朝刊でこの地域になじみ深いお二人のニュースが紹介されていました。
お一人は、元首相の海部俊樹氏がお亡くなりになったというもの。
後お一人は、元ドラゴンズの山本昌さんが野球殿堂入りしたというものです。
海部元首相は愛知県出身で首相を務めた後、自民党を離れて新進党、自由党、保守党などの発足に係わり、自民党に復党するという政治家人生を送りました。
派閥の領袖でもなかった海部さんが自民党総裁~総理大臣になったのは、リクルート事件に自民党の大物議員の多くが関わり、当時首相だった竹下登氏が辞任したこと、それを受け継いだ宇野総理が女性スキャンダルで早々に消えてしまったことなどの要因があり、クリーンなイメージのあった海部さんが竹下派の後押しで総裁選に出馬することができたからです。
首相時代に起こった湾岸戦争では、アメリカの協力要請に自衛隊は送らなかったものの130億ドルものお金を供出したり、湾岸戦争後に初めての海外派遣となる自衛隊の海掃部隊をペルシャ湾に派遣し、平和憲法下での自衛隊の海外派遣の道を開きました。
悲願だった政治改革を推し進めるために、小選挙区制の実施を目指し衆院解散を決意しましたが、拠り所の竹下派に最後の最後で裏切られて総辞職…。
その後、自民党を離れ政治改革を推進しようとしましたが、中々上手く行かずに2009年の衆院選で落選し、引退することになりました。
自民党内では、クリーンなイメージの人というだけで総理大臣にまでなった唯一の人ですね。
山本昌氏の野球殿堂入りは妥当な決定で、ドラキチからしたら当たり前です。
50歳まで現役を続け、200勝以上した投手ですからね。
なにも言うことはありません。
今は解説者で糊口を凌いでいますが、同時殿堂入りした高津スワローズ監督のように、一度はドラゴンズの投手コーチか監督をして欲しいもんです。
お二人ともに一時代を築いた功績のある方として、海部さん、山本さん共にお礼を言いたいと思います。