俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『ワーカーホリックの果て』

2008-06-07 21:41:40 | Weblog
朝起きると、何んと10時だった。
じじいの割りに、ここのところハードスケジュール?で疲れが溜まっていたのです。

よい天気です。そうだ!今日こそサイクリングだ!
起き上がると、ふとんに座ってすぐに思った。
5月は雨が多くてほとんど遠出をしていない。おなかは前に突き出す一方です。

朝飯を食べながら、ワイフに言うと、「おにぎり作くりましょうか、何個?」と言うから、「2個、梅干で、それにお茶1本!」、「じゃ、バナナもネ」と単語の羅列の会話です。
「温泉お風呂に行ったら?」、「じゃ、タオル」と単語の会話が続きます。

ナップザックを背負って自転車持つと、「行ってらっしゃい、気をつけて!」、笑顔でニコニコしながら、手まで振って見送ってくれました。

このように記述すると、実に仲の良い夫婦、非常に出来た「嫁」、奥さんにしたいナンバーワンみたいにお思いでしょうが・・・
ところがどっこい、30数年経った夫婦は、場面の状況とその想いは、いささか、いや、大いに異なるのです。

休みの日に一日中家にいられたら、「整理整頓が悪い、片付けが下手だ、掃除が出来ていない、洗濯物が目障りだ、テレビの番組が面白くない、お茶、飯、・・・」などと、次から次と口やかましいので、出かけてもらった方がいいらしい。

それで、精一杯愛想よく見送ってくれるのです。
いや、体よく送り出されるのです。

☆       ☆       ☆       ☆

天気晴朗そよ風を、前見る顔に受けながら、お風呂を目指しひた走る。
頭に帽子被り載せ、汗ばむ額隠しつつ、坂道越えて谷渡り、一目散に駆け抜けた。
教えてくれた温泉は、会員制のプールじゃない.
出鱈目教え送り出し、嫁は今頃お昼ねタイム、しょうがないから飯にする。

☆       ☆       ☆       ☆

公園のベンチに一人陣取って、おにぎりをパクついた。
周りはちびっ子連れの若い人たちばかり・・・なんか場違いの感が深し。
もう一個のおにぎりを食べ、バナナを食べた。

お茶を飲んで人心地ついたので、メールした。
「教えて頂いた場所はプールでしたので、風呂には入らずに帰ります・・・」と送信したら、「それはもうしわけありませんでした」と平仮名だけの電報のような気の無い返信が来た。

ふっと、周りを見渡すと、さっきまであんなにちびっ子で溢れかえっていたのに、さっとひいて静かになりました。きっとお昼寝の時間で家へ帰ったのでしょう。
子供も、オバンも一緒です。

木々を渡る風の音とカラスの鳴き声しか聞こえません。
ベンチの前を、ちょっとよぼよぼ感のある一人散歩の老人が通り過ぎました。
明日のわが身に思えて・・・


さあ、帰ろーっと、どっこいしょ!