今から55~56年前ってすごく大昔の話?
私がまだ可愛い中学生だった頃のこと、夏休みに父親に誘われて父親の友人の家族と一緒に八方尾根登山に出かけた~
その頃はロープウエーはあったけど、今みたいにリフトの設置はなかったから、ロープウエーを降りた兎平から登り始めたので
第3ケルンと八方池まで歩くのは完全な登山でした
そして今はもうない「八方山荘」がロープウエーの終点駅周辺の兎平にありました
前日兎平の八方山荘に泊まり、朝早く登り始めお昼頃には八方池には着いていたのでしょう
その時の景色の良さ、白馬連峰の眺めの素晴らしさと高山植物の可愛らしさに心を奪われて、すっかりそれから山好きになったのでした
八方尾根の第3ケルンと八方池には父親と初登山の思い出がある地点なのです
それがきっかけで大人になってからも八方尾根唐松岳登山や白馬連峰登山をしたり子供たちを連れてスキーで訪れたり
言わば私の登山の原点の地です
足が悪くなり股関節の手術をしてから、すっかり登山はあきらめたり自重していたけど
ここ数年運動をすることで筋肉が戻ってきて、手術した足が痛むこともめったにないので、少しずつ歩くことを意識し始めています
幸い夫と二人とも元気なので、旅行に行ったり軽い登山にも挑戦してみようという気になっています
いつも登山はプライベートで行くものと思っていたけど、最近観光旅行のツアーだけでなく登山のツアーも気になっていました
6月末頃今回の八方尾根登山と栂池自然園を巡るツアーを見つけたので、初めて申し込んでみました
さいたま新都心から朝7時に出発するツアーバス
途中川越に寄りお客さんをさらに乗せ、上信越高速道へ乗る

横川SAにより休憩、ここのSA特産だというピンク色のプリンを買ってみる~ 評判通りに美味しい

八方尾根の麓、白馬にはお昼ごろ到着予定なので、あらかじめ注文していた峠の釜めしが私のランチ
驚いたのは釜でなく紙質の丼だったこと、受け取ったらいやに軽いのでびっくり??
中身は変わらず美味しかったけど、釜飯ではないでしょ・・・
夫は幕の内弁当でした

12:20 ゴンドラに乗り込む
リフトを2基乗り継ぎリフト最終駅地点、 八方池山荘標高1830m出発ちょうど13時
山荘より少し下に第1ケルンあり標高1820m
以前は兎平標高1400mから第1ケルンまで登るとホッと一息つけて休憩していた記憶がある
今はリフトを2基乗り継ぎ、15分ほどで到着する、リフトはありがたい
麓の気温は36度だったけど、ここまで上がると風は涼しく気持ちよく別世界



木道が敷かれていたけど、なるべく登りはごろごろした山道を歩く (下りは木道へ)
茶色の屋根がリフトの終点駅の建物、赤い屋根が八方池山荘
ゆっくり登れど汗は流れる、気持ち良い汗
久し振りの山歩きに嬉しくて興奮気味

遥か唐松岳は雲の中、かつて若かった頃山仲間と縦走した後立山連峰もすっぽり隠れている

第2ケルン標高2005m

稜線にワレモコウが群生していて風に揺れていた (沢山の高山植物は後日まとめて)

八方ケルン標高2035m 時間13:50
昔は第1~第3ケルンまで3つしかケルンはなかったのに、ケルンの数が増えていた
遭難があるたびに場所を記すケルンが建てられているのかもしれない
道標になるケルン、記念に建てられることもあるらしい

正面は白馬槍ヶ岳の大雪渓、雪が沢山残っている
八方池から延びる木道を歩く登山者の姿
私達は八方池からの帰り道に歩くことにする~

懐かしい八方池が見えてきて感動

ここで遭難があったのか、お地蔵様が祀られていた

はるばる登って来ました、これが第3ケルン標高2080m
第3ケルンの下に見えるのが八方池
見たかった白馬連峰山頂は雲の中で残念

池に降りるためにぐるりと回り道

八方池到着14:05 あれ?ゆっくり歩いたのに1時間5分で登って来たらしい
歩行予定時間は1時間半なのに (夫が記録係で各所の到着時間を記録している)
途中写真を撮るために立ち止まった程度で休憩をしていなかったからかな
ベンチに腰掛けゆっくり25分休憩をする、風が涼しくて心地よい~
ここで見ず知らずの登山者と会話をする
午前中の八方池は雲が全くなく素晴らしい景観だったと、唐松岳に登り五竜岳に向かう途中で悪天候で引き返してきたと
唐松岳を過ぎ五竜岳に向かう稜線で強風とガスがかかり、視界が悪く足元しか見えない状態だったらしい
山は午前中は天気が良くても午後崩れることが多いから・・・
「引き返す勇気も大事ですね」と会話し先に下山していく

私達も記念撮影をしてゆっくり下山 出発14:30
次来ることがあれば、午前中に絶対登りたいな

ゆっくり下山してリフト乗り場を前に、ソフトクリームでお疲れ様!疲れを癒す


リフトを2基乗り継ぎ兎平の天空のテラスに寄る


放牧された牛たちがのんびり草を食んでいた
なんだかスイスの景色を眺めているような錯覚を起こす素敵な眺め
天気さえよければこんな素晴らしい景色が見られたのに
逆さモンブランでなく逆さ白馬連峰が・・・ いつか又リベンジしたい

お宿は栂池温泉のプチホテルでした

温泉で汗を流してから、お酒と生ビールで乾杯 ご苦労様でした~
翌日は栂池自然園を周ります