奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

家造りと安全性と日常の暮らしの周辺について、日頃から気を付けて意識しておきたい塀の事、地震の度に建物の構造や耐震補強と同じように繰り返される塀の報道など。

2024年11月03日 | 暮らしの事イロイロ

ブロック塀は

街中の至る所にあります。

 

このブロック塀の倒壊により

地震で

人が亡くなってしまうケースもあります。

 

地震や災害の度に

建築関連の規定や制度は

改正されていきます。

 

周辺に存在する建築や

工作物などは基準があり、

改正されるなどして

現在に至っています。

※建築申請メモ・組積造補強コンプリートブロック造の塀

 

ブロック塀の法律を

少しだけ記載すると、

・高さ2.2m以下

・長さ3.4m以内ごとに控壁

・基礎の規定

・配筋の規定

・壁厚の規定

 

上記などがあります。

 

ちなみにブロック1つの大きさは

高さ20センチ、幅40センチです。

なので、積んである数、

並んでいる数で

大体の長さはわかります。

 

僕は過去に定期報告という、

建築基準法に記載される調査を

幼稚園(こども園)や小学校、

中学校、公共施設や商業施設を含めて

行ったことがあります。

 

そこにはブロック塀の調査も

含まれています。

 

ブロック塀に大きい亀裂があったり、

傾いていたり、

安全上のささえ(控壁)がないというのは、

少なからずあったと認識しています。

 

指摘はしましたが、

直っているかはわかりません。

 

感覚的には、

指摘は確認しているが、

学校数の多さ、

建物の属性、

至急措置がいる箇所の優先順位、

予算の関係で

多くは後回しになっているような

気がしています。

 

法律上の調査や

たまたま改修設計などが

行われない限り

基本的には自発的に

改修を行う事は少ないように思います。

 

危ない塀の持ち主が

補修・改善する以外は

直りません。

 

地震の被害などで

倒れている画像は

皆さんも

よくご覧になられるかと思います。

 

意識して道路を歩くと

様々なところに

ブロック塀がありますが

管理の状態も様々で

塀の水平方向に

ひび割れがあったり

傾いていたりというケースも

よくあります。

 

街中にはそういう箇所が

たくさんあります。

 

通学路の危険調査などでも

よく行っていましたが

意識できるならば

自分の通る道路などの

チェックをしておく方が

良いかもしれません。

 

1.2m以上(6段以上)高さがある塀の

ブロック8個以内に控壁があるか?

ひび割れなど発生していないか?

 

ブロック塀が自宅にある方は、

上記法が守られているのかの

確認も必要ですね。

規定を知らない業者さんが

工事を行っているケースも多いので。

逆に施主・依頼者側が

コスパ・タイパと言われる

内容を優先して

無理やり・・・というケースも

少なくないようです。

 

塀が崩壊する事で、

ブロックが道を塞ぎ

避難に支障が出る恐れもあります。

 

ブロック塀付近にいる人の命を奪

う可能性もあります。

 

地震に対して

家も暮らしもそうですが、

自宅周辺の危険個所なども含めて

少しでも

備えておくことは

大切だと思います。

 

家造りだけに限らずに

日頃から「暮らし全般」の

安全性も意識する事を

大切にと思います。

 

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 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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