年末NHKBSで放送された「歌える!青春のベストヒット!~昭和が僕らの青春だった~(3)」
録画していたのをじっくりと観た。
ユーミンや中島みゆきさん、井上陽水さん、吉田拓郎さんなどの
なつかしい映像や南こうせつさんの生演奏。
昭和世代にとって心に響く番組だった。
そこで映し出された貴重な映像。
森田童子さんが「さよなら ぼくの ともだち」
涙がでるくらい感動してしまった。
高校生のとき深夜放送から流れてきたこの歌を聴いて、
感動してLPレコードを買いに行った。
あれ以来、森田童子さんのファンである。
昨年の十大ニュースの1位にもなった安倍元首相銃撃事件。
新聞記事を読んでいて、森田童子さんの『球根栽培の唄』がふと浮かんだ。
♪孤立無援のお前のように
机のすみで 咲きました
死んでしまえばいいと言い
酒を飲む 笑うお前の横顔は
どこかあの花に 似ています
<語り>
淋しいページの音をめくり
長い思想のむなしさを読む
ぼくはどこまでも
ぼくであろうとし
ぼくがぼくで
ぼくであろうとし
ぼくはどこまでも
ぼくであろうとし
ぼくがぼくでぼくであろうとし
やがて
ぼくはモデルガン改造に
熱中していた
もうすぐ憎愛に変わるだろう
僕の孤独な情念は
壁を突き通す一発の弾丸に
なるはずだったーー。
♪ガリ版刷りのアジビラが
風に舞う 赤ヘルメットのお前が
僕を見つけて 手を振った
球根栽培の本を 知っていますか
孤立無援のいのちがもえて
花火のように咲きます
この歌詞にでてくる球根栽培。
“火炎瓶”と言われています。
60年代終わりから70年代初めの学生紛争をモチーフにしてます。
しかし、どこか容疑者の心情が伝わってくるそんなふうに聴こえたのです。
安倍元首相銃撃事件は、衝撃的でした。
この『球根栽培の唄』も最初聴いた時、衝撃でした。
この事件についてどうのこうのとは書きません。
歌は聴く人にとって、それぞれの解釈で聴く。
そこに歌のストーリーがあるかなと思っています。
森田童子/05 球根栽培の唄
(ときわ荘にて録音)
そんな時に森田童子さんの歌をものすごく聴きたくなります。
歌詞が胸に突き刺さりますが、心に沁みますね。