奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

土間収納、玄関収納のある暮らしで叶える快適さとデザイン性を両立した家づくり間取りとプランの秘訣、収納の魅力を最大限に、暮らしに応じて家事効率も格段に上がるように収納計画で暮らしが変わる。

2025年02月06日 | 暮らしの事イロイロ

家づくりの計画を始めると、

玄関はなるべくスッキリさせたい、

ベビーカーや

ウトドア用品を置く場所が

足りない等、

玄関収納や

土間収納の必要性を

改めて感じる方は

多いのではないでしょうか?。

※玄関横に扉で隠せるように設けた収納土間兼玄関クロークスペースの設計提案事例(ホール土間として計画)

 

実際に間取りプラン

打合せの際にも

そういった悩みも

話には出ますし、

よくDMでも

ご相談をいただくことがあります。

 

そういったご相談も

SNSでいただく事も多いので

土間収納等の件について

少し書いてみたいと思います。

 

土間収納のある暮らしの

イメージが

グッと具体的になり、

失敗しない

収納計画のポイントも

理解できるはずですので、

ぜひ家づくりや

リフォームの参考に

してみてください。

玄関回りの収納不足が

暮らしのストレスに・・・・・。

 

玄関が散らかっていると、

家全体が片付いていない

印象になりがち。

 

靴や子どもの道具、

アウトドア用品が

あふれて入りきらない・・・・・。

 

こういった

プチストレスを

解消するために、

土間収納や玄関収納が

比較的支持を集めています。

 

 

ですが何でもかんでもSNSの内容を

鵜呑みにしてしまっては

暮らしとのバランスが

崩れてしまいます。

 

ご自身や家族の環境や

暮らしに対する軸に

沿っているのかどうかが

重要です。

 

土間収納が暮らしを変えるメリット

収納力アップで

玄関をスッキリできる。

 

大容量の土間収納や

玄関収納があれば、

ベビーカーや

ゴルフバッグ、

アウトドアグッズなどの

大きな荷物もまとめて

収納できます。

 

玄関が物であふれず、

比較的常にスッキリとした

印象を保てます。

 

室内への汚れ

湿気の侵入をブロック出来る。


土や泥がついた靴、

濡れたレインコートなどを

そのまま玄関脇へ置き、

室内には持ち込まない・・・・・。

 

これが土間収納の

大きな利点。

 

外と内の中間領域として

機能することで、

掃除や手間も

軽減しやすくなります。

 

生活動線がスムーズになる。

 

玄関から

土間収納を経由して

キッチンやリビングへ

アクセスする

ウォークスルータイプ

間取りを調整すれば、

買い物帰りの重い荷物や、

子どもが泥だらけで

帰ってきた際の

室内での移動が

劇的に改善します。

 

失敗しない土間収納を

作るための事前準備・・・・・。

 

収納したい物を

リストアップすること。

 

失敗の原因として

もっとも多いのが、

何をどれだけ

収納するのかを

明確に出来ない場合かと思います。

 

サイズ感・使用頻度が違う

アイテムを

同じように詰め込もうとすると、

あとで「入らない」

「取り出しにくい」という

トラブルが発生します。

 

毎日使う靴や傘、

通勤カバン。

週末に使う自転車、

アウトドアグッズ。

年数回だけ出番のある

季節モノやイベントグッズ。

 

参考ですが

上記のように、

利用頻度や大きさ

重さを踏まえて

事前にリストを作り、

優先度を考えておくことで

随分計画性が変わります。

 

土間収納の広さと

間取りタイプの検討・・・・・。

 

土間収納を

どの程度の広さにするかは、

家族構成やライフスタイル、

趣味によって

大きく左右されます。

 

一般的には1~2畳が

目安かと思いますが、

アウトドアやDIYが趣味

靴のコレクションも多い方は

少なくても

3畳以上のスペースを

確保することもあります。

 

ウォークインタイプ・・・・。

玄関ホールの隣に

収納空間を設け、

扉を開けて直接入る形式。

 

外からの目線を遮りつつ、

かさばる荷物を

しっかり隠せるのが

特徴です。

 

ウォークスルータイプ。

土間収納を

通り抜けることで

玄関から別の部屋

(キッチンやリビング)へ

移動できる間取り。

 

生活動線をスムーズにしたい方、

荷物を整理してから

室内に入りたい方には

最適かと思います。

 

可動棚とフックで

柔軟性を高める・・・・・。

 

土間収納は、

靴だけでなく傘やコート、

スポーツ用品など、

サイズや形が異なるアイテムを

収めるスペースとして活用する

場合もあります。

 

そのため、

可動棚やハンガーパイプ、

フックなどを取り入れ、

あとからレイアウトを

自由に変更できるように

計画しておくと

ライフスタイルの変化時にも

対応が出来て便利です。

 

