【西暦2061年.惑星ウロボロス】
ウロボロスの事件から翌年の春の出来事。
アイシャ・ブランシェットは新統合軍の依頼を受けてFDRシステムを搭載してないYF-30Bの最終チェックしていた。
既に派遣先の格納庫にはYF-30Bが複数駐機しており・・・・
既に統合軍やケイオスなる民間軍事会社への納品が決まっていた。
つなぎの作業を来て、パソコンを弄りながら問題がないか確認。
問題がない事が確認されたら、納品に来たお客様に提供した。
そんな中で・・・・・
アイシャ「ハイパーノヴァですか?」
SMSウロボロス支社アイシャ・ブランシェット
「既に配備が進んでいるVF-25に変わる最新型可変戦闘機のコンペです。どうですか?」
アイシャ「どうと言われてもね~まぁいいわ、参加するわ。折角YF-30作ったし。」
納品に来た新統合軍の軍人とケイオスからハイパーノヴァに参加しないか誘われた。
ハイパーノヴァとは次世代の可変戦闘機開発計画の事である。
既に次期可変戦闘機候補としてヤン・ノイマンが開発したVF-19アドバンスが完成しており。
アイシャが開発する最新鋭可変戦闘機と競合するため待機している。
アイシャは乗り気ではなかったが・・・・YF-30を売り込むチャンスだし。
YF-30のスキルアップ出来る事から了承した。
アイシャ「場所は何処なの?」
「当日になってから教える、とにかくアイシャ・ブランシェット博士には新星インダストリーへ出向してもらいます。」
アイシャ「場所ぐらい教えてよ、気になるじゃない。」
「待て待て慌てなくてもいい、当日を楽しみにするんだな。」
「当日の参加をお楽しみに。」
アイシャ「はぁなんなのよ、その態度は!?」
競合に参加することを決めたアイシャは、競合する場所を新統合軍の軍人やケイオスの職員に聞く・・・・・
が・・・・・
当日の楽しみと、よく分からない回答を上から目線で言われる。
この返答にアイシャは怒りを覚え・・・・・
その場から去る新統合軍の軍人とケイオスの職員にあっかんべーとしながら見送る。
アイシャ「まぁ怒ってもしょうがない。パイロットは・・・・あっそうだ、あいつがいる。」
気分が落ち着いたアイシャはYF-30売り込みを真剣に考え・・・・
競合するためのパイロットの選定を始める。
最初は自分でやろうと考えたが、去年の出来事を思いだし。
去年の出来事で出会ったあるパイロットを使う事に決める。
そのパイロットに競合に参加する事を決めたアイシャは・・・・
クロノスをベースにした改めて可変戦闘機の開発を開始し・・・・
新星インダストリー社のエドワルド・ウェスティングを招いて・・
競合用可変試作機JYF-31を作り上げた・・・・
アイシャ「後はあいつを迎えに行かないと・・・・」
アイシャは競合機JYF-31を輸送をまだ知らぬ目的地と、迎えの艦を手配し。
VF-19に乗りある場所へ向かった。
【西暦2062年.ララミス星系第6惑星.惑星セフィーラⅡ】
この日・・・・・・・・・
惑星セフィーラの2番惑星セフィーラⅡに、ジャパニア軍がかつて使っていたJVF-1ウッドペッカーとVF-27の混成部隊による未確認武装集団が侵入。
SMS惑星セフィーラ支社の部隊と新統合軍.セフィーラ防衛軍.ケイオス.セフィーラ支部Ⅱ分支部隊が迎撃に出動、戦闘開始から二時間経っても死闘を繰り広げていた。
一進一退の攻防を繰り広げており、新統合軍を中心にしたタスクフォースの被害が増え・・・
猛攻極める未確認武装集団艦隊に防衛線を突破され、セフィーラⅡ突入と言う危機に陥った。
その危機に・・・・・・
リオン「ジークフリード1から各機へ、俺が囮になっている隙に敵のデネブ級宇宙戦艦を沈めろ!」
「ジークフリード2、了解」
「ジークフリード3、了解。」
リオン・榊率いるYF-30クロノスとYF-30B(2機)による編隊で、武装集団艦隊を攻撃を開始した。
2機のYF-30Bは粒子大型ミサイルを搭載し、艦隊へ突入。
2機のYF-30Bを支援すべく、リオンは敵戦闘機部隊を引き付ける。
バレル・ロール・アタックを駆使し、敵を次々に撃墜。
リオン奮戦により、艦隊直掩機がいなくなり・・・・・その隙をついた2機の攻撃部隊は、ミサイルを発射した。
スガァァァン
リオン「ジークフリード1から各機。戦術サンドイッチ。」
発射されたミサイルは、艦隊中央で自爆。
巨大な球が発生し艦艇をバキバキといいながら、破壊し尽くす。
その中に旗艦が含まれており、未確認武装集団は混乱に陥った。
混乱する敵に更に打撃を与えるべくサンドイッチ戦術(敵を挟み込む戦術)を実施。
これにより、敵は更に大混乱に陥り・・・・・・
その後に、新統合軍.SMS.ケイオスらタスクフォースが突入。
敵はどんどん撃ち取られ、30分後・・・未確認武装集団は壊滅した。
リオン「さてと、俺たちも帰るぞ。」
戦闘が終了に伴い、リオン隊はSMS所属のウラガ級へ帰還した。
帰還したリオンであるが、何か違和感を覚える。
整備士の面々が、何か着艦を待ち構えている様に見える。
一体何が来るんだ?まだ着艦機があるのか?
