水際対策でオミクロン株が国内に入ってくるのが若干遅れていた感のある我が国の新型コロナ感染者数が、米軍基地由来の感染拡大と年末年始の人の移動や密集で、このところ倍々ゲームのように増加しています。
昨日沖縄では1750人以上、東京は1200人以上、愛知県でも約400人と、前日に比べほぼ倍の人が感染しています。
これまでの研究では、すでにデルタ株から多くが置き換わっていると見られるオミクロン株は、喉のあたりで増殖しているため、飛沫が広がりやすく感染力は強いものの肺炎などを起こす症状が少ないために軽症者が多いということですが、新型コロナに感染という事実関係だけで見るとやっぱり怖い…。
それにしても、日々これほど感染者が急増するとは思っていませんでした。
昨年末には、あんなに少なかったのにアッという間に一日で8500人以上の感染者が出るなんて…。
昨日の新規感染者は8480人で前週の同じ曜日から比べると何と7946人増えています。
約30倍という驚異的な速さで感染が拡大しています。
この感染者数の増大と拡大の速さに脅威を抱いた政府や都道府県の首長は、デルタ株の時と同様に「まん延防止特別措置」を適用するために動いています。
オミクロン株が実際にどのような症状を引き起こしているのか、まだ本当のところは解明されていませんが、ワクチン接種者も少なく、肺炎などの重症者が出ていた第5波と同様の対策を取ることがいいのか悪いのか??
国民の多くにワクチン接種が進み、ほんとにオミクロン株の症状が軽いなら、経済を急にストップすることは適切なのかどうか分かりません。
もう2年も続く新型コロナの対策で、とくに飲食業や観光業に携わる人々は疲弊しきっています。
わずかな協力金で持ちこたえろというのも、もう限界ではないでしょうか。
感染者を年代別でみると20代・30代の若者たちが多いそうで、街に繰り出して感染するという状況が見てとれますが、静かに会話しお酒と料理を楽しみ、会食や観光地で密集しないなどの対策を取りながら、経済を回して行くことも大切でしょう。
欧米の対策も経済活動と感染対策をうまく噛み合わせて行こうという方策が取られているようで、ニューヨーク市では拡大一方だった感染者数も頭打ちになってきたとか。
じいちゃんのようなワクチンを打てない人を除いて感染対策を徹底しながら、新型コロナとうまく付き合い少しは街に出て経済を回すことも必要な時期に来ているのではないかと思うのですが…。