夢うつつな状態だった先週のラストはやはり夢落ち扱いになっていて、いつもは大人な竜児が今回に限っては青春爆発の行動で新鮮でした。ホームルームそっちのけで思い出し照れからの大河の名前叫び。授業中の教室の中で、意中の人が自分の友達の名前を突然叫びだしたらどう思うんだろう。
大河は雪山で助け出したのは竜児だと気付いていたのか、いなかったのか。「馬鹿なこと」を言ったのは夢だったのか、現だったのかの確認は夢と言って欲しかったんじゃなくて現だったと言って欲しかったのかとか。意志が強くなったという設定の後からはほぼほぼ表情で簡単に分かるようには描かなくなってるのが、また。特に大河。
ただ竜児は女子として大河のことが好きなのか。見始めたときからうっすらと疑問に思っていたことが明確な形で疑問に思えてくる。漫画版だと早々に大河に対して性的な目を向けていたりするが(こういうところがやっぱり嫌いだ)、アニメ版は溺れた大河の水着に外れた胸パッドを入れるシークエンスの後くらいでしか大河を性的に意識していない。少なくとも表面的には。
大河に付き添うために学園祭では福男を目指したり、大河と北村が取り持たれている風景に些かならぬ感情を覚えたり、先週の雪山救助では「もう絶対離してなんかやんねーからな」とモノローグの中で吐露していたり、大河を憎からず大切に思っているという描写は数多くあるのですが恋愛対象と見ているのかはやはり疑問です。
(6日追記)浮かれてみていたので気付かなかったけど、もう一度見返したらやっちゃんがバイトを始めた日の夜、思い出ダンボールの中に入れた櫛枝のために買ったオレンジの髪留めを見ながら凄いことを言ってる。
(第1話の大河に対しての竜児の恋愛自己開示のシークエンスを回想して)
「そうだ、恥じゃねえ、好きだって気持ちは」とモノローグを挟みつつ、
「って言えねえ、俺を好きだってやつにそんなこと!つーか言いたくても言えねえ!あいつ携帯もでねぇし」ととのトンでもない独り言を爆発させてる。
女子として大河のこと好きということで完全に深読みの読み間違い。じゃぁ、夢にしてやんなよと。夢じゃないと言えよと。ただそうはやっぱり言えない訳で。どうなるんだろホント。大河はラストまで基本ポーカーフェースを貫くような気もするけど。
一方の相手である大河の描写を振り返ってみると、北村という意中の人間がある時でさえ例えば高洲争奪のエピソードでは、竜司が溺れた後のシークエンスで気を失った竜司を馬乗りにして名前を叫んで感情を爆発させていましたし、別荘への旅行のエピソードでは旅行前に竜児と大河がそろって見た夢(2人が結ばれる内容)について肯定的な言葉を残していました。
竜児の(一応)意中の人である櫛枝はと言えば、見えてるものは中途半端にしたくないと言い、幽霊は見て欲しい人の前にしか現れないと言い、これからは見えるものに突進してゆくと宣言し、櫛枝にとって未だ現実ではない恋愛ではなく、櫛枝にとって現実である部活やバイト(或いは学業)に専念することが明確にされました。多分このラインでの波乱は無いように思う。
一方で3人の中では早々に竜児との距離を置いて、ことあるごとに罵倒していた川嶋はその実はやはり吹っ切れていないという描写がなされていました、殊に櫛枝とのかみ合わない対話の中でその感情が明示的です。櫛枝が自身のことを語った「幽霊は見て欲しい人の前にしか現れない」との言外には、このシークエンスで川嶋の前に現れたのが竜児ではなく櫛枝であったことの必然が見える、気がします。
深読みのしすぎだとは思いますが、それでもこの自販機コーナーでの櫛枝と川嶋のダイアローグが非常に秀逸だったと思います。
それにしても何で北区だか板橋区あたりの公立高校に通う高校生を描くラブコメがこんなに面白いんだろうか。謎の悪の組織も、秘密の計画も、謎の巨大ロボットも壮大なSF設定も何も無いのに何でこれほどスリリングで強度があるんだろうか。
いや、もうなんか『エヴァ』みたく終わって終わってくんないかなぁとか思います。もう最終回とかは描線だけとかコンテだけで、「幽霊が見えたっ!やったねっ!おめでとうっ!」くらいでいいと思います。もう。でもそうも行かないのでラストもきっちり描くだろうなぁ。
