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救急の日の雑感

2007-09-10 10:21:30 | Weblog
  平成○○年9月9日の救急の日、○歳の男の子が後頭部打撲でその部位が膨隆し、早朝来院した。顔面蒼白、打撲直後には足がふらついていたとのこと。CT、頭部レントゲンにて正常で、ホットしたのもつかの間、嘔吐多量にあり、頭痛も激しい、直ぐに当院のICUに収容。SpO2が90以下まで下がる。酸素を与え、ステロイド剤のデカドロンを入れて、脳浮腫軽減をする。しばらくすると、眠った状態になる。徐脈なく、心音強くないことより、経過良好と判断する。昼過ぎにパッチリと目が覚める。膨隆部位のみ痛いと言う。夕食も半分摂る。翌日の早朝、著変なにので退院とした。
 同じ救急の日、16:00過ぎに○歳の女の子が喘息で来院、1時間近く掛けて山を越えて来ている。吸入し、200ml点滴し、少し改善した所で一抹の不安を抱きながらも(入院の用意をしてないこともあり、深夜ひどくなれば入院の用意をと言って)帰す。心配が適中し、翌朝1:30分に来院、急いで自家用車でゆられながら山を越えた来たせいもあるのか、嘔吐して顔面蒼白(ネオフィリンは投与していない)。SpO2も90を切っている。呼吸音小さい。大発作と判断して、直ぐにICUに入院。アスプ一ルの持続吸入、酸素、ステロイド剤など使用、一応落ち着いて病院を出たのはちょうどその1時間余後。
 片田舎でも、数は少ないが、やはり本当の小児の救急はしばしばある。直ぐに1日だけでも入院させて様子を見ることの意味、とても大きいと思われる。


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