以前、『なのはvsさくら から考えるアニメの「主体構造」と「客体構造」』という日記で、「主体構造」「準客体構造」「客体構造」という3つの区分けがあると書きました。
今度は、ストーリー構成の観点から考えてみます。
大きく分けて
「一話完結型」「区切り型」「一貫型」
の3つ。
そして「一話完結型」は
「一話完結型(非収束)」「一話完結型(収束)」
の二つに細分化できます。
『一話完結型(非収束)』
「一話完結型」というのは、そのままの意味。各話(約30分)が独立していて、次話へ内容が引き継がれない。このため、特に各話の順序は余り重要でない場合も多い。
そして「非収束」というのは、(最終話に向けての)何らかの方向性がストーリー上に存在しないということ。
作品例としては、『らき☆すた』『ひだまりスケッチ』、そして『サザエさん』『ドラえもん』もその一例だと思います。
この手の構成の場合、次期(2期・3期)と続編を続けやすいと考えられます。
「一話完結型(収束)」
「収束」というのは、当然ながら「非収束」の逆。
ストーリーに何らかの方向性が存在し、それが達成された(もしくは、それに準じる)時点が最終回となる場合が多い。少なくとも、時系列順にキャラクターや事象の進行が決まっている。
作品例としては、『ARIA』『かみちゅ!』といった所でしょうか。
とはいっても、「非収束」「収束」の区分は曖昧な部分も多く『ハヤテのごとく』のように分類に困る作品もあると思います。
『区切り型』
これは、「一貫型」と「一話完結型」の中間といった感じでしょうか。先に作品例を挙げると・・・
『AIR(京アニ版)』『灼眼のシャナ』『天元突破グレンラガン』
でしょうか。
お察しのように、『区切り型』は、ストーリーが大きく数個に分割できる構成の事です。
『天元突破グレンラガン』の場合、カミナ編・ニア編・ロシュ編・シモン編と、確かにキャラクターの心情は時系列順に綿密に管理されています。しかし、各編はほぼ独立していて、それぞれ完結した形で構成されています。
小説やゲーム等の原作があり、それに従った構成の作品の多くが、この『区切り型』となるように感じています。
『一貫型』
さて、残る『一貫型』ですが、これはストーリーに明確な区切りが存在しない構成です。
作品例は『灰羽連盟』『true tears』『リリカルなのは(第一期)』でしょうか。
『灰羽連盟』の場合、クウの旅立ちのような転機や節目は存在しますが、『区切り型』ほどの独立した話としてではないでしょう。
まあ、「電脳コイル」のように『一貫型』でありながらギャグ回を挿入したり、
「涼宮ハルヒの憂鬱」のように変則的な『区分型』もありますね。
え~っと、リリカルなのはシリーズに関して語る!だなんて以前書きましたが、結局私の分野じゃないなぁなんて思いつつ、放置w
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