れそれぞれの道に進み。
マックスとミリアそしてミレーヌがバロータ戦役と呼ばれる戦いは七年後の話である。

そして2038年年末

「お喜びください、シャロン・アップルがローンプロデューサー(ミュン)のバックアップの元完成しそうです。」

マージ「そうか、では来年のデビューに備え控えさせよう。(まだ足りんがいいだろう。)」

シャロン・アップルが完成。
翌年の2039年にデビューを果たす事になる。

デビュー後、妖艶な美女、コケティッシュな少女、人魚、天使などの変化する姿は人気を呼び。
地球圏を中心に人気を獲得する。
その一方でヒギンズら新統合軍にシャロン・アップルのデータが渡された。

そのデータはマクロスコンツェルンが中心に開発が進められたゴーストバードX9に導入。
スーパーノヴァなどの次期可変戦闘機を圧倒する力を持った。

マージ「後は・・・・・自我を持てば、完璧だ・・・・・誰にも邪魔はさせない、シャロンは私の物だ。」

シャロンの完成は、マクロスコンツェルンやヒギンズ一派とは別の思惑が動く。
シャロンの開発者マージは更にはシャロンを求めるなどの狂気を強める。

もっとも非合法なバイオニューロチップを使って・・・・

その物語は、来年のシャロン・アップルとスーパーノヴァを巡る事件で語られるだろう。

【イメージ声優】
マージ・グルドア
=速水奨

マクシミリアン・ジーナス
=速水奨

ヒギンズ中将
=佐藤正治

キム・キャビロフ
=久川綾

ジェランド・アルマーニ
=大塚芳忠

グラーベ・ゲジェーダ
=子安武人

矢吹一郎
=矢尾一樹

コミリア・マリア・ジーナス
=ゆきのさつき

ミラクル・マーサ・ジーナス
=中川亜紀子
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2019年 明けましておめでとうございます。

2019-01-01 23:15:46 | 日記


読者の皆様、フォロワーの皆様。
新年明けましておめでとうございます。

長田義家でございます。

2019年始まりましたね。
新年ですよ。

今年こそいい年になるといいですね。

さて皆様は今年の目標はありますか?

私は今年こそ

安定して働ける環境と能力を身につける

目標はあります。

去年は二回転職する失敗しました。
経歴書は既にズタボロです。

今年こそしっかり働けるように頑張りたいと思います。

皆様の実りある一年を祈ります。
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