毎日の暮らしを
美しくデザインする
キッチン周辺や家事動線を考えて
リフォームで後悔しないための
間取り変更の意味・・・・・。
※ホテルライクをイメージした変則的なⅡ型キッチンレイアウト・キッチンハウス展示事例
キッチンは、
日々の食卓を支え、
家族の時間を育む
大切な空間です。
使い勝手はもちろん、
家全体との調和を図りながら
快適性を高めるには、
間取りとレイアウトが
大きく影響します。
キッチンの選択肢にも
いろいろあるのですが
大切なのは家事動線と
キッチンでの作業内容
そして間取りとの価値融合。
そういった意味でも
代表的なキッチンレイアウトの特徴と、
リフォームやリノベーションにおける
留意点を少し書いてみたいと思います。
※よくお問い合わせをいただく変則的なペニンシュラ型レイアウトでのキッチン事例
※よくお問い合わせをいただく変則的なペニンシュラ型レイアウトでのキッチン事例
キッチンについての「お問合せ」で
blogやInstagramなどを通じて
ご相談をいただく事もありますので
ぜひ、
リフォーム計画等の
参考になさってください。
キッチンレイアウトの基本形──6つのプラン
- Ⅰ型キッチン
シンク・コンロ・作業スペースが
一直線に並ぶ、
最もシンプルなレイアウトです。
限られた面積でも導入しやすく、
動線が単純で
扱いやすいのが利点。
一方で、
横長のため端から端まで
移動が必要になり、
調理時の癖や使い方によっては
家事の作業効率が
下がる場合があります。
また、
オープンに見せる設計の場合は
手元や調理器具が
視界に入りやすく、
空間の見せ方にも独自目線が必要です。
- Ⅱ型キッチン
Ⅰ型キッチンを
2列に配置したスタイルで、
シンクとコンロを
分けることで
作業スペースを広く
確保できます。
調理器具が多いご家庭でも
ゆとりを感じられ、
複数人での
作業もしやすい点が魅力。
ただし、
左右のスペースに分割するため、
リビングやダイニングの広さに
影響が出ることがあります。
振り向き動作が増えるため、
背後のスペース確保にも
注意が必要です。
- L型キッチン
シンクとコンロが
L字に配置されるレイアウトで、
Ⅰ型よりも
キッチンでの作業動線となる
ワークトライアングルを
コンパクトにまとめやすいのが
特徴です。
※ワークトライアングルとは、
キッチンでシンク、冷蔵庫、
コンロを結ぶ作業動線のことを指します。
この三つの機器が
バランスの取れた距離で配置されていると、
効率的に作業を進めることが
できるとされています。
L字配置の場合
複数人での同時調理も
比較的スムーズに行えます。
ただし、
L字の内角部分が
デッドスペースになりやすいので、
収納や作業台の配置に
工夫が求められます。
※システムキッチンの
商品によっては
デッドスペース部分を
改善したタイプも
発売されています。
また、
設置にはある程度の
キッチンスペースが
必要になります。
- U型キッチン
シンク・コンロ・作業台を
U字に囲むレイアウトで、
作業や収納スペースを
豊富に確保できるのが
最大のメリット。
料理が趣味の方や
本格的にキッチンを
使いこなしたい方に理想的です。
一方でキッチン空間そのものを
広く取る必要があり、
U字の角に
デッドスペースが
生まれやすい点が
課題となります。
- アイランド型キッチン
独立したカウンターを
中心に据えたレイアウトです。
開放的でデザイン性も高く、
ダイニング・リビングとの
一体感を演出しやすいのが魅力。
しかし、
シンクとコンロが分散しやすく、
作業動線が
長くなりがちです。
また、
空間に余裕がないと
導入が難しい場合もあります。
- ペニンシュラ型キッチン
アイランド型キッチンの一部を
壁面に接続したような
イメージのキッチンスタイルです。
完全に独立していない分、
比較的コンパクトなスペースでも
導入可能で、
リビング側への
開放感も得やすいのが
メリット。
ただし、
カウンターが壁と接するため、
アイランド型ほどの
フレキシビリティや
視覚的開放感は抑えられます。
後悔しないキッチン間取り変更のポイント
- 適切なキッチンサイズを見極める
キッチンの間口(横幅)や高さは、
使い勝手と快適性を
左右する重要な要素です。
間口は各メーカー商品によりますが
数センチ単位で選べる製品が多く、
冷蔵庫や食器棚との
兼ね合いを考慮して
決めるようにすると
スッキリとした空間になります。
作業台となる
カウンター高さは、
もっとも頻繁にキッチンに立つ方の
身長とリーチに合わせるのが
望ましく、
一般的には80cmから5cm刻みが主流です。
JIS規格で推奨される
「身長÷2+5cm」をカウンター高さの
目安にすると、
長時間の作業でも
疲れにくいと言われています。
※実際には作業や姿勢によって変わるので
参考程度です。
- 水回り全体の動線を意識する
キッチンは暮らしの中心にもなる
スペースだけに、
洗濯機・浴室・トイレなどの
水回り設備とも
近接配置が理想的です。
これにより
家事全般の動きが
スムーズになるだけでなく、
配管の延長工事を
最小限に抑えられ、
リフォームやリノベーション時の
費用の削減にもつながります。
水回りを分散してしまうと、
家事効率も下がり、
コストも意図せずに
増える事があります。
- 冷蔵庫の位置関係を再確認する
キッチンの使いやすさを
左右する要素として、
シンク・コンロ・冷蔵庫の
配置が挙げられます。
先にも書いたように
これらを結ぶ三角形を
「ワークトライアングル」と呼び、
動線が長すぎず、
かつ交錯しない
位置関係に
調整することが大切です。
冷蔵庫から
食材を取り出して洗い、
調理・盛り付けを行う
そういった流れに
無理が生じないよう、
通路幅や移動時の動きを
ご自身でも
十分に理解する事が大切です。
自分らしい暮らしにあわせた
キッチンのスタイルを
プランニングする事。
キッチンレイアウトは
ご家庭のライフスタイルや
空間条件によって、
最適解が異なります。
料理を楽しむのか、
時短を重視するのか、
家族で同時に利用するのかなど、
日常のシーンを
想像しながら
間取りと暮らし方に
融合するレイアウトを
検討する事が大切です。
さらに、
キッチンのみならず
水回り全般の
配置やサイズ・高さにも
目を配り、
生活動線をトータルで
イメージすることが、
後悔のないリフォーム・リノベーションを
実現する鍵となります。
ポイントを意識したうえで、
ご自身やご家族の過ごし方と
無理なく融合する
キッチンスペースをイメージしてください。
きっと毎日の暮らしを
さらに心地よく、
豊かなものにしてくれると思います。
過ごし方を意識した暮らしを
丁寧に思い描いてみませんか?
リフォームやリノベーションは
設備の更新ではなくて
新築と同じく
暮らしの環境を
よりよくするための選択肢です。
丁寧に質の良い
暮らしの環境を考えてみませんか?。
生活環境に
ゆとりを考えた
間取りと動線設計を大切に。
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