日本の心・さいき

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ベッドサイドラーニング・・・

2014-09-30 10:05:30 | Weblog
 40年余ほど前にもなりますが・・・私が医学部生の時、外部から来た(教育に熱心な)講師の先生が、「ドイツ式に、独りの講師が多くの学生の前で講義する何て、もう、時代遅れ!・・・今からは、アメリカ式に、少人数で、ベッドサイドで、ティーチングでしないといけない・・・つまり、ベッドサイド・ティーチングで・・・」って感じで言われていましたが・・・。
 つい最近、当病院での研修に来ていた(自治医大の)医学生に尋ねると・・・→、「今は、ベッドサイドティーチングと言いません・・・ベッドサイドラーニングと言います・・・」とのことで、今の医学教育では、学生が主体的に勉強して、それに講師がそれを確認するって感じで・・・教育は、受け身でなく、あくまでも、生徒自身の頭で考えさせて、生徒中心で・・・講師からの一方的な教えではないんですね・・・。
 それに、6年間の内、後半の4年生と5年生では、全く講義がなくて、ベッドサイドラーニングばかりとのことですが(←最後の1年間は、講義があって、国試の為の勉強?!)。(←大学により、多少の違いはあるでしょうが・・・今は、解剖実習が1年生から始まって・・・昔、3年生から解剖実習があったり、ポリクリが5年生の後半からあったことを考えると、何か、浦島太郎って感じの教育だったんですね・・・)
 大学生の時、講義に来た(内科のある講師の)先生が次の様に言われていましたが・・・「大学は、研究と教育と臨床の3つがある。その中で、私の場合、研究が一番いい。マイペースで出来るから。次が、教育で、これも、何とか、マイペースで出来ます。しかし、臨床はそうは行かない。患者さんのペースに合わせないといけないから、大変です・・・」と。
 日本の大学の医学部では、研究に一番力を入れている感じで・・・夜、遅くまで張り付いて研究している人も多く・・・動物実験などをしていると、それなりに大変です。
 大学では、立派なペーパーを書いていないと、居づらくなる感じで・・・立派なペーパーを書いて、著名な雑誌に載ると、それなりに誇らしく居れる感じになっているみたいですが・・・?!
 地方の救急病院などでは、研究よりも臨床が中心となります。学会発表も、臨床の症例などを中心に発表しているケースが多いと思われます。
 ドクターによっては、研究が大好きな人、臨床が大好きな人、いろんな人がいます。私の様に、臨床以上に教育が好きって感じの人、あまりいないみたいですが・・・(私の場合、講義内容も試験問題も、毎年、それなりに少しずつ変えていますが・・・)・・・周りから、珍しい人何て感じで言われることもありますが・・・?!(若い時は、沢山の症例のスライド写真を沢山撮っていましたが、今は、プライバシーの関係で、無理ですね・・・!)
 10月の講義予定は、看護学生の2年生に、小児科講義2回(15回の内、最後の2回)、1年生に、統計学となっていますが・・・。(←講義の2~3日前に、その都度、資料を配っていますが・・・)

 今日(9月30日)も、私の小児科外来に、上天草看護専門学校の3年生が、(1人か2人で)小児科実習に来ていますが・・・。

http://www.cityhosp-kamiamakusa.jp/kangaku.html 

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