また一人時代を作った人が逝ってしまった。
作詞家の喜多条忠さん。
代表作『神田川』
♪あなたはもう忘れたかしら
赤い手ぬぐいマフラーにして
二人で行った横丁の風呂屋
一緒に出ようねって言ったのに
いつも私が待たされた
洗い髪が心まで冷えて
小さな石鹸カタカタ鳴った
あなたは私の体を抱いて
冷たいねって言ったのよ
若かったあの頃何も怖くなかった
ただあなたの優しさが怖かった
あなたはもう捨てたのかしら
二十四いろのクレパス買って
あなたが描いた私の似顔絵
上手く描いてねって言ったのに
いつもちっとも似てないよ
窓の下には神田川
3畳一間の小さな下宿
あなたは私の指先みつめ
悲しいかいって聞いたのよ
若かったあの頃何も怖くなかった
ただあなたの優しさが怖かった
自身の学生時代の様子を描いているという。
あの頃の喜多条忠さんの情景が浮かんでくる。
何度聴いても心に沁みる歌詞である。
最後の2行の詩
若かったあの頃何も怖くなかった
ただあなたの優しさが怖かった
「優しさが怖かった」
よく言われているけど普通なら、「優しさがうれしかった」になるだろう。
それを「怖かった」と表現するところに喜多条忠さんの世界がみえてくる。
かぐや姫と喜多条忠さんのコンビ。
「赤ちょうちん」「妹」
「この秋に」「ペテン師」「マキシ―のために」・・・。
今も聴き継がれている名曲を遺してくれた。
心からご冥福をお祈りします。
神田川 南こうせつとかぐや姫 1973
神田川、いいですね。
かぐや姫いいですねえ。
自慢できるものはありません。
消しゴムで消したいような恥ずかしいことばかり。
自信のあるのが一つだけ。
医者から減らしなさいと言われている体重。
食いしん坊です。
どうぞよろしくお願いいたします。
おもにフォーク系の歌について綴っています。
拙いブログですが今後ともよろしくお願いします。