日本の心・さいき

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イランって?!

2007-04-22 20:01:01 | Weblog
  平成19年4月22日の熊本日日新聞の読者のひろばには、次の様な声があった。
 (原文のまま)
 前○慎○(44歳)(天草市)
 かって私は中東のイランを一人で旅した。アメリカのブッシュ大統領から「悪の枢軸」と批判され、国際舞台で悪者にされている国である。旅立つ前は、そんな危険なところへ一人で行って大丈夫かと多くの人が心配してくれた。
 しかし、私を待っていてくれたのは、笑顔と優しい心を持った人々であった。反米国家なので対米ドルレ一トが極端に悪く、申し訳ないような物価であった。市内のバスが三円、喫茶店のジュ一スが五円だったのを覚えている。それゆえ、国民は容易に国外へ出ることができず、外国や外国人に興味津々である。
 世界的遺産・ペルセポリスでは数十人の女子学生が私を見つけるなり、歓声を上げて走り寄ってきて質問攻めにした。また、日本への出稼ぎ経験があり、とてもいい国だったと、流ちょうな日本語で語ってくれた青年がいた。みんな、国家と民族の歴史に誇りを持って生きている人たちである。
 六日の滞在であったが、素晴らしい人々と出会い、一度として嫌な目には遭遇しなかった。空港で出国のゲ一トをくぐる時、涙ぐんだほどである。誰もがあこがれる世界の観光地で、すりや盗難の被害に遭い、幻滅した人も多いと思う。メディアから受けるその国への先入観とは恐ろしいものだ。次々と広がり、誤った世論を形成するのではないかと感じた旅であった。


  (2年前に)バンク一バ一の語学学校に(3週間)通っていた時、イランの女性が同じクラスにいて、授業の合間によく話していた(服は全く普通の姿であった)。彼女に、イランで一番深刻な問題はと尋ねると、「政治」と言い、2番目はと言うと、「政治」と言い、3番目も「政治」と言われた。トルコの様に、政教分離をするべきだと多くの人が思っているとも言われた。とてもフレンドリ一な女性であった。イラン人の日本人に対してのイメ一ジは、とてもいい様で、その女性の夫も日本人と一緒に母国で仕事をしていると言われた。
  大川市にいた時に、(日本語と英語とイタリア語とフランス語と母国語のベルシャ語が話せる)イラン人がいた。夕方利用する食堂にしばしば来ていて、その時に、よく話をしていた。彼の話では、「イランの学生は、非常にくレベルが高い。学校での学習量がすごく多いが、皆、一生懸命にそれに付いて勉強している。高校生で既に、外国の大学生並のレベルを充分に持っている。世界のどこに行っても、イランの高校生のレベルの高さに、多くの国が驚いている。」と言われた。医療の面でも、非常に高いとのこと。
  二人の話を聞いて、共に、イラン人の愛国心の強さと同時に母国に対する誇りも強く持っていると感じていた。
*イランを旅行していた韓国人の大学生からの話では、イランでは、バスが、予定の時刻よりも常に(1時間)前に来ていたとのこと(イランの人にも確認したら、そんなことが多いとはっきりと言われた)。こんな国は、アラブ圏では、イランだけらしい。バングラデシュ・インド・パキスタンの次に、注目すべき国は、イランになるかも知れないかな・・・?!

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