リオンはその様子をずっと見ていると・・・・・・
ピンク色をしたVF-19E/MFが着艦する。
リオン「まさか・・・・・・」
アイシャ「そのまさかよ、リオン。天才美少女アイシャ、また会ったわね。」
リオン「くっ」
そのパイロットはアイシャであった。
アイシャはゼントラーディ人であったため、可変戦闘機を操る事が出来る。
惑星ウロボロスからはるばる、惑星セフィーラ・・・
いや惑星セフィーラⅡに来るとは、ろくでもない事を依頼に来たんだな。
そう考えたリオンは頭を抱える。
とりあえず、まずは話だけを聞いてみるか・・・・
とリオンはアイシャと共に食堂に向かった。
食堂で・・・・・
リオン「最新鋭可変戦闘機のテストパイロットをしろ?」
アイシャ「そうよ、悪くない話でしょ。」
リオン「お断りだ!ウロボロスの件で世話になったが、今は部隊長だし今テロリストがたくさんいるから忙しい。折角だがこの話はなかった事にしてくれ。」
アイシャはリオンに可変戦闘機パイロットをしないかと提案した。
結果は今はテロリスト関連で忙しいから、お断りだと。
リオンの返答を聞いたアイシャはショックを受けるどころか、笑顔でリオンの答えを聞く。
すると、ある紙を取り出す。
リオン「リオン榊、JYF-31のテストパイロット認定。なにぃぃぃぃ!?取り消し不可」
アイシャ「そうなのよ、だからお願い。」
リオン「ぐっ分かったよ(まるで天才美少女でなく、腹黒女狐だな。)」
それはテストパイロット確定書。
リオンはそれを一読すると、自分が断ろうに断れない仕組みだと知り驚愕する。
女狐・・・・・・腹黒すぎる女狐だ・・・・・・・
心の中で思いつつ、リオンはテストパイロットをあっはり了承してしまうのであった。
それから、数日後。
【グロームブリッジ星系惑星エデン.軍事衛星基地スピア】
惑星エデンの防衛宇宙軍基地である衛星基地スピア。
今ここに、1機のVF-19が駐機していた。
このVF-19はYF-19アドバンス。
これからアイシャのJVF-31と競合する予定である。
ヤン「フルペラット中尉、どうかな?アドバンスの調子は?」
新星インダストリー社第3設計室長ヤン・ノイマン
セレイン「中々いい娘ね、乗りやすくなっていいわ」
新統合宇宙軍セレイン・フルペラット中尉
ヤン「そう言ってくれるとありがたいよ。」
リオンの競合相手はセレイン・フルペラット中尉。
ゼントラーディ系地球人3世の新統合軍の軍人である。
普通だったらあの伝説の男イサム・ダイソンにやらせる予定だったが・・・・
不幸にもイサムは別の惑星へ出張に行っており・・・・
困ったヤンは地球本国にテストパイロットを要請し・・・・・
要請しやってきたのが、セレインである。
アイシャ「ノイマン設計室長、お久しぶりです。」
ヤン「やぁ久しぶりだね・・・・・あらかじめに言うけど今回の勝負も負けないよ。僕のアドバンスは君のJYF-31に負けない程の性能がある自信はある。以前のB型のように・・・」
アイシャ「そりゃあどうも、でもYF-31はどうかしら~(そっちは20前の近代改修じゃないのば~か。)」
アイシャとヤンは会って早々、自分の手掛けた機体に関するプライドからか・・・
お互いに牽制し合い対立する、なんせ次期主力可変戦闘機の座があるから。
特にヤンはVF-191エクスカリバープラスを構想しており・・・・
アイシャが負けたら、ヤンの名声が飛躍的に上がる。
一方でアイシャがヤンに勝てば、名声が上がる。
リオン「どうもリオン榊です。」
セレイン「私はセレイン・フルペラット、セレインって呼んで。」
リオン「セレイン、よろしく。俺の方もリオンって呼んでください。」
