リニア新幹線工事で初の死亡事故が起き、JR東海の幹部が謝罪会見を行いました。
トンネル工事の発破後の事故で、一人が死亡し一人が重傷を負った事故です。
この中で幹部は「(プロジェクトに)大きな問題はない」と話しました。
確かに、プロジェクト全体からみれば工期などにそれほど影響のない事故なのかもしれません。
しかし、じいちゃんにはどうしても「(死亡事故)に大きな問題はない」と聞こえてしまいます。
亡くなった方や怪我をした方には、十分な賠償金が支払われるでしょうが、この会見を聞いた家族の方はどう思うのでしょう。
どうにも「冷たい言葉」に聞こえてしまいます。
これまでにも大工事で命を落とされた方はたくさんいて、死亡事故は○%という計算も予算の中に入っているということを聞いたことがあります。
そのために、工事を担う会社は保険金を掛けているとか…。
考えてみれば、こうしたリスクは絶対にないとは言えないでしょうから、それに対して保険を掛けることも不思議ではありません。
どんなに「安全第一」を叫んでみても、起こるものは起こってしまいます。
今回事故のあったトンネル付近では以前にも事故があったようで、地盤の弱さなども検証されていたはず、発破後の対応についても事故の無いように工夫されていたんでしょうが、それでも日々の作業の中で忘れかけていた危険が潜んでいたのかもしれません。
こうした工事の犠牲者の上に、私たちの快適な移動手段が作られてきたのだということを忘れてはいけないでしょう。