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建築のカタチと佇まいのデザインにも
色々と思考の手法がありますよね・・・・・。
家を設計するにあたっての一番の要とは、
カタチをデザインする事ではなくて
その場所を生み出す「空気」を計画する事です。
それは、カタチ(床・壁・天井)で囲われた
空っぽの部分にある「空気」の
感触・手触りが、どう住まい手と
共振するかということの検証です。
住宅の中で繰り広げられる
「場面」とか「風景」「状況」といったものこそ、
実は人の最奥の心の襞を生々しく
触ってくるなにかです・・・・・。
この「(目に見えない・手に取れない)空気を計画する事」は
いつも本当に大事に丁寧に考えています。
それが「暮らしの時間」を左右しますから。
魚が濁った水では生きられないように、
人も濁った空気ではうまく生きられないのと
同じことだと思いますよ。
そんな感覚はありますよね、皆さんにも。
つまり大切な住まいの設計とは、
そういう事なんです・・・・・・・。
カタチとしての家、玄関、LDK、
リビング、ダイニング、キッチン・・・・。
廊下、階段、吹抜け、ホール、
書斎、DEN、寝室、ファミリールームではなくて
空間・・・・空気の存在をどのように生み出すのかを
考えるそれぞれの「部屋」の構成で
あるように・・・・・設計を考えていますよ。
考え方が大切。
その暮らしのシーンを生み出す設計の手法にも
イロイロと「レトリック」も存在しますが、
単純に「レトリック」だけで成立しないのが
建築だったりするんです・・・・・。
そこに住んだとき、「カタチ」そのものより
「空気」に存在感が出てくるような、
そんな「状態」を感じさせる
家の持つ意味は大きいですよね。