セレイン「そう・・・・・よろしく、リオン。」
リオンの方も、セレインと握手する。
お互いに死線を潜り抜けたのか、目付きが鋭い。
それにリオンからすれば、セレインは地球本国の精鋭。
油断できないなと、心の中で思った。
更に、数ヵ月前の最初の第1回戦でYF-30Bが敗退している。
それをやったのが、セレインである。
セレイン「じゃあね、明日からの試験お互いに頑張りましょうね。」
リオン「あぁ、こっちは負けない気でいるからな。」
セレイン「ふふふ、その気持ち好きだわ。」
その後、ヤンやセレインと別れ自分達の格納庫へ戻った。
アイシャはさっきの事で、顔が膨れておりヤンの悪口を言っている。
牽制しあった相当いらいらしたようである。
アイシャ「全く、ノイマン室長は性格悪いわね~あれ?」
リオン「・・・・・・」
アイシャ「どうしたの?」
リオン「いや、今回の戦い・・・・・負けられないなぁって。」
アイシャ「あらぁ、最初は嫌がってたのに。」
リオンはセレインと出会って以降、今回の件に対する意識が変わっていた。
アイシャは一体洞下のだろうか、気になってしまう。
とは言え、テストパイロットであるリオンがやる気を出してくれるのはありがたいし。
なんかカッコいいと思えてくる。
アイシャ「まぁリオンなら必ずJYF-31を勝利に導けると信じているわ。しっかり頑張って頂戴ね。」
リオン「そうだな、頑張るよ。」
アイシャ「後ろは任せて、飛んでリオン。」
アイシャはリオンが何故急にやる気を出したのか気になったが・・・・・・
今のリオンと、自分が手掛けたJYF-31なら勝てそうな気がする。
前回負けた雪辱を晴らせるし、今自分に出来る事は・・・・・
自分の我が儘に付き合ってくれるリオンを最大限にサポートする事。
可変戦闘機の未来のために、リオンのためにも・・・・・・・
闘志に燃えるリオンを支えると、アイシャは決心した。
「では大気圏突入試験を開始する、目標はニューエドワーズ基地。両機の成功を期待する。」
翌日から試験が始まった。
最初の試験は大気圏突入し、ニューエドワーズ基地に向かう事であった。
結果はセレインのVF-19アドバンスに負けたが・・・・
他の試験はJVF-31の最新鋭的技術を駆使し、優勢に持ち込み。
様々な試験の結果を経て・・・・・・・
「正式採用候補と決めるのは、JYF-31。」
勝者はリオンとJYF-31。
決めては、20年前の設計が原因と・・・・・
リオンとJYF-31が上手く組合わさった事によるこの結果・・・・・を受けて
アイシャはエドワルドと共にYF-31を作り・・・・・短期間のうちに完成させる事を決める。
アイシャ「2種類作りましょう。」
前回の失敗とリオンの成果で、2種類のVF-31が計画され。
カイロス型とジークフリード型の開発がこの試験飛行の結果からスタートした。
思考錯誤の上、VF-31はA型が2063年にロールアウトし先行・・・・・
地球本国軍と、ケイオスなどに最優先に配備された。
セレイン「中々いい娘、アドバンスもいいけど。こっちもいいわ。」
アイシャ「気にってもらえて光栄です。」
セレイン「いいえ・・・・A型の1機のサンプルをこちらで貰うのはありがたいです。」
量産化したカイロスは新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団に引き渡された。
選ばれなかったが、少数生産されたYF-19アドバンスを運用する第1試験飛行団の中で・・・・
受領した一個小隊分のカイロスは今では隊員達に物珍しい物を見るように見られ。
カイロスに乗るパイロットは周りから羨ましいがられる。
