奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

暮らしの幅と家時間の環境を上質にデザインする暮らしの設計、アウトドアリビングや半屋外の環境をよりよく、週末住宅やリゾート、別荘のような暮らしのシーンを間取りと家具の工夫から。

2024年11月15日 | 設計の事デザインの事

高級住宅・モダンな家を

考える前に

知っておきたい

プラスの効能を生み出す

暮らしの趣について。

※アウトドア家具のある暮らしの提案

 

屋外家具の魅力とメリット

ベランダやバルコニー、

手入れ次第で

自宅リゾートにという考え方。

 

「家具は屋内に置くもの」という

固定観念にとらわれずに

家の外にも

目を向けてみること。

 

旅行先のホテルで、

プールサイドのソファに

寝ころんで

過ごしたことが

あったりしませんか?。

 

あのソファなどは

屋外家具と呼ばれるものです。

 

屋外家具の歴史は古く、

最近では

巣ごもりや

家時間の充実などにより

自宅で過ごすという

提案の中に

アウトドア家具も

種類が豊富になりました。

 

自宅の屋外設備を

家具でグレードアップして、

リゾート風にすることも

比較的可能になりました。

 

屋外家具の素材の特徴

雨、風、

紫外線にさらされるため、

屋外家具は

ダメージを受けやすい

環境にあります。

 

屋内での使用を

想定された家具を

ただ外においてしまえば、

金属は雨で錆び、

木材は腐り、

樹脂は分解されて

時間とともに

ボロボロになってしまいます。

 

屋外家具に

よく用いられる

アルミ素材は、

アルマイトという方法で

「アルミを守る」錆びを作ります。

 

リーズナブルで

一定の強度がある鉄も、

屋外家具に用いられますが、

錆に弱いため

対策が必要です。

 

木製の家具に

採用されるのは

ボートにも使われる

チーク材が多く、

樹脂製品に関しては

紫外線対策を

施されたものが

販売されています。

 

屋外家具のメリット1
「特別な時間を過ごせる」

ダイニングキッチンで

食べるのもいいですが、

開放感のある外で

食事をするの

環境や間取りプランによっては

いいものです。

 

レストランやカフェでも、

テラス席のほうを

好まれる方もいます。

 

屋外用家具を

ベランダやバルコニーに設置し、

ワインを傾ければ、

特別な時間を楽しめるのです。

 

単調になりがちな

生活の中に、

青空の下で食事をしたり、

談笑をしたりするのは

贅沢な楽しみ方だと思います。

 

地域によっては

天気のいい夜に

外でお酒を飲みながら

星空を見る楽しみ方もできます。

 

屋外家具のメリット2
「部屋に広がりが生まれる」

リビングのすぐ隣に

屋外家具を設けるだけで

空間が広がります。

 

実際に屋外家具と

屋内を仕切っている

掃き出し窓(テラス窓)を開ければ

設計次第で

ひとつの空間になる事も可能です。

 

掃出し窓を閉めていても、

カーテンを閉めなければ

視覚的な広がりを

感じることが出来ますから。

 

屋外まで部屋が

つながっているような

感覚になるのも魅力です。

 

リビングと庭、

つながった空間が生まれれば、

屋内にいながら

更に開放感が生まれます。

 

屋外家具のメリット3
「狭い部屋でも家具を置けばスペースは広がる」

ベランダやバルコニーに

室外家具を設置すれば、

その分、

室内にスペースが

生まれます。

 

ベランダやバルコニーを

有効活用したいという

ニーズにも最大限

応える事が可能になります。

 

室内に仕事デスクを

設置したいけれど、

十分なスペースがないという

ケースでも

そういった

中と外の関係性を

考慮する事で

室内と室外の程よさを

生み出すことが

出来るようになります。

 

リモートワークの場合

ある意味

外の空気を感じながら

自宅で仕事をするのも、

気分転換になるものです。

 

屋外家具のブランド

屋外家具にも

世界的に評価されている

ブランドがあります。

 

屋外家具選びの

ご参考にしてみてください。

DEDON(デドン)

ドイツ北部の

リュネブルクに

本社を置く企業です。

 

革新的な素材と

芸術的なセブの

クラフトマンシップや

世界的なデザイナーが

融合して

作り出されているのが特徴で

屋外家具に革命をもたらした

という評価を得ています。

 

デドンファイバーという

高密度ポリエチレンは

紫外線に強く、

屋外の厳しい環境への

耐久力がある素材です。

 

ドイツの自社工場で生産し、

色調やテクスチャーや

触感にもこだわり、

高級感あふれる

屋外家具を生み出しています。

 

TRIBU(トリビュ)

トリュビュは

ベルギーの屋外家具ブランドで

創業して約50年の

歴史を誇ります。

 

屋外家具ブランドで

初のミラノサローネに

出店した

屋外家具ブランドです。

 

屋外家具も

室内の延長線上という

考え方を持ち、

モダンで洗練された

製品を作り出しています。

 

