昨日、名古屋地裁が取り調べでDNAを採取された男性の削除要求を認める判決を出しました。
この男性は、マンション建設反対運動の際にトラブルがあり取り調べを受けましたが、後に不起訴となり、取り調べの際に警察に採取されたDNAを削除するようにと裁判所に訴え出ました。
昨今の警察では、何かあると取り調べた人にDNAの採取を要求し、それをDB化しようと企んでいるようです。
DND捜査が一般的になり、警察は事件があればDNAを照合して、素早く犯人逮捕に活用したいからでしょう。
これは、法的にはまったく根拠のないことで、このままいけば大きな社会問題になるでしょう。
DNAのDB化で欧米に後れを取る日本の法律は、一体どうなっているんでしょうかね。
科学捜査が発展してる現状なのに、国会議員も何をしとるんだろう。
現在、DNAのDB化は公安委員会の運用(犯罪者などから採取しDBにしてる)という法律もない国民の権利を無視した状態で行われています。
そのサンプルの多くが、何らかの事件で取り調べを受けた犯罪には無関係の人にも及んでいます。
不起訴になっても、単なる取り調べを受けただけでも、捜査の際に本人が同意すればDNAサンプルが採取され、永久に残ってしまう状態です。
これが、きちんとした法律もなく行われているのですから、人権侵害も甚だしい…。
じいちゃんは、犯罪捜査をするためだけのDNAのDB化には、もちろん反対です。
しかし、法律に基づいて国の厳重な管理のもとで全国民の指紋とDNAをDB化するには大反対という訳ではありません。
大地震や津波、火山の噴火など大災害で行方不明になった方をいち早く特定するためには、DNA鑑定が必要だからです。
せっかく発見された行方不明者が、特定できずに家族のもとに帰れないなんてことを防ぐためにも必要なことでしょう。
それには、厳格な法整備が必要です。
国民投票で決定するぐらいね。
警察が事件現場で採取したDNAを照合するには、裁判所の明確な判断を仰がねばならないという規定もシッカリと盛り込み、ムヤミヤタラニ官憲?が使用できないようにすることも絶対に必要です。
今の状態でDB化すれば、事件現場でタマタマ採取されたDNAが証拠だと言われ、冤罪事件になってしまう可能性が十分あります。
なんたって、警察は早く犯人を捕まえたいし、これまで多くの冤罪事件を生み出してきた国家権力満載の組織ですからね。
日本国憲法さえ、蔑ろにする政権(安倍内閣のような)を後ろ盾にした官憲ですから、ある意味怖いことですが、それ以上にメリットもあることだと思います。
世の中、いろいろなことが起こりますから、自分がどっかで死んじゃった時に、身元不明者になるのは嫌だ!
家族も、帰ってこない親兄弟をいつまでも待ち続けるのは苦痛以外のナニモノでもありません。
そんな悲劇を長続きさせないためにも、厳格な管理体制のもとでのDNAのDB化は必要ではないでしょうか。