大河は雪山で助け出したのは竜児だと気付いていたのか、いなかったのか。「馬鹿なこと」を言ったのは夢だったのか、現だったのかの確認は夢と言って欲しかったんじゃなくて現だったと言って欲しかったのかとか。意志が強くなったという設定の後からはほぼほぼ表情で簡単に分かるようには描かなくなってるのが、また。特に大河。
ただ竜児は女子として大河のことが好きなのか。見始めたときからうっすらと疑問に思っていたことが明確な形で疑問に思えてくる。漫画版だと早々に大河に対して性的な目を向けていたりするが(こういうところがやっぱり嫌いだ)、アニメ版は溺れた大河の水着に外れた胸パッドを入れるシークエンスの後くらいでしか大河を性的に意識していない。少なくとも表面的には。
大河に付き添うために学園祭では福男を目指したり、大河と北村が取り持たれている風景に些かならぬ感情を覚えたり、先週の雪山救助では「もう絶対離してなんかやんねーからな」とモノローグの中で吐露していたり、大河を憎からず大切に思っているという描写は数多くあるのですが恋愛対象と見ているのかはやはり疑問です。
(6日追記)浮かれてみていたので気付かなかったけど、もう一度見返したらやっちゃんがバイトを始めた日の夜、思い出ダンボールの中に入れた櫛枝のために買ったオレンジの髪留めを見ながら凄いことを言ってる。
(第1話の大河に対しての竜児の恋愛自己開示のシークエンスを回想して)
「そうだ、恥じゃねえ、好きだって気持ちは」とモノローグを挟みつつ、
「って言えねえ、俺を好きだってやつにそんなこと!つーか言いたくても言えねえ!あいつ携帯もでねぇし」ととのトンでもない独り言を爆発させてる。
女子として大河のこと好きということで完全に深読みの読み間違い。じゃぁ、夢にしてやんなよと。夢じゃないと言えよと。ただそうはやっぱり言えない訳で。どうなるんだろホント。大河はラストまで基本ポーカーフェースを貫くような気もするけど。
一方の相手である大河の描写を振り返ってみると、北村という意中の人間がある時でさえ例えば高洲争奪のエピソードでは、竜司が溺れた後のシークエンスで気を失った竜司を馬乗りにして名前を叫んで感情を爆発させていましたし、別荘への旅行のエピソードでは旅行前に竜児と大河がそろって見た夢(2人が結ばれる内容)について肯定的な言葉を残していました。
竜児の(一応)意中の人である櫛枝はと言えば、見えてるものは中途半端にしたくないと言い、幽霊は見て欲しい人の前にしか現れないと言い、これからは見えるものに突進してゆくと宣言し、櫛枝にとって未だ現実ではない恋愛ではなく、櫛枝にとって現実である部活やバイト(或いは学業)に専念することが明確にされました。多分このラインでの波乱は無いように思う。
一方で3人の中では早々に竜児との距離を置いて、ことあるごとに罵倒していた川嶋はその実はやはり吹っ切れていないという描写がなされていました、殊に櫛枝とのかみ合わない対話の中でその感情が明示的です。櫛枝が自身のことを語った「幽霊は見て欲しい人の前にしか現れない」との言外には、このシークエンスで川嶋の前に現れたのが竜児ではなく櫛枝であったことの必然が見える、気がします。
深読みのしすぎだとは思いますが、それでもこの自販機コーナーでの櫛枝と川嶋のダイアローグが非常に秀逸だったと思います。
それにしても何で北区だか板橋区あたりの公立高校に通う高校生を描くラブコメがこんなに面白いんだろうか。謎の悪の組織も、秘密の計画も、謎の巨大ロボットも壮大なSF設定も何も無いのに何でこれほどスリリングで強度があるんだろうか。
いや、もうなんか『エヴァ』みたく終わって終わってくんないかなぁとか思います。もう最終回とかは描線だけとかコンテだけで、「幽霊が見えたっ!やったねっ!おめでとうっ!」くらいでいいと思います。もう。でもそうも行かないのでラストもきっちり描くだろうなぁ。
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