快適性を確保しながら、

シンプル、

ナチュラル、

ミニマルという

デザイン性も魅力です。

 

屋外使用でも

耐えられる素材にこだわり、

世界中から

トップクラスの

品質のものを探していますが、

新素材の開発にも

取り組んでいます。

 

FERMOB(フェルモブ)

ルーツは

19世紀ともいわれる

フランスの

金属製屋外家具メーカーです。

 

24色のバラエティ豊かな

カラーリングから

選択できます。

 

シーズンごとに

花や果実から

錆のような無機的な

カラーのデザインを

発表しているのが

魅力です。

 

チェアやテーブルなど、

華やかにもできますし、

アクセントとしても

差し色で使えます。

 

金属の多様性を

活かしたデザイン性も

評価が高くて、

細い線と

装飾性の高さも特長です。

 

TUUCI(トゥウチ)

アメリカマイアミに

本社がある

プレミアムパラソルブランドです。

 

トゥウチの特長は

スタイリッシュなデザインで

オリジナリティが

溢れているところにあります。

 

ですが1番の魅力は

高い品質です。

 

フレームや天幕も

耐久性に優れた素材や

構造になっており、

パーツの交換もできる

柔軟性があります。

 

短期ではなく

長期使用に耐えられる

パラソルです。

 

ARFLEX JAPAN RODA
アレフレックスジャパンロダ

ロダは1990年に

イタリア北部の

ヴァレーゼで生まれた

アウトドア家具ブランドです。

 

2004年に

ロドルフォ・ドルドーニが

メインデザイナーになり、

室内と屋外の融合と

生活空間を表現する

IN and OUTを考え出しました。

 

色調はシーンを選ばず、

厳しい環境でも

耐えられる機能性が誇ります。

 

アウトドア家具ブランドらしい、

耐久性と

劣化しづらい家具は

長期的な使用にも

耐えられるのです。

 

NICHIESU DEDON
(ニチエス デドン)

1990年ドイツで生まれた

アウトドアリビングブランド。

 

ブランドのテーマに

裸足のラグジュアリーの実現を

掲げています。

 

ラグジュアリー空間は

繊細でユニークな

アイディアにより

数々の製品

生み出してきました。

 

ポリエチレンファイバーや

アルミのボディと、

フィリピンの職人による

手編みのロープ材の

仕上げが特長です。

 

品のある

カラーコーディネートも

ポイントで、

リゾート感あふれる

アウトドア家具を

提供しています。

 

Cassina FENC-E NATURE
カッシーナ フェンスネイチャー

 

カッシーナの

アウトドア家具でも、

フェンスネイチャーソファーは

リゾート感あふれる

ソファです。

 

自然と調和しつつも、

高級感を演出してくれます。

 

チーク材の

ソファの座り心地の快適さや、

2段階調整ができる

バックレストなど、

機能性の高さも

ポイントです。

 

同シリーズの

チーク天板の

ローテーブルとの

組み合わせで

よりリゾート感が増します。

 

モダンでラグジュアリーな

雰囲気を作りたいなら

選択肢に入れたい

ソファのひとつです。

 

屋外家具の歴史

屋外家具の歴史は古くて、

1860年頃の印象派の画家、

マネの音楽会の作品にも、

外に置かれた椅子に

多くの人が座る光景が

描かれています。

 

椅子は曲木で装飾的ですが、

可能にしたのは

産業革命による

蒸気と鉄です。

 

19世紀末には、

フランスのフェルモブ社の

前身である企業が

カタログを出しています。

 

様々な事情により

屋外家具の歴史は

一旦ストップしますが

再度、

先端素材開発は活発化して、

アルミとプラスチックが誕生し

鉄より軽くて強いアルミは、

戦後、建材や家電製品や

自動車などに

採用されるようになりました。

 

リーズナブルな価格で

大量生産できる技術が発展し、

屋外家具での利用も広まります。

 

パイプとアルマイト技術により、

錆びにくく

軽くて運びやすくなったことは

屋外家具にも

よい影響を与えました。

 

現代的な

プラスチックの屋外家具も、

インジェクション成型、

ブロー成型、

押出成型と、

多種多様な加工法を採用でき、

デザイナーの表現を

反映しやすい点、

比較的安価で

大量生産できて

メンテナンスも楽な点から

屋外家具の素材として

主流となっています。

 

ただ、

普及しすぎたことで

チープ・人工的という

イメージにつながり、

人気はチーク材、

金属フレームに

樹脂技術を活かした

職人による

編みファニチャーと

主流は移っています。

 

様々な歴史的な背景もありますが

暮らしの近い距離感に

アウトドア家具は

存在するようになっています。

 

間取りや建物の配置プランを

計画する前に

暮らし方のイメージとして

屋外家具

アウトドアファニチャーを

暮らしの空間に取り入れて

過ごす場所の価値と

暮らしの趣を

高めてみませんか?。

 

家具から居心地も環境も

らしの趣を丁寧に。

 

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やまぐち建築設計室■
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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