セレイン「ところでさ、彼はどうなったの?」
アイシャ「えっ・・・・・・彼って?」
セレイン「リオン榊よ、今どうしてる?」
セレインはアイシャにリオンの事について聞いた。
リオンの事を競合相手であるセレインから言われたアイシャは顔を赤くする。
まさか・・・・・セレインはリオンの事を好きになったのではないかと・・・・・
今の状況に物凄く焦るアイシャ。
ミーナとかいろいろな女性がいるのに、更に増えるなんて・・・
セレイン「あのね、顔を赤くしているけど恋に関してじゃないから。悪いけど、彼・・・私のタイプじゃないから。」
アイシャ「あはははははそうなんだ。」
アイシャの考えとは裏腹に、セレインはリオンの事が好きではなかった。
思わずセレインの言葉に、アイシャは失笑する。
セレインが気になるリオンは・・・・・・
「ケイオスの部隊、最新型のカイロスか羨ましいな。」
「アイシャと言う人、ケイオスに転職したらしいぜ。しかも、ウロボロス支社ごとだ。」
リオン「お前らももうすぐBからカイロスを受領するんだぞ、そんなに慌てんな。」
リオンの苦労が報われ、カイロス初期生産型が配備される事が決まった。
当分は厄介な事をする事はないと、リオンは安心するが・・・
その後、プライベートの面で厄介な事をアイシャから持ち込み。
リオンの胃を痛めるほどの戦いが起ころうとは、この時のリオンは知らなかった。
【ゲストキャラクター】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/6f/5581de86f5c81f9d2e97b55a48b07ce0.jpg)
セレイン・フルペラット
【種族】
ゼントラーディ系地球人3世
【性別】
女性
【所属】
新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団
【生年】
2038年
【階級】
中尉
【イメージ声優】
相沢舞
【解説】
ゼントラーディ系地球人3世の女性士官。
コミリア・マリア・ジーナスの長女アテナ・マリア・シーンとは士官学校の同期。
実戦部隊に最初所属し、ギャラクシー船団非恭順部隊討伐に参加。
小隊長を経験した後、地球へ召喚。
月面アポロ基地所属第1試験飛行団に所属した。
ウロボロスの事件から翌年の春の出来事。
アイシャ・ブランシェットは新統合軍の依頼を受けてFDRシステムを搭載してないYF-30Bの最終チェックしていた。
既に派遣先の格納庫にはYF-30Bが複数駐機しており・・・・
既に統合軍やケイオスなる民間軍事会社への納品が決まっていた。
つなぎの作業を来て、パソコンを弄りながら問題がないか確認。
問題がない事が確認されたら、納品に来たお客様に提供した。
そんな中で・・・・・
アイシャ「ハイパーノヴァですか?」
SMSウロボロス支社アイシャ・ブランシェット
「既に配備が進んでいるVF-25に変わる最新型可変戦闘機のコンペです。どうですか?」
アイシャ「どうと言われてもね~まぁいいわ、参加するわ。折角YF-30作ったし。」
納品に来た新統合軍の軍人とケイオスからハイパーノヴァに参加しないか誘われた。
ハイパーノヴァとは次世代の可変戦闘機開発計画の事である。
既に次期可変戦闘機候補としてヤン・ノイマンが開発したVF-19アドバンスが完成しており。
アイシャが開発する最新鋭可変戦闘機と競合するため待機している。
アイシャは乗り気ではなかったが・・・・YF-30を売り込むチャンスだし。
YF-30のスキルアップ出来る事から了承した。
アイシャ「場所は何処なの?」
