四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

松本零士『男おいどん』

2023-02-21 15:43:44 | 音楽
私の好きな漫画家、松本零士さんが亡くなられた。

代表作「銀河鉄道999」は、今でも心に焼き付いているアニメ。
20代のころ夢中で本も読んでいたし、毎週欠かさずテレビアニメも見ていた。
あの頃、好きな女性のタイプは? と聞かれるとメーテルのような女性と答えていた。

この「銀河鉄道999」を知る前は、『男おいどん』を夢中で読んでいた。
四畳半の下宿である「下宿館」における主人公、大山昇太(おおやま のぼった)をはじめとする若者たちの青春群像を描いた松本零士さんの初期の漫画。
 
「銀河鉄道999」とは真逆の作品だと思う。
でもここに登場するヒロインたち。
どこかメーテルと共通している部分もあるように思えてくる。
また主人公の大山昇太。
かっこいい男ではない。
ヒロインにはふられる。ちょっとどんくさくて情けない部分もある。
そこが僕としては共感を得ていたのだろう。

70年代前半。
四畳半フォークが流行った。
たまたま録音していた深夜放送のラジオ番組(たぶんミッドナイト東海だと思う)に
『男おいどん』の歌が流れてきた。
誰が歌っているか分からない。漫画のイメージをそのまま歌にしている。
何度も何度もそのカセットテープを擦り切れるくらい聴いていた覚えがある。

もうそのカセットテープはない。
夢中で読んだ『男おいどん』の本もどこかへ行ってしまった。

松本零士さんの訃報を聴いた時、自然と『男おいどん』の
歌のメロディが頭の中に蘇ってきた。

今の世の中、便利になったもんだ。
ユーチューブにアップされていた。
久々に聴いてみた。
なつかしい。
あの頃にタイムスリップした気分になった。

松本零士さんの作品に夢中になった10代から20代の自分。
訃報の新聞記事を読むのが辛かった。
心よりご冥福をお祈りします。

男おいどん
コメント (6)
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