四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

『東京バンドワゴン』 著:小路幸也

2016-06-21 11:32:00 | 
東京下町の古本屋「東京バンドワゴン」。
カフェも併設しながら、ここで暮らす8人家族の物語。

最後にこんな言葉が記されている。
「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ。」

ホームドラマである。
家族全員で食卓を囲む。今ではもう珍しい光景になってしまった。
こんな光景はサザエさんぐらいか。

お茶の間、そんな言葉も今では死語に近い。
でも昭和を生きてきた世代としては癒される空間なのではないだろうか。

人にはそれぞれのドラマがある。
泣くこともあれば笑うことだってある。
そこに「LOVE」がある。

読んでいてなんとなく「寅さん」の映像が頭に浮かぶ。
似ているところがあるからか。

ホームドラマ、そんな記憶を蘇らせてくれた1冊の本。
久々に面白い本を読んだ。
続編の「シー・ラブズ・ユー」も読みたくなった。


コメント
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