重い物は下に、

軽い物は上に・・・・・・。

頻繁に使う物ほど

取り出しやすい位置に。

こうした原則をもとに

間取りと暮らしに融合して

収納計画を立案しておけば、

使い勝手のよい

収納空間を

実現しやすくなります。

 

土間収納で失敗しないように。

収納容量が足りない・・・・・。

ゴルフバッグを

入れようとしたら

高さがギリギリ。

ベビーカーを収納したいのに

奥行きが足りない等、

実寸を甘く見積もってしまうと

後悔に繋がります。

 

対策として・・・・・。

 

収納対象のサイズを測る

幅・奥行き・高さを

メジャーで実際に計測し、

プラン段階で反映させる。

※僕が随時ブログで伝えてる家具や家電の考え方と同じです。

 

通路幅に余裕を持たせる。

扉を開けたり

荷物を持ち運んだりする

人の動作を考慮し、

最低でも60cm以上

ベビーカーや

車椅子を通すなら75cm以上の

通路幅を確保すること。

 

湿気やカビが発生するという事。

土間は外気との温度差が大きく、

湿気を溜め込みやすい場所です。

 

換気設備や小窓がないと

カビや悪臭の原因になります。

対策・・・・・。

換気扇と窓で空気を循環。

自然換気・機械換気の

両方を取り入れる。

 

断熱材・防湿対策。

壁や床に断熱材を施工し、

結露を予防。

 

除湿剤や防カビ剤の常備。

シーズンごとに取り替え、

定期的に風通しを。

 

手入れ・掃除の手間がかかる。

土間収納は

泥や砂がたまりやすいため、

定期的な掃除が欠かせません。

 

仕上げ材を考慮しておくこと。

対策・・・・・。

掃除しやすい床材を選ぶ。

タイルやモルタル仕上げ、

水掃除が出来るように

防水対策と排水口を設けるなど。

スリッパやサンダルを常備。

靴を脱がずに土間で作業できるようにする。

 

水洗い可能な構造。

ホースをつないで

洗えるようにすると

格段に土間の掃除が楽になります。

 

玄関やリビングが狭く感じる。

土間収納にスペースを

割きすぎてしまうと、

玄関ホールや

リビングの広さを圧迫します。

 

対策・・・・・。

プラン全体のバランスを考慮。

LDKや玄関ホールの広さ、

居室数との兼ね合いを重視。

 

視線をコントロールする。

透過性のある

パーテーションや

格子戸を使い、

閉塞感を軽減する計画。

 

オープンと

クローズドのメリハリ。

 

敢えてオープンな

土間スペースを設け、

圧迫感を軽減する手法もあります。

 

デザインやプライバシーの問題。

玄関収納が丸見えだと、

ごちゃつきや

生活感が

来客時に気になる

ということもあります。

 

対策・・・・・。

扉やロールスクリーンで目隠し。

必要に応じて

サッと隠すことができる。

 

玄関との段差や

仕切りを工夫・・・・・。

 

土間収納部分だけ

視線をカットし、

玄関を見栄え良く保つ。

 

照明や色使いを工夫。

収納内部も

デザインの一部と考え、

アクセント照明や

統一感のある

カラーリングを取り入れる。

 

湿気対策と

メンテナンスを

徹底する・・・・。

 

奈良の気候と土間収納。

奈良は夏は蒸し暑く、

冬は冷え込みが厳しいため、

外と室内の温度差が

大きくなりやすい地域です。

※奈良県は北部、北東部、中南部、南部でも相当異なります。

 

玄関や土間で発生する

結露とカビを防ぐには、

適切な断熱・換気設計が不可欠。

 

換気扇・小窓・通気口のフル活用。

機械換気×自然換気の

ハイブリッド計画・・・・・。

 

気候に合わせて

必要な量の空気を

入れ替えられるように。

 

ドア下に通気のための隙間。

空気の流れをつくり、

湿気がこもるのを防ぐ。

 

仕上げ材と収納材の選び方。

吸放湿性の高い壁材。

珪藻土や漆喰など、

自然素材を活用・・・・・。

 

防湿加工された棚板・扉。

木材や合板でも、

防湿・防カビ処理を

施したものを選ぶ。

 

耐水性・防汚性に優れた床材。

モルタル、タイル、

洗い出し仕上げなどを採用。

 

日々のメンテナンスがカギ。

除湿剤や防カビ剤を

定期的に交換・・・・・。

 

ドアや窓を時々開放して換気。

泥やホコリを見つけたら

こまめに掃き掃除。

 