「当日になってから教える、とにかくアイシャ・ブランシェット博士には新星インダストリーへ出向してもらいます。」
アイシャ「場所ぐらい教えてよ、気になるじゃない。」
「待て待て慌てなくてもいい、当日を楽しみにするんだな。」
「当日の参加をお楽しみに。」
アイシャ「はぁなんなのよ、その態度は!?」
競合に参加することを決めたアイシャは、競合する場所を新統合軍の軍人やケイオスの職員に聞く・・・・・
が・・・・・
当日の楽しみと、よく分からない回答を上から目線で言われる。
この返答にアイシャは怒りを覚え・・・・・
その場から去る新統合軍の軍人とケイオスの職員にあっかんべーとしながら見送る。
アイシャ「まぁ怒ってもしょうがない。パイロットは・・・・あっそうだ、あいつがいる。」
気分が落ち着いたアイシャはYF-30売り込みを真剣に考え・・・・
競合するためのパイロットの選定を始める。
最初は自分でやろうと考えたが、去年の出来事を思いだし。
去年の出来事で出会ったあるパイロットを使う事に決める。
そのパイロットに競合に参加する事を決めたアイシャは・・・・
クロノスをベースにした改めて可変戦闘機の開発を開始し・・・・
新星インダストリー社のエドワルド・ウェスティングを招いて・・
競合用可変試作機JYF-31を作り上げた・・・・
アイシャ「後はあいつを迎えに行かないと・・・・」
アイシャは競合機JYF-31を輸送をまだ知らぬ目的地と、迎えの艦を手配し。
VF-19に乗りある場所へ向かった。
【西暦2062年.ララミス星系第6惑星.惑星セフィーラⅡ】
この日・・・・・・・・・
惑星セフィーラの2番惑星セフィーラⅡに、ジャパニア軍がかつて使っていたJVF-1ウッドペッカーとVF-27の混成部隊による未確認武装集団が侵入。
SMS惑星セフィーラ支社の部隊と新統合軍.セフィーラ防衛軍.ケイオス.セフィーラ支部Ⅱ分支部隊が迎撃に出動、戦闘開始から二時間経っても死闘を繰り広げていた。
一進一退の攻防を繰り広げており、新統合軍を中心にしたタスクフォースの被害が増え・・・
猛攻極める未確認武装集団艦隊に防衛線を突破され、セフィーラⅡ突入と言う危機に陥った。
その危機に・・・・・・
リオン「ジークフリード1から各機へ、俺が囮になっている隙に敵のデネブ級宇宙戦艦を沈めろ!」
「ジークフリード2、了解」
「ジークフリード3、了解。」
リオン・榊率いるYF-30クロノスとYF-30B(2機)による編隊で、武装集団艦隊を攻撃を開始した。
2機のYF-30Bは粒子大型ミサイルを搭載し、艦隊へ突入。
2機のYF-30Bを支援すべく、リオンは敵戦闘機部隊を引き付ける。
バレル・ロール・アタックを駆使し、敵を次々に撃墜。
リオン奮戦により、艦隊直掩機がいなくなり・・・・・その隙をついた2機の攻撃部隊は、ミサイルを発射した。
スガァァァン
リオン「ジークフリード1から各機。戦術サンドイッチ。」
発射されたミサイルは、艦隊中央で自爆。
巨大な球が発生し艦艇をバキバキといいながら、破壊し尽くす。
その中に旗艦が含まれており、未確認武装集団は混乱に陥った。
混乱する敵に更に打撃を与えるべくサンドイッチ戦術(敵を挟み込む戦術)を実施。
これにより、敵は更に大混乱に陥り・・・・・・
その後に、新統合軍.SMS.ケイオスらタスクフォースが突入。
敵はどんどん撃ち取られ、30分後・・・未確認武装集団は壊滅した。
リオン「さてと、俺たちも帰るぞ。」
戦闘が終了に伴い、リオン隊はSMS所属のウラガ級へ帰還した。
帰還したリオンであるが、何か違和感を覚える。
整備士の面々が、何か着艦を待ち構えている様に見える。
一体何が来るんだ?まだ着艦機があるのか?
