インフルエンザの予防接種をしたので、水泳はせずお風呂のためだけにスポーツジムに行く。
今日だけは過激な運動をしないようにとのことでしたから、でも入浴は可。
朝の冷え込みはさいたまは内陸なので日ごとに厳しくなる。
寒いと言えば大根の美味しい季節になりました。
美味しそうなぶりあらを買ったので、夕飯はブリ大根を午後から仕込中。
ついでにわが家のたった1個の柚子を収穫し、掌に乗る小ぶりのサイズの柚子丸ごと使いゆず大根に。
ブリ大根とゆず大根を仕込み終わって、ちょっと休憩の読書。
師走だからやらねばならぬことが一杯あるけど、少し息抜きの読書がしたい。
テレビドラマを録画して見ようと言う気は全くなく、時間があればひたすら読書。
好きな作家は何人かいるけど、ここ何年かはまっているのは宮本輝。
長編小説の「流転の海」第1部から第6部まで読み終わり、これで完結かと思っていたのに、読後の解説を読んで
第7部があることを知った。
いつも通っている図書館にはなかったので、ネットで調べてみるとさいたま市内の他の図書館にあることが分かりネットで予約していた。
メールでリクエスト本が届いたという知らせがあったので、図書館に行くと言う夫に依頼する。
単行本、文庫本にこだわらず、第1部から第6部まで読了。
流転の海、主人公の松坂熊吾は50歳にして初めて男の子に恵まれる。
虚弱体質な一人息子の健康な体作りのためと妻房江のために、大阪の全財産を処分して熊吾の出身地愛媛県の南宇和へ。
戦後の混乱期から昭和20年代、30年代と時代背景が懐かしく読み進める。
そして第6部の解説を読んで、魅力的で破天荒な主人公松坂熊吾は宮本輝の父親がモデルだと知りさらに興味深い。
虚弱体質の息子の伸仁、幼児期から少年期の成長を見守り、心根の優しい魅力的な子共に成長していく。
が実は宮本輝自身の子供時代と重ね合わせているのではないかな・・・
小説なので脚色はあるとしても、昭和30年代大阪に戻って来た下町の生活には驚かされることばかり。
人間への慈しみが基調にある松坂一家の第7部「満月の道」が楽しみ。
第1部から第7部完成まで31年の歳月がかかったというから驚き。
この秋読み始めたので、一気に作者の31年分を読んでしまうことになる。
まだ第7部を読みだしてはいないが、さらに第8部へと続き第9部で物語は完成するらしい。
伸仁が思春期を迎えどのように成長するのか、松坂一家のその後に興味深い。