誰にも、いつかは訪れる「老齢期」を、人生の中で「良い時間だった!」と思えるようにしたいものです。
ですが、80歳を越えた辺りからは体力の衰えは著しくなり、酷い場合は「介護」が必要になってしまいます。
多くの高齢者を見てきた私の経験では「大腿部骨折」されると、病院をたらい回しにされ、本人だけで無く家族の負担(経済的、体力的)がとても大きくなってしまいます。
最近では「介護疲れ」が原因の悲しい事件も多発しています。
ですから、今の30歳以降の人は今から起こる超高齢化社会をしっかりと見ていけなくてはいけません。
自分の将来がそこにあります!。
その現実を見て、自分が今から何をおこなうべきかを考え行動する事が大切なのです。
蓄えるのは「お金」だけではありません。
ポイントは「心がまえ」と「体力」。
そしてお金の3点を、周囲の高齢者の姿を見て学ばなくてはいけません。
【ポイント1:心がまえ】
今、介護が必要な方たちの心の奥には「若い人に看てもらえる」という気持ちがあります。
断言しますが必ずあります。
それは現実的に仕方ない事で、家族としても育ててくれた親なのだから当然ですが、これから老齢期を迎える人の数を考えると、今後はとても難しくなる事を覚えておきましょう。
今の老人の方が利用している行政、福祉のサービスも今後は受けられる保障はありません。
だから、心の持ち方を転換しなくては「老後の良い時間」は持てなくなる可能性が高いのです。
「看てもらえる/自分に意識を持ってもらう」→「若い人の力になる/自分が若い世代のプラスになる」
このように、自分に時間と労力をさいてもらうのでは無く、自分の時間と力を若い世代の為に使うという意識チェンジが必要なのです。
この意識の転換は、とても重要な事!。
そう考えると、今自分がおこなっている仕事や趣味の重要性が身に沁みてくるはずです。
その為に「今」という時間を大切にしようという気持ちになるはずです。
【ポイント2:体力】
今「老齢期」を迎えた方は、質素な食事を経験した世代です。
私は40代ですが、私が80代になった時に、今の80代のように「元気でいられるか?」という疑問があります。
「飽食「便利」「快適」が整備された時代を生きてきた人間と、その逆を生きてきた人間とでは根源のパワーが違います。
だから、まだ老齢期に入ってない世代は「健康の貯筋」をしておかなければ大変な事になります。
・少しの距離でもすぐに「乗り物」を使ってしまう。
・便利な調理器具の使用量が多い
・いつもお腹を充たしている
この「体を甘えさせる環境」では、老齢期になった時、今の高齢者の方々より酷い「老齢期」を迎えるのは目に見えています。
「歩く」事で、体の深い部分にあるインナーマッスルが鍛えられます。
このインナーマッスルがしっかりして、体型、内臓の力、心の安定が得られるのです。
「空腹感/飢餓感」を感じる事によって、内臓の掃除をしている事を知りましょう。
いつも充たしていては、内臓(主に消化器)が汚れてしまいます。
便利な器具に慣れてしまうと、「手間を掛ける」事を忘れます。
手間を掛ける事によって、相手に伝わる「心」がある事を知りましょう。
ましてや、「料理」は親が子供に愛情を伝える最上の方法。
「料理は愛情」という言葉を、料理家の先生が流行語にした事がありましたよね!。
何でも便利では、「お袋の味」は作り出せません!。
そして、その愛情を注がれた料理が「心」と「体」を作る事を忘れてはいけません。
自分の20年、30年後の姿を、これから迎える「超高齢化社会」は見せてくれます。
日本人はかつて経験した事が無い時代に突入します。
目を逸らさず、しっかり「自分の事」と意識をして見ていき、そして、今何をすべきかを考えましょう。
大切な時間は少ししかありません。