こうした日常の

ンテナンスを

習慣づけることで、

土間収納の清潔感と

機能性を

長く保ちやすくなります。

 

デザイン性と使い勝手を

両立させるコツ。

 

見せる収納なのか

隠す収納なのかを選ぶ・・・・・。

 

土間収納には大きく

「オープンスタイル」と

「クローズドスタイル」の

2パターンがあります。

 

どちらが良いかは

ライフスタイルや美意識次第です。

 

オープンスタイル。

アイアンラックや

木製棚で見せる収納。

 

アウトドアグッズや

DIY道具をインテリアの

一部として飾り、

個性を演出できます。

 

クローズドスタイル。

引き戸やロールスクリーンで

サッと目隠しをする。

 

突然の来客にも対応しやすく、

生活感を出したくない方に

おすすめです。

 

照明とコンセントの配置で

使いやすさも・・・・。

 

足元や壁面を照らす間接照明。

夜間に荷物を

取り出すときも

明るく見やすいように。

 

動作センサー式ライト。

両手がふさがっていても、

自動で照明が点くので便利です。

 

コンセントの設置。

電動自転車の充電や

掃除機の使用、

靴乾燥機など

想定用途を明確にしておくことで

部屋の柔軟性も変わります。

 

素材や色で

玄関との一体感を演出。

 

土間収納だけが

浮いた印象にならないよう、

床材や壁材の色味

質感を玄関ホールと

統一すると

全体的に落ち着いた

雰囲気に仕上がります。

 

土間収納の活用としては・・・・・。

ペットのケアスペースを兼ねた

土間収納。

愛犬や猫の足を洗える

小さな洗い場や、

ペットシートや

餌のストックをまとめて

収納できる棚を設置。

 

泥が室内に入りにくく、

ペット飼育と衛生管理が

ぐっと楽になります。

 

ガーデニング&DIYの作業コーナー。

庭いじりやDIYが趣味の方には、

土間収納内に

作業台を置いておくの

がおすすめです。

 

園芸道具や

工具をすぐ取り出せるので、

家事や他の作業の合間にも

サッと趣味を楽しめます。

 

季節ものやスポーツ用品の収納。

キャンプ用品、

クリスマスツリー、

夏祭りの浴衣セットなど、

年に数回しか登場しない

アイテムを

一ヶ所にまとめて管理ができます。

室内収納を圧迫することなく、

次の出番まで

出し入れもスムーズです。

 

子どもの遊び場、

汚れ対策スペース・・・・・。

外で遊んだあと、

スポーツや部活の後、

汚れのついたままの

靴や服をそのまま

室内へ持ち込まず、

土間収納で洗って

着替えられる環境を整えれば、

リビングの汚れが激減します。

 

そのような環境下での家庭では

非常に重宝します。

※将来の環境変化も視野に。

 

土間収納がもたらす快適な未来。

土間収納や玄関収納は、

単に荷物を多くしまうスペース

ではありません。

 

外の汚れや湿気を

コントロールし、

室内をいつでも清潔に保つ。

 

ベビーカーや

アウトドア用品など、

大型の荷物をスマートに

管理ができる。

 

玄関まわりをスッキリ見せ、

おしゃれなインテリア演出も可能。

 

これらのメリットを

最大限に引き出すためには、

「何を収納したいか」

「どのぐらいの広さが必要か」

「どのように換気・防湿対策を行うか」

などをしっかり

検討することが大切です。

 

とくに奈良のように

四季ごとの気温差や

湿度変化が大きい地域では、

断熱・換気などの

要素を盛り込んだ

設計が不可欠。

 

日常のちょっとした

ストレスを解消しつつ、

家の中の衛生環境や

デザイン性を高める意味でも、

土間収納の導入は

非常におすすめです。

 

ライフスタイルと

将来の変化を見越しながら、

機能美と居心地の良さを

両立させる家づくり・・・・・。

 

玄関まわりが整えば、

家族みんなの毎日がもっと

快適になると思います。

 

ぜひ、

土間収納や玄関収納の

可能性を

この機会にご検討ください。

 

家づくりを進める中で

実際にどの程度の

スペースが必要なのか分からない。

 

湿気や断熱の対策は

どうすればいいのか?

など、

疑問や不安も

出てくるかと思います。

 

玄関収納や

土間収納の計画を含めた

暮らしの

トータルプランニングは

生活の状態を見直す事から

始まります。

 

先ずは暮らしの中身を

紐解く事から

丁寧に家族と話し合い

理想と現実のギャップを

確認する事が重要です。

 

暮らしの現実を精査したうえで

最適解をどのように

見つけるべきなのか?。

 

家造りを機会に

暮らしの中身を

丁寧に紐解いてみませんか?。

 

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やまぐち建築設計室
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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