リオンはその様子をずっと見ていると・・・・・・
ピンク色をしたVF-19E/MFが着艦する。
リオン「まさか・・・・・・」
アイシャ「そのまさかよ、リオン。天才美少女アイシャ、また会ったわね。」
リオン「くっ」
そのパイロットはアイシャであった。
アイシャはゼントラーディ人であったため、可変戦闘機を操る事が出来る。
惑星ウロボロスからはるばる、惑星セフィーラ・・・
いや惑星セフィーラⅡに来るとは、ろくでもない事を依頼に来たんだな。
そう考えたリオンは頭を抱える。
とりあえず、まずは話だけを聞いてみるか・・・・
とリオンはアイシャと共に食堂に向かった。
食堂で・・・・・
リオン「最新鋭可変戦闘機のテストパイロットをしろ?」
アイシャ「そうよ、悪くない話でしょ。」
リオン「お断りだ!ウロボロスの件で世話になったが、今は部隊長だし今テロリストがたくさんいるから忙しい。折角だがこの話はなかった事にしてくれ。」
アイシャはリオンに可変戦闘機パイロットをしないかと提案した。
結果は今はテロリスト関連で忙しいから、お断りだと。
リオンの返答を聞いたアイシャはショックを受けるどころか、笑顔でリオンの答えを聞く。
すると、ある紙を取り出す。
リオン「リオン榊、JYF-31のテストパイロット認定。なにぃぃぃぃ!?取り消し不可」
アイシャ「そうなのよ、だからお願い。」
リオン「ぐっ分かったよ(まるで天才美少女でなく、腹黒女狐だな。)」
それはテストパイロット確定書。
リオンはそれを一読すると、自分が断ろうに断れない仕組みだと知り驚愕する。
女狐・・・・・・腹黒すぎる女狐だ・・・・・・・
心の中で思いつつ、リオンはテストパイロットをあっはり了承してしまうのであった。
それから、数日後。
【グロームブリッジ星系惑星エデン.軍事衛星基地スピア】
惑星エデンの防衛宇宙軍基地である衛星基地スピア。
今ここに、1機のVF-19が駐機していた。
このVF-19はYF-19アドバンス。
これからアイシャのJVF-31と競合する予定である。
ヤン「フルペラット中尉、どうかな?アドバンスの調子は?」
新星インダストリー社第3設計室長ヤン・ノイマン
セレイン「中々いい娘ね、乗りやすくなっていいわ」
新統合宇宙軍セレイン・フルペラット中尉
ヤン「そう言ってくれるとありがたいよ。」
リオンの競合相手はセレイン・フルペラット中尉。
ゼントラーディ系地球人3世の新統合軍の軍人である。
普通だったらあの伝説の男イサム・ダイソンにやらせる予定だったが・・・・
不幸にもイサムは別の惑星へ出張に行っており・・・・
困ったヤンは地球本国にテストパイロットを要請し・・・・・
要請しやってきたのが、セレインである。
アイシャ「ノイマン設計室長、お久しぶりです。」
ヤン「やぁ久しぶりだね・・・・・あらかじめに言うけど今回の勝負も負けないよ。僕のアドバンスは君のJYF-31に負けない程の性能がある自信はある。以前のB型のように・・・」
アイシャ「そりゃあどうも、でもYF-31はどうかしら~(そっちは20前の近代改修じゃないのば~か。)」
アイシャとヤンは会って早々、自分の手掛けた機体に関するプライドからか・・・
お互いに牽制し合い対立する、なんせ次期主力可変戦闘機の座があるから。
特にヤンはVF-191エクスカリバープラスを構想しており・・・・
アイシャが負けたら、ヤンの名声が飛躍的に上がる。
一方でアイシャがヤンに勝てば、名声が上がる。
リオン「どうもリオン榊です。」
セレイン「私はセレイン・フルペラット、セレインって呼んで。」
リオン「セレイン、よろしく。俺の方もリオンって呼んでください。」
セレイン「そう・・・・・よろしく、リオン。」
リオンの方も、セレインと握手する。
お互いに死線を潜り抜けたのか、目付きが鋭い。
それにリオンからすれば、セレインは地球本国の精鋭。
油断できないなと、心の中で思った。
更に、数ヵ月前の最初の第1回戦でYF-30Bが敗退している。
それをやったのが、セレインである。
セレイン「じゃあね、明日からの試験お互いに頑張りましょうね。」
リオン「あぁ、こっちは負けない気でいるからな。」
セレイン「ふふふ、その気持ち好きだわ。」
その後、ヤンやセレインと別れ自分達の格納庫へ戻った。
アイシャはさっきの事で、顔が膨れておりヤンの悪口を言っている。
牽制しあった相当いらいらしたようである。
アイシャ「全く、ノイマン室長は性格悪いわね~あれ?」
リオン「・・・・・・」
アイシャ「どうしたの?」
リオン「いや、今回の戦い・・・・・負けられないなぁって。」
アイシャ「あらぁ、最初は嫌がってたのに。」
リオンはセレインと出会って以降、今回の件に対する意識が変わっていた。
アイシャは一体洞下のだろうか、気になってしまう。
とは言え、テストパイロットであるリオンがやる気を出してくれるのはありがたいし。
