四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

井上陽水 『リンゴ』

2017-09-16 09:56:53 | 音楽
吉田拓郎さんのトリビュートアルバム
「今日まで そして 明日からも、吉田拓郎」
このアルバムに井上陽水さんが『リンゴ』を歌っている。

♪ひとつのリンゴを 君がふたつに切る
 ぼくの方が 少し大きく切ってある
 そして二人で仲良くかじる
 そんなことはなかった 少し前までは
 薄汚れた喫茶店の バネの壊れた椅子で
 長い話に 相槌うって
 そしていつも 右と左に別れて

歌と云うものは聞く人によってそれぞれの解釈はあると思う。
また聴いた時代や年齢によっても解釈は変わってくるかもしれない。

吉田拓郎さんが40数年前に歌った『リンゴ』
詩の主人公は若い男女。
二人のなにげない日常を描いていると、僕は解釈している。

でも井上陽水さんが歌うと・・・。

♪このリンゴは 昨日二人で 買ったもの
 ぼくの方が お金を出して
 お釣りは 君がもらって
 そんなことはなかった 少し前までは
 コーヒーカップは いつだって
 二つ運ばれてきて
 向こうと こちらにウエイトレスは
 さりげなく カップをわけて

主人公は、妻と別れて一人淋しく暮らす中年の男。
“君”は、妻が引き取った実の娘。
いつのまにか立派な大人の女性となっている。

男は、寂しさを紛らわすために、
娘は、実父に甘えるために
別れた妻にみつからないように会っている。

そんな風にも解釈できてしまう。

♪ふたつめのリンゴの皮を 君が剥く
 ぼくの方が 巧く剥けるのを
 君はよく知っているけど
 リンゴを強くかじる 甘い汁が唇をぬらす
 左の頬を 君は プ君とふくらまさせて
 欲張って ほおばると
 ほらほら 話せなく なっちまうだろう

井上陽水さんはボサノバ風にアレンジして、
新しく生まれ変わって大人の歌になっています。

10代の時に聴いた歌の解釈と、
50代の今、聴いてみると違った解釈が生まれる。
そこに歌(詩)のおもしろさがあるのかもしれない。

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2 コメント

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ユーミン (モコ)
2017-10-04 20:11:06
♪緑の街に舞い降りて♪

いわて花巻空港のイメージソングとし

記念に岩手を代表するリンゴの樹を

ユーミンのリンゴの樹」として敷地内に植えたのが

この二本のリンゴの樹なそうです。

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モコさんへ (四代目桶屋金之助)
2017-10-04 21:13:52
ユーミンかぁ・・・。
ちょっと以外であった。
返信する

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