俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『ツジキリ』

2010-02-23 18:40:49 | Weblog
小高い丘と田圃の境の山裾に沿って曲がりくねった昔からの細い道があります。

そんな道を天気の良い日などに散歩がてらに歩いています。
村というよりも、もっと小さな集落の家が数軒寄り添うように並んでいます。
いわゆる里山と呼ばれるところです。

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ほとんどの家は農家でしょう。
農閑期なので、じいさんバアサンは家の中から出て来ません。
農家の後継ぎはお勤めに、嫁さんはパートでしょうか?
子供二人は学校です。今では珍しく大所帯の6人家族です。

何故って?
軒下の洗濯物から、子供は男の子と女の子が一人づつ・・・
庭には枯葉マークの付いた軽自動車が一台止まっていて、車庫のスペースが2台分空いています。
それに、バアサンの手押し車が玄関前にありますから・・・

青い空にはトンビが浮かんでるみたいに飛んでいて、カラスが畑で遊んでいます。
車の通りも有りません。
人もほとんど見かけません。
郵便屋さんが原付バイクで通るのを一台見たぐらいです。

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うわぁっ! ビックリ!

突然、大蛇が目の前に・・・
よく見ると、藁で作った大きな蛇です。
目と舌は真っ赤な唐辛子です。背中にどこぞの神社のお札を背負ってます。

「ツジキリ」と云って、下総の国では昔から災い除けに、村の入り口の木にかかげて置くのだそうです。
厄病除け、泥棒除けとして効果抜群なのだとか。


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でっかい雑種の番犬が、こっちに向かってワンワン吠えています。
どうやら、見慣れない奴と警戒してるのです。
“怪しい者じゃございませんっ!”と言ったら、繋がれた長い鎖を目一杯引きずって来て、立ち上がって前足をジャブでも打つ様にヒステリックに本気で怒っています。

怪しい奴!・・・だと・・・  「ツジキリ」以上に怖い番犬です。  退散