なんかカッコいいと思えてくる。
アイシャ「まぁリオンなら必ずJYF-31を勝利に導けると信じているわ。しっかり頑張って頂戴ね。」
リオン「そうだな、頑張るよ。」
アイシャ「後ろは任せて、飛んでリオン。」
アイシャはリオンが何故急にやる気を出したのか気になったが・・・・・・
今のリオンと、自分が手掛けたJYF-31なら勝てそうな気がする。
前回負けた雪辱を晴らせるし、今自分に出来る事は・・・・・
自分の我が儘に付き合ってくれるリオンを最大限にサポートする事。
可変戦闘機の未来のために、リオンのためにも・・・・・・・
闘志に燃えるリオンを支えると、アイシャは決心した。
「では大気圏突入試験を開始する、目標はニューエドワーズ基地。両機の成功を期待する。」
翌日から試験が始まった。
最初の試験は大気圏突入し、ニューエドワーズ基地に向かう事であった。
結果はセレインのVF-19アドバンスに負けたが・・・・
他の試験はJVF-31の最新鋭的技術を駆使し、優勢に持ち込み。
様々な試験の結果を経て・・・・・・・
「正式採用候補と決めるのは、JYF-31。」
勝者はリオンとJYF-31。
決めては、20年前の設計が原因と・・・・・
リオンとJYF-31が上手く組合わさった事によるこの結果・・・・・を受けて
アイシャはエドワルドと共にYF-31を作り・・・・・短期間のうちに完成させる事を決める。
アイシャ「2種類作りましょう。」
前回の失敗とリオンの成果で、2種類のVF-31が計画され。
カイロス型とジークフリード型の開発がこの試験飛行の結果からスタートした。
思考錯誤の上、VF-31はA型が2063年にロールアウトし先行・・・・・
地球本国軍と、ケイオスなどに最優先に配備された。
セレイン「中々いい娘、アドバンスもいいけど。こっちもいいわ。」
アイシャ「気にってもらえて光栄です。」
セレイン「いいえ・・・・A型の1機のサンプルをこちらで貰うのはありがたいです。」
量産化したカイロスは新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団に引き渡された。
選ばれなかったが、少数生産されたYF-19アドバンスを運用する第1試験飛行団の中で・・・・
受領した一個小隊分のカイロスは今では隊員達に物珍しい物を見るように見られ。
カイロスに乗るパイロットは周りから羨ましいがられる。
セレイン「ところでさ、彼はどうなったの?」
アイシャ「えっ・・・・・・彼って?」
セレイン「リオン榊よ、今どうしてる?」
セレインはアイシャにリオンの事について聞いた。
リオンの事を競合相手であるセレインから言われたアイシャは顔を赤くする。
まさか・・・・・セレインはリオンの事を好きになったのではないかと・・・・・
今の状況に物凄く焦るアイシャ。
ミーナとかいろいろな女性がいるのに、更に増えるなんて・・・
セレイン「あのね、顔を赤くしているけど恋に関してじゃないから。悪いけど、彼・・・私のタイプじゃないから。」
アイシャ「あはははははそうなんだ。」
アイシャの考えとは裏腹に、セレインはリオンの事が好きではなかった。
思わずセレインの言葉に、アイシャは失笑する。
セレインが気になるリオンは・・・・・・
「ケイオスの部隊、最新型のカイロスか羨ましいな。」
「アイシャと言う人、ケイオスに転職したらしいぜ。しかも、ウロボロス支社ごとだ。」
リオン「お前らももうすぐBからカイロスを受領するんだぞ、そんなに慌てんな。」
リオンの苦労が報われ、カイロス初期生産型が配備される事が決まった。
当分は厄介な事をする事はないと、リオンは安心するが・・・
その後、プライベートの面で厄介な事をアイシャから持ち込み。
リオンの胃を痛めるほどの戦いが起ころうとは、この時のリオンは知らなかった。
【ゲストキャラクター】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/6f/5581de86f5c81f9d2e97b55a48b07ce0.jpg)
セレイン・フルペラット
【種族】
ゼントラーディ系地球人3世
【性別】
女性
【所属】
新統合宇宙軍地球本国軍第1試験飛行団
【生年】
2038年
【階級】
中尉
【イメージ声優】
相沢舞
【解説】
ゼントラーディ系地球人3世の女性士官。
コミリア・マリア・ジーナスの長女アテナ・マリア・シーンとは士官学校の同期。
実戦部隊に最初所属し、ギャラクシー船団非恭順部隊討伐に参加。
小隊長を経験した後、地球へ召喚。
月面アポロ基地所属第1試験飛行団に所属した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/98/5d8f76f6d1daef644ab442